2011年08月29日
何を根拠に1.4550なんて数字が出て来るんだ?
DJ-【マーケット・トーク】ユーロ上昇か、上値抵抗水準は1.4550ドル
8月29日 8時45分
08:45(ダウ・ジョーンズ)
米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は前週末26日の講演で、低迷する米経済に追加支援を提供する可能性を残したが、これを受けてユーロ買い・ドル売りが進み、ユーロは本日中に1.4550ドルまで上昇する可能性もあると、大手邦銀のシニアディーラーは指摘している。ただ、欧州の経済情勢が次第に混迷を深めていることを勘案すると、大幅なユーロ高は見込めないという。国際通貨基金(IMF)のラガルド新専務理事は28日、インフレリスクよりもリセッション(景気後退)のリスクの方が大きいため、金融政策は引き続き緩和的であるべきだとの見解を示したが、これは金融引き締め路線を行く欧州中央銀行(ECB)を標的にした発言と思われる。ユーロは現在、1.4480ドル前後で取引されており、下落しても1.4450ドルで支えられるだろうと、同ディーラーはみている。ユーロの対円相場も連動して上値を伸ばすとみられ、現在つけている111円13銭前後に対して111円90銭まで上昇する可能性があるという。下値支持水準は110円90銭に想定しているとのことだ。ドルは76円30銭〜77円00銭で推移する公算が大きいと、ディーラーは述べている。日本の通貨当局がさらに為替介入する可能性をめぐって警戒が続いているため、「現在の水準からさらに円高・ドル安が進むのは難しい」としている。ドルは現在、76円75銭前後で取引されている。
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