2016年10月22日
文春砲より過激?「月刊住職」 編集長のぶれないジャーナリズム 「ポケモンGO襲来に備えよ」
文春砲より過激?「月刊住職」 編集長のぶれないジャーナリズム 「ポケモンGO襲来に備えよ」
withnews 10月22日(土)7時0分配信
文春砲より過激?「月刊住職」 編集長のぶれないジャーナリズム 「ポケモンGO襲来に備えよ」
「月刊住職」の新聞広告。9月号の特集は「ポケモンGO襲来に寺院の対処」
「週刊文春超えの神見出し」「攻めすぎ」などとネットで話題になっている寺院住職向け専門誌「月刊住職」。檀家とのトラブルから、「ポケモンGOはお寺にとっていいものなのか」などの「時事問題」まで幅広く扱っています。雑誌は何を狙い、どんな風につくられているのでしょうか。編集長で現役住職の矢澤澄道さん(68)に聞きました。
【画像】まるでサンプラザ中野くん!婚活イベントで一芸を披露する若手僧侶
「一般向けには書いていない」
月刊住職を手に取ると、一般週刊誌のような見出しに釘付けになります。
「婿養子住職が罷免(ひめん)されたのは人権問題か」「お寺が業者を訴えた波紋」――。お寺の身内トラブルを、センセーショナルな見出しで大きく取り上げます。「あらあら、お坊さんなのに」と思うような記事が少なくありません。お寺の評判が悪くなりそうですが……。
「そういう心配は全くないんですよ。一般社会に向けて書いているんじゃなくて、お坊さんが読むことが前提なんです。一般の人がどう思うかなんて全然気にしないから、書くべきことを書けるんです。一見恥ずかしいようなお寺のトラブルだって、住職にとっては『転ばぬ先の杖』として学べる教材になります。仏教を広める住職のための実用実務誌です」
とはいえ、ネットで話題になったり、新聞広告を載せたりしているということは、一般の人が購入することもあります。それはありがたくないのでしょうか。
「いえ、とってもうれしいです。ネットを見て、編集部も喜んでいました。いただいたご意見が企画につながったこともあります。一般の方にお坊さんのことを知ってもらい、一般の方からご指摘をいただくことで、切磋琢磨(せっさたくま)してよりよい社会がつくれるのでは」
記者4人が地道に取材
雑誌は約200ページ。地方の小さなお寺の話題が掲載されたり、各地のお寺の取り組みをまとめたり、情報をキャッチすることすら難しいようなネタが満載です。編集部はどのような態勢なのでしょうか。
「記者は4人。特別な取材網はありません。新聞やネットをチェックしたり、読者から情報提供をいただいたり、いろいろです。いざ取材をしようとしても、トラブルなどの場合はだいたいお寺側には拒否されます。それでも、ガチャンと切られる覚悟でまず電話をする。そして記者が現場に行って、お寺の近くの酒屋さんとかお米屋さんとかで聞き込みをして、檀家(だんか)を探すんです。そうやって、裏付けをとります。誰でもできる取材ですよ」
矢澤さんは1974年の創刊時から、常に編集の中心となっています。お寺の住職の長男で、お寺を継ぐ前に知りたい情報を「取材」したことが雑誌のきっかけだったそうです。
「びっくりしたんだけど、お寺によって住職がやってることって全然違うんですよね。何時に起きて、何時に寝るか。お勤めをするか、どんな本を読むか、どんな思想を持っているか。そして、住職の手腕によって、お寺の経営が全く異なることを肌身で感じました。『いい住職とは何か』をみんなに発表したら喜ばれるんじゃないかって思ったんです」
withnews 10月22日(土)7時0分配信
文春砲より過激?「月刊住職」 編集長のぶれないジャーナリズム 「ポケモンGO襲来に備えよ」
「月刊住職」の新聞広告。9月号の特集は「ポケモンGO襲来に寺院の対処」
「週刊文春超えの神見出し」「攻めすぎ」などとネットで話題になっている寺院住職向け専門誌「月刊住職」。檀家とのトラブルから、「ポケモンGOはお寺にとっていいものなのか」などの「時事問題」まで幅広く扱っています。雑誌は何を狙い、どんな風につくられているのでしょうか。編集長で現役住職の矢澤澄道さん(68)に聞きました。
【画像】まるでサンプラザ中野くん!婚活イベントで一芸を披露する若手僧侶
「一般向けには書いていない」
月刊住職を手に取ると、一般週刊誌のような見出しに釘付けになります。
「婿養子住職が罷免(ひめん)されたのは人権問題か」「お寺が業者を訴えた波紋」――。お寺の身内トラブルを、センセーショナルな見出しで大きく取り上げます。「あらあら、お坊さんなのに」と思うような記事が少なくありません。お寺の評判が悪くなりそうですが……。
「そういう心配は全くないんですよ。一般社会に向けて書いているんじゃなくて、お坊さんが読むことが前提なんです。一般の人がどう思うかなんて全然気にしないから、書くべきことを書けるんです。一見恥ずかしいようなお寺のトラブルだって、住職にとっては『転ばぬ先の杖』として学べる教材になります。仏教を広める住職のための実用実務誌です」
とはいえ、ネットで話題になったり、新聞広告を載せたりしているということは、一般の人が購入することもあります。それはありがたくないのでしょうか。
「いえ、とってもうれしいです。ネットを見て、編集部も喜んでいました。いただいたご意見が企画につながったこともあります。一般の方にお坊さんのことを知ってもらい、一般の方からご指摘をいただくことで、切磋琢磨(せっさたくま)してよりよい社会がつくれるのでは」
記者4人が地道に取材
雑誌は約200ページ。地方の小さなお寺の話題が掲載されたり、各地のお寺の取り組みをまとめたり、情報をキャッチすることすら難しいようなネタが満載です。編集部はどのような態勢なのでしょうか。
「記者は4人。特別な取材網はありません。新聞やネットをチェックしたり、読者から情報提供をいただいたり、いろいろです。いざ取材をしようとしても、トラブルなどの場合はだいたいお寺側には拒否されます。それでも、ガチャンと切られる覚悟でまず電話をする。そして記者が現場に行って、お寺の近くの酒屋さんとかお米屋さんとかで聞き込みをして、檀家(だんか)を探すんです。そうやって、裏付けをとります。誰でもできる取材ですよ」
矢澤さんは1974年の創刊時から、常に編集の中心となっています。お寺の住職の長男で、お寺を継ぐ前に知りたい情報を「取材」したことが雑誌のきっかけだったそうです。
「びっくりしたんだけど、お寺によって住職がやってることって全然違うんですよね。何時に起きて、何時に寝るか。お勤めをするか、どんな本を読むか、どんな思想を持っているか。そして、住職の手腕によって、お寺の経営が全く異なることを肌身で感じました。『いい住職とは何か』をみんなに発表したら喜ばれるんじゃないかって思ったんです」
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