アンティークコイン価格速報

国
ドイツ

材質
金

品位(%)
98.6

グレード
MS61

サイズ
-

重量(g)
17.3

神聖ローマ帝国　ニュルンブルグ　都市景観図　 5 ダカット金貨　1698年銘
金貨の標準カタログ「フリードバーグ　略称Fr」には約21,000種類の金貨の図版が収録されています。
このカタログを隅から隅まで良く見て頂いてもこの金貨程精緻で美しい金貨は他に御座いません。 まさに、近世ヨーロッパ発行金貨の最高傑作と呼べる金貨としてまた、名品と呼ぶに最も相応しい芸術作品です。
ドイツ、ニュルンベルグと聞いて車好きの方は「スポーツカー開発の聖地」ニュルブルクリンクを思い起こすでしょう。
ニュルブルクリンク北コースは全長20,832キロも有る世界有数の過酷なテストコースとして著名で多くの名車がこの地で記録に挑みました。
パガニーニゾンダがこの地で7分27秒82を記録し、当時の市販車最速記録を更新したという方が更に馴染み深いかもしれません。 そんなニュルンベルグですが歴史的には「皇帝の街」と呼ばれ多くの神聖ローマ皇帝がニュルンベルクを好んで居館に選んだ。 なかでもカール4世は、1356年にニュルンベルクで金印勅書を公布し帝国議会を開催する事と定め文化芸術の中心地として機能した。
帝国自由都市として皇帝の庇護の元、多いに発展し、商業、工業、金融業が栄え芸術家の好む文化都市として隆盛を極めた。 帝国自由都市の特権の１つとして独自貨幣の発行権が与えられ、更にそのコイン意匠には必ず「皇帝の肖像と帝国の紋章」を使用するという制限が外された。
これは発行コインの意匠に極めて重要な事で、ここに初めて自由で芸術の香り高い名品を生むことが可能に成ったのです。 中世、近世神聖ローマ帝国のマスターピースと記憶される美しく大型の名品金貨の代表です。 発行枚数の記録は残っていませんが、極めて少ない発行枚数だった事が解っています。 僅かに１年号限りの発行金貨で当時の記念金貨です。

◎コインに描かれているのは「繁栄する城壁都市」を美術工芸の域にまで高めた精緻極まる超絶彫金技法。 　
都市景観図の上空燦然光線の中にはヘブライ語で神を意味する「エホバ」が繁栄する都市に祝福を与える寓意が示され下部にはラテン語で 「MONETA REIPUB NORIMBERGEN SIS 1698」 と銘文が刻まれています。意味はニュルンベルク共和国 マネー 1698年銘と成ります。 　　
MONETAはマネーの原語と成りましたがここでは貨幣、通貨を意味しておりますので（MONETA REIPUB NORIMBERGEN＝ニュルンベルグのコインと成ります）反対面には「平和と秩序の女神」が描かれコインの「裏表で平和と繁栄という寓意が込められた名品金貨」と成っています。 この時代の大型金貨で第三者鑑定機関から高いグレードを評価される事は極めて稀な保存状態です。 本コインは「外国コイン研究会創立20周年記念コレクション集」の表紙に選定された他、作家加治氏の新刊本の表紙写真にも採用される等 対外的にも名品の評価は確定していると言えるでしょう。
Coin of the Year 2,000年にも選ばれた栄えあるコインです。 中世、近世都市景観図コインはまだ写真も無い当時の街の様子を今に伝える歴史資料として第一級の価値が有ります。
いつかこのコインに描かれているニュルンブルグを訪れるのは如何でしょうか？ コインに描かれた城壁都市が当時と変わらずそこに有る奇跡をご体験下さい！ 弊社お勧めの文化の香り高いコインです。 これほどのコインは個人で所有出来る世界遺産に間違い無いのですから。


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