2018年02月12日
「食用ほおずき」の種類と栽培方法など
◆「ゴールドプッチーナ」
実は小さめで、熟しても色はオレンジ色にはならず黄緑色のまま。だが、甘さは、食用ほおずきの中では最高クラス。苗は横方向に成長し、地植えでは最大で横幅が2mにも達する。
[特色]
・とにかく、苗の高さは50cm程度にしかならないのですが、横にはびっくりするほどとても大きく広がります。地植えでは、両翼は最大でそれぞれ1mずつ程度にまでなってしまうので注意が必要です。横方向と直角の方向にはそれほど広がらないのですが、それでも50cm程度にはなってしまうこともあります。困るのは、苗が小さい時には、どちらの方向に広く広がるのか判断がつかないことです。
・日光をとても好みます。日陰では大きく成長しないようです。全長30cm程度にしかならないこともあります。ミニトマト以上に、日当りのいい場所に植えなければならないです。
・4月の末頃から苗が販売されると思います。その苗を育てる分には、ほとんど問題はありません。6月の初旬頃からは、続々と前年のこぼれ種が発芽してきます。時期的には、前述の苗よりも成長段階が1ヵ月半から2ヵ月ほど遅いことになります。実は、この遅さが重大な問題なのです。収穫期には、気温が下がってしまうからです。というか、芽が出るのが遅すぎて、(おそらく気温の関係で)苗があまり大きくならないのです。そのために、たとえ収穫できても、ほんのわずかな数だけになってしまうのです。ですので、残念ながら、こぼれ種はあまり戦力にはなりません。
[病気、虫害]
・苗が小さい内は、葉を(たぶん)ナメクジにやられることがあります。おそらく、対処しなくても大丈夫だと思います。
・ミニトマトほどではないですが、ハモグリバエの被害があります。大したことはないと思いますので、ほったらかしにしておいて大丈夫だと思います。
・その年によって被害状況が違うのですが、虫害で一番問題なのがタバコガ又はオオタバコガという蛾の幼虫です。大きな被害を受けることがあります。最悪の場合、食用ほおずきがほぼ全滅してしまう場合もあるようです。
・きゅうりほどではないですが、うどんこ病にやられることがあります。
写真(上): ナメクジの被害にあった葉
収穫して数日経つと、袋は枯れてきます。ですが、実の色は変わらず黄緑色のままです。
◆「ハニーゴールド」
実は、「ゴールドプッチーナ」よりもさらに小さい。色は、熟してもオレンジ色にはならず黄緑色のまま。
[実の特色]
・熟してもサイズは、かなり小さいです。直径が1cm程度です。
・熟しても、外皮はオレンジ色にはならず黄緑色のままです。
・味は甘酸っぱいです。甘さは、「ゴールドプッチーナ」の方が上です。
[苗の特色(露地栽培)]
・苗の高さは1m程度になります。「ゴールドプッチーナ」のように横に大きくは広がらず、四方に広がっていく感じですね。ですが、半径50cm以上の範囲に広がります。
・「ゴールドプッチーナ」よりも、遅い時期でも育ちます。4月頭に種をまき、室内で発芽を待ちました。そして、発芽したのは5月初旬です。成長は同時期に発芽した「ゴールドプッチーナ」よりも早く、収穫が始まったのは7月下旬でした。
・種から育て10本の苗が芽を出したのですが、収穫できるまでに成長したのは4本だけでした。ただ、ジフィーセブンを使って発芽させたのですが、全ての芽が徒長してしまい、そのせいで苗がダメになる確率が高かったのかもしれません。「ハニーゴールド」自体の苗が、育ちにくいということではないかもしれません。
・種の販売サイトでは種をまく時期を3〜6月としていますが、6月では遅すぎると思います。涼しさにはあまり強くありませんので、気温が下がってくると実が熟さなくなります。4月中までにまくのがいいと思います。
・収穫期は長いです。4月頭に種をまき、収穫は7月下旬から9月中旬まででした。最後は、実が熟さなくなってしまいました。
・ちなみに、肥料は結実後、二週間に一度与えました。脇芽かきは、ほとんどしませんでした(どの芽を取ったらいいのか、判断がつかなかったからです)。
[収穫量]
・4株育ち、収穫数はそれぞれ227、177、189、87個で、平均は170個でした。
[病気]
・きゅうりほどではないですが、うどんこ病にやられることがあります。
[コメント]
・とにかく、実が小さ過ぎて食べ出がありません。もう少し、大きくないと・・・。
・「ゴールドプッチーナ」よりも寒さに強いです。
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