やっと1人になれたいばら姫。求めた静寂に安堵して、眠りの準備を進めます。
けれど、何故だか眠れない。小さな違和感が眠らせない。
いばら姫は仕方なく、違和感の正体を探しに行きました。
道端で、すやすや眠るいばら姫。そこに赤ずきんが通りがかった。
すやすや、すやすや。求める眠りに包まれて、幸せそうないばら姫。
それを見ていた赤ずきん。にっこり笑みを浮かべると、
さも当然というようにいばら姫に殴りかかった。
とってもとっても眠いのにいばら姫眠れない。お話の中では100年も、惰眠を貪る事ができたのに。
もう嫌!眠るの!眠らせて!
けれど押し寄せるナイトメア。姫の願いは叶いません。
ああいやだ。どうして眠らせてくれないの?
ふわあ、と小さな欠伸を1つ。眠たげな瞳を開いて、いばら姫は考える。
……眠い。ベッドから出たくない。ずっとずっと微睡んでいたい。目覚まし王子は邪魔なだけ。
――そうだ。それなら作者にお願いしてずうっと寝ていられる世界にしようっと!
その望みに必要な代償が他人の命だとしても。
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