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2023年11月27日
投資で成功するために「手取り20万以下のOLが、ドバイのお金持ちに!誰にでも真似できる一発逆転の方法」「女子とお金のリアル」
手取り20万以下のOLが、ドバイのお金持ちに!誰にでも真似できる一発逆転の方法とは
「もっとキャリアアップしたい」「もっと洗練されたオトナになりたい」「もっとモテたい」
そんな上昇志向が強いオトナのために、東カレ編集部が厳選した“ワンランク上の自分になれるための本”を紹介します。
最近活字離れが進んでいる貴方も「5分だけ」読んでみてください!
今回、ご紹介するのは、『女子とお金のリアル』小田桐あさぎ著(すばる舎)。
前回:東大に逆転合格した「リアルドラゴン桜」を生み続けてわかった、勉強以前に大事なこと
著者の小田桐あさぎさんは、20代の頃、どんなに頑張っても手取り20万円を超えることがなかったそうです。特別な才能があるわけでも、実家が太いわけでもなく、そのうえ、ハイスペ男性と結婚できる気配もなかったといいます。
しかし、本気でお金と向き合い、お金の真実を知り、マインドを変えたら人生が激変しました。
30代になってから、年収500万ほど稼げるようになり、32歳で産休をきっかけに起業してからは、年収がどんどん増え、40歳になった今年は年商4億円を突破。
現在は、日本とドバイで自分の会社を2つ経営し、最愛の夫、8歳と3歳の子どもとともにドバイで暮らしています。
そんな小田桐さんは、お金持ちとそうじゃない人というのは、具体的に持っているお金の額が違うのではなく、お金に対するマインドや物事の捉え方が全く違うということに気づきました。
そして、日本の女性に今、小田桐さんがどうしても伝えたいことは、「お金に対する考え方」が「全て間違っている」ということ。
日本女性の多くが囚われている「お金の呪い」から自分達を解放し、お金持ちになり豊かな人生を手に入れましょう。
▼INDEX
1. 日本の女子にかかっているお金の呪い
2. 会社員は「ちょっとえらい奴隷」だった
3. 資本主義ゲームの勝者になるために
4. 資本主義のルール(仕組み)を知ろう
5. 先行投資するお金がなくても資本家側になる方法
6. 会社員のままでもできるお金を増やす準備とヒント
7. 本書のココがすごい!
1. 日本の女子にかかっているお金の呪い
日本では、お金は「会社が決めた給料としてもらうもの」と多くの人が考えています。
だから、より高い給料をもらうために、良い成績をとって、大学を出て、大きな会社に入って、仕事を頑張る。
でもいい会社に入って、死ぬほど働いたとしても日本の会社では、年収1,000万円くらいがほぼ上限。
そもそも働いて年収1,000万もらえるかどうかは、どの会社に勤めるかの時点でだいたい決まってしまう。
日本では、親も学校もマスコミもそういうことを何も教えてくれません。
また、日本の社会はお金の話や稼ぐ話をすると、“後ろめたさ“や“はしたなさ”を感じる傾向があります。
日本社会には、お金に対するタブーがはびこっていて
・人に年収や資産を聞くのは下世話
・給料を上げてほしい!と言うのは強欲
・お金のために積極的に行動するのは、はしたない
こんなふうに考えている人がとても多い。
つまり、私達は「お金を大事と思わせない教育」をずっと受けてきたのです。
また、女性の場合、男性と比べて収入が低いことも一般的には多い。だから、女性がお金持ちになりたいなら、好条件の男性と結婚しないといけないと考えがち。
そして子どもを産み、安定した生活を送る。それが女性の幸せであり、目指す道だと刷り込まれる。
・稼ぐ女はモテない。可愛くない
・夫より稼いでしまったら、夫が自信を無くしてしまう
・男を立てるのが、いい女
これは完全に呪いです。
これからは、女性であっても、お金を稼ぎ、たくさん愛されて幸せになることは可能です。今の時代、一家全員を1人で養う余裕がある男性は少なく、女性にも稼いでほしいと考える人が増えています。
それに、「女性だから」「結婚しているから」「子どもがいるから」そういった理由でキャリアや自分に時間を使うことを我慢するのは、仕方がないという風潮もおかしいです。
女性は自己犠牲が当たり前になりすぎていて、周りから押し付けられていることに気づいていない人がとても多い。
だけど、自分次第でそこから抜け出すことは絶対に可能です。
この本では、みなさんがそう思えるように、私が学んできたことを大放出しています。
2. 会社員は「ちょっとえらい奴隷」だった
私達は、古代のピラミッドを作っていた奴隷を可哀想だと思っていますが、会社員の仕事も基本的に奴隷とやっていることはあまり変わりありません。
当時は、大切だと考えられていた王様の墓を一生懸命作っていましたが、現代でもみんな何かを一生懸命作っています。
会社の中で出世することは、「ちょっと上位の奴隷」になることであり、他の奴隷に指示を出す係になるだけ。どこまでいっても奴隷に変わりありません。
会社という組織は、どんな組織であっても、全て創業者が「こんな世界を作りたい」と思い描いた夢の実現のためにあります。自分の夢ではなく、人の夢を叶える手伝いをしているのです。会社員という名の奴隷から抜け出すためには、自分で何かを始めるしかありません。
まず、「自分は自分の夢を叶えることに、自分の時間と労力を使っているのか」ということを一度考えてみてください。
会社員がダメ、悪いという話ではありません。自分自身で考え選び、その選択によって自分自身が幸せになっているのであれば、それはなんだって正解です。
自分の意思でお金と生き方を選びとってほしいのです。
3. 資本主義ゲームの勝者になるために
今、私達が暮らしている世界で「お金持ち」というのは、いわゆる資本主義ゲームに勝っている人達のことをいいます。
スポーツにもルールや勝敗があるように、資本主義には勝ち抜くための明確なルールがあり、そこには勝者と敗者がいます。
資本主義ゲームで勝者になるためには、まずルールを知り、そのルール通りにプレイする必要がある。
でも、この資本主義ゲームのルールや勝ち方は、学校でも家庭でも教わりません。
日本では、労働者としての生き方しか教育されていないからです。
この資本主義ゲームは、他のスポーツと同じように、ルールを知って練習すれば、意外と簡単に勝つことができます。
まずは、このルールを知って試してみましょう。
4. 資本主義のルール(仕組み)を知ろう
資本主義では通常、人の欲を満たすことができるとお金を稼げます。
すなわち、たくさんのお金を持っているということは、自分も含め、たくさんの人の欲を満たし、喜ばせ、幸せにしたことの証。
仕組み@ 資本(ヒト・モノ・カネ)を出した人が儲かる
資本主義は、実際の手を動かして働いた人ではなく、人が働ける状態を作っている人が大きなお金を得られる仕組みです。理由は、リスクを負っているからです。
例えば、この本の場合、一生懸命書いた著者の私には本の印税が10%しか入らなくて、残りの90%は、出版社や書店などに分配されます。
出版社は、発売前に売れるかわからない本に対して、編集・印刷・営業・PRなど出版に関わるリスクをとっているからです。
仕組みA 先に出して後で回収
資本家は先に労力や時間を先行投資して、後からお金を回収します。この「先に出す」が資本家と労働者の違いです。
労働者のルールでは、お金は自分が働いた分だけ稼げますが、資本家のルールでは、自分自身ではなく、自分の資本を「働かせた分だけ」お金が稼げます。
汗水垂らして働いているのは労働者なのに、そうではなく株をたくさん持っていて、実際には何もしていない株主のほうに、はるかに大きなお金が入ってくる仕組みなのです。
つまり資本主義ゲームに勝つためには、まず「資本家として生きる」ことが必要不可欠。
「資本として出せるお金がないから資本家にはなれない」と思った方は、ぜひこのまま読み進めてください。たとえ先出しするお金がなくても、資本家になるためにできることはたくさんあります。
仕組みB お金持ちはたくさんの人を幸せにした証
人は喜んだり幸せになったり、欲が満たされたときにお金を払います。
したがって、まず「人を幸せにする」という発想をインストールしましょう。すると、あとで必ずお金をいただくことができるようになります。
お金をたくさん稼いでいる人というのは、その分だけ人を幸せにしたという証です。
仕組みC パイの取り合いではなく、みんな得する
経済学の父と言われているアダム・スミスが1776年に出版した『国富論』のなかで「強欲は善、裕福になるのはみんなの為」と唱えています。
この発想が、幸せになる方法だと私は確信しています。
例えば、パン屋さんが1万円で花を買って、花屋さんが1万円で髪を切って、床屋さんが1万円でパンを買う。手元に残っているお金は、みんな1万円で最初の状態と変わりません。
でも、得たものはプラスになっている。パン屋さんは美しい花が手元に残って、花屋さんはきれいになり、床屋さんは美味しいパンが手元に残る。
このように資本主義は、限られたパイの取り合いではなく、パイの大きさそのものを拡げていける仕組みになっています。
誰かがお金を払ったら、誰かが損をする仕組みではなく、拡大しながら循環していくことで全員が特をするのが、資本主義の仕組みです。
5. 先行投資するお金がなくても資本家側になる方法
資本家になりたけど、今はそんなお金ないし、と思っている方に朗報です。
自分が持っている時間や労力、知識、お金のかわりにそういったものを先出しすれば立派な資本家になれます。
私の場合は、ブログを書いたことがきっかけでした。
それが「資本の先出し」になり、読んだ人が喜んでくれたことで恋愛相談に繋がり、講座開催や本の出版という形でお金になって返ってきたのです。
ポイントは、あなたの好き・得意・ワクワクするもので他の人を少しだけ幸せにすること。
最初に返ってくるものは、お金ではないかもしれません。感謝されたり、口コミしてくれたり、誰かに紹介してくれたりといったリターンかもしれません。
でも、確実に経験がレベルアップするので、あなたの資本が増えていることになります。
その増えた資本を再投資。すると今度は最初よりも大きなリターンが得られます。
そのためにも自分自身の「もっとこうしたい」という欲を諦めない。それこそが、自分と人を幸せにして人類と社会をさらに発展させていく。これが資本主義の本質です。
私がお金を稼げるようになったのも、自分の強欲さに蓋をすることをやめ、自分の欲望を正直に解放したからです。
「お金がそこそこあればいい」と思っている人は、そこそこ以下のお金しか手に入りません。「あれもこれもそっちも欲しい」と思って初めて、あれもこれも手に入る可能性が生まれます。
秘訣は、周囲の人に「そんなの絶対無理だよ」と言われたとしても、自分の欲望を我慢することなく追求し続けること。自分で自分を満たし幸せにする、それこそが自分も周囲も幸せにする一番の近道なのです。
6. 会社員のままでもできるお金を増やす準備とヒント
会社員は現代版の奴隷であると前述しましたが、それは、会社員が悪いとか、いますぐ会社を辞めたほうがいいという話ではありません。
会社は、見方を変えれば、自分のやりたいことをやりながらお金がもらえる場所です。「将来やりたいことがある、そのために練習をする」と意図して自分がやりたいこと、上達したいことを、会社で仕事として練習をしながらお金をもらうのです。
そう考えると、会社は「自分の資本が積める場所」になります。
ただ、自ら好んでしている仕事ではないのにもかかわらず、自分や働き方を変えられない人もいます。そうなってしまう理由はズバリ3つ。
・自分には選べないと思っている
・選べると言われても「私には何もできることがない」と諦めている
・「才能がない」と思っている
会社を辞めたいけど、私には何もないんです。と相談しにくる人も多いですが、まだ練習していないんだから当たり前です。
最初からできている人なんて100%いません。人生は才能で決まるのではなく、何を練習したかで決まります。
「練習し続けたいと思うほど、好きなものが見つかりません」という人は、難しく考えすぎです。
やっていて楽しいこと。それを続けるのです。
例えば、文章を書くのが好きだったら文章を書けば良いし、誰かと会話するのが好きだったら、会話をし続ければいい。喋りが上手になりたいとか、人の質問に素敵な答えを返したいとか、単純に上手になりたいことでOK。
ただし、練習したものを先出しする際、「何モノかになってから出そう」「完璧にしてから出そう」と思っている人は多いですが、そんなことを言っていたらいつまで経っても上手くなりません。
だから、未完成で出しましょう。
私は何事も練習でやってきました。今ではメンバーが1.3万人にもなった私の読者コミュニティー(※)でのライブ配信も、喋りがうまくなりたくて練習をしようと思って始めたものです。(※編集部注:著書『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』の読者コミュニティとして立ち上がったFacebookグループ。)運営しているYouTubeチャンネルも、最初は自分が動画編集を練習するために始めました。
◆
「お金が全てではない」これは事実ですが、豊かな人生経験の大半は、実はお金で得られます。お金を諦めない自分になって、本当によかった。自分の人生も家族の人生も諦めなくて本当によかったと私は思っています。
私は普段、娘達のお世話は住み込みのナニーにまかせています。朝起こすのも、朝食作りもお弁当づくりも、着替えや持ち物の準備も学校への送迎も夕食作りも歯磨きも全てナニーが担当。
日本では育児をはじめとして、無関係な人が他人のことをとやかく言う人が多いですよね。だからこんな私の育児スタイルについては、批判をうけることもたくさんあります。
でも、私は私なりに、真剣に家族を幸せにする生き方を模索し、実践しているし、うちの娘達の幸せを誰より願っているのは、絶対に自分だという自信があります。
なんのために仕事をして、なんのためにお金を稼ぐのかといったら、それは自分と大切な家族や周りの人達を幸せにするためです。
自分自身を世の中でめいっぱい発揮して、たくさんお金を稼ぎましょう。そして大切な自分や家族や周りのために、たくさんお金を使いましょう。
7. 本書のココがすごい!
今回紹介した、『女子とお金のリアル』小田桐あさぎ著(すばる舎)のすごいところは下記に集約される。
@「お金を稼ぐこと=悪ではなく、人を幸せにすること」と言い切っているので、お金を稼ぐことに対する抵抗が取っ払われる。
A会社員をしながらでも、資本主義社会で勝者になる方法が書かれているので、まずはやってみようという気になる。
B何よりも「お金持ちマインド」に切り替えることが、自分が幸せになる秘訣だとわかる。
【著者】 小田桐あさぎ
1983年札幌生まれ。厳しい母の元で幼少期から一見いい子に育つが、高校(進学校)在学中に爆発し、高卒で社会人生活をスタートさせる。20代は転職を繰り返すも手取り20万円以下、30代で年収500万円台となる。
第一子妊娠中に始めたブログが評判となりコンサル依頼が増え、起業。その後、仕事・恋愛・結婚・育児などに悩む女性向けの講座をスタート。8年間で1,700名以上が自分らしい生き方を開花させている。
2021年から家族でドバイに移住し、現在の年商は4億。8歳と3歳の子どもにイライラすることも、夫との喧嘩もナシ。
著書に『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』『嫌なこと全部やめたらすごかった』(ともに、WAVE出版)がある。
価格:1650円 |
「もっとキャリアアップしたい」「もっと洗練されたオトナになりたい」「もっとモテたい」
そんな上昇志向が強いオトナのために、東カレ編集部が厳選した“ワンランク上の自分になれるための本”を紹介します。
最近活字離れが進んでいる貴方も「5分だけ」読んでみてください!
今回、ご紹介するのは、『女子とお金のリアル』小田桐あさぎ著(すばる舎)。
前回:東大に逆転合格した「リアルドラゴン桜」を生み続けてわかった、勉強以前に大事なこと
著者の小田桐あさぎさんは、20代の頃、どんなに頑張っても手取り20万円を超えることがなかったそうです。特別な才能があるわけでも、実家が太いわけでもなく、そのうえ、ハイスペ男性と結婚できる気配もなかったといいます。
しかし、本気でお金と向き合い、お金の真実を知り、マインドを変えたら人生が激変しました。
30代になってから、年収500万ほど稼げるようになり、32歳で産休をきっかけに起業してからは、年収がどんどん増え、40歳になった今年は年商4億円を突破。
現在は、日本とドバイで自分の会社を2つ経営し、最愛の夫、8歳と3歳の子どもとともにドバイで暮らしています。
そんな小田桐さんは、お金持ちとそうじゃない人というのは、具体的に持っているお金の額が違うのではなく、お金に対するマインドや物事の捉え方が全く違うということに気づきました。
そして、日本の女性に今、小田桐さんがどうしても伝えたいことは、「お金に対する考え方」が「全て間違っている」ということ。
日本女性の多くが囚われている「お金の呪い」から自分達を解放し、お金持ちになり豊かな人生を手に入れましょう。
▼INDEX
1. 日本の女子にかかっているお金の呪い
2. 会社員は「ちょっとえらい奴隷」だった
3. 資本主義ゲームの勝者になるために
4. 資本主義のルール(仕組み)を知ろう
5. 先行投資するお金がなくても資本家側になる方法
6. 会社員のままでもできるお金を増やす準備とヒント
7. 本書のココがすごい!
1. 日本の女子にかかっているお金の呪い
日本では、お金は「会社が決めた給料としてもらうもの」と多くの人が考えています。
だから、より高い給料をもらうために、良い成績をとって、大学を出て、大きな会社に入って、仕事を頑張る。
でもいい会社に入って、死ぬほど働いたとしても日本の会社では、年収1,000万円くらいがほぼ上限。
そもそも働いて年収1,000万もらえるかどうかは、どの会社に勤めるかの時点でだいたい決まってしまう。
日本では、親も学校もマスコミもそういうことを何も教えてくれません。
また、日本の社会はお金の話や稼ぐ話をすると、“後ろめたさ“や“はしたなさ”を感じる傾向があります。
日本社会には、お金に対するタブーがはびこっていて
・人に年収や資産を聞くのは下世話
・給料を上げてほしい!と言うのは強欲
・お金のために積極的に行動するのは、はしたない
こんなふうに考えている人がとても多い。
つまり、私達は「お金を大事と思わせない教育」をずっと受けてきたのです。
また、女性の場合、男性と比べて収入が低いことも一般的には多い。だから、女性がお金持ちになりたいなら、好条件の男性と結婚しないといけないと考えがち。
そして子どもを産み、安定した生活を送る。それが女性の幸せであり、目指す道だと刷り込まれる。
・稼ぐ女はモテない。可愛くない
・夫より稼いでしまったら、夫が自信を無くしてしまう
・男を立てるのが、いい女
これは完全に呪いです。
これからは、女性であっても、お金を稼ぎ、たくさん愛されて幸せになることは可能です。今の時代、一家全員を1人で養う余裕がある男性は少なく、女性にも稼いでほしいと考える人が増えています。
それに、「女性だから」「結婚しているから」「子どもがいるから」そういった理由でキャリアや自分に時間を使うことを我慢するのは、仕方がないという風潮もおかしいです。
女性は自己犠牲が当たり前になりすぎていて、周りから押し付けられていることに気づいていない人がとても多い。
だけど、自分次第でそこから抜け出すことは絶対に可能です。
この本では、みなさんがそう思えるように、私が学んできたことを大放出しています。
2. 会社員は「ちょっとえらい奴隷」だった
私達は、古代のピラミッドを作っていた奴隷を可哀想だと思っていますが、会社員の仕事も基本的に奴隷とやっていることはあまり変わりありません。
当時は、大切だと考えられていた王様の墓を一生懸命作っていましたが、現代でもみんな何かを一生懸命作っています。
会社の中で出世することは、「ちょっと上位の奴隷」になることであり、他の奴隷に指示を出す係になるだけ。どこまでいっても奴隷に変わりありません。
会社という組織は、どんな組織であっても、全て創業者が「こんな世界を作りたい」と思い描いた夢の実現のためにあります。自分の夢ではなく、人の夢を叶える手伝いをしているのです。会社員という名の奴隷から抜け出すためには、自分で何かを始めるしかありません。
まず、「自分は自分の夢を叶えることに、自分の時間と労力を使っているのか」ということを一度考えてみてください。
会社員がダメ、悪いという話ではありません。自分自身で考え選び、その選択によって自分自身が幸せになっているのであれば、それはなんだって正解です。
自分の意思でお金と生き方を選びとってほしいのです。
3. 資本主義ゲームの勝者になるために
今、私達が暮らしている世界で「お金持ち」というのは、いわゆる資本主義ゲームに勝っている人達のことをいいます。
スポーツにもルールや勝敗があるように、資本主義には勝ち抜くための明確なルールがあり、そこには勝者と敗者がいます。
資本主義ゲームで勝者になるためには、まずルールを知り、そのルール通りにプレイする必要がある。
でも、この資本主義ゲームのルールや勝ち方は、学校でも家庭でも教わりません。
日本では、労働者としての生き方しか教育されていないからです。
この資本主義ゲームは、他のスポーツと同じように、ルールを知って練習すれば、意外と簡単に勝つことができます。
まずは、このルールを知って試してみましょう。
4. 資本主義のルール(仕組み)を知ろう
資本主義では通常、人の欲を満たすことができるとお金を稼げます。
すなわち、たくさんのお金を持っているということは、自分も含め、たくさんの人の欲を満たし、喜ばせ、幸せにしたことの証。
仕組み@ 資本(ヒト・モノ・カネ)を出した人が儲かる
資本主義は、実際の手を動かして働いた人ではなく、人が働ける状態を作っている人が大きなお金を得られる仕組みです。理由は、リスクを負っているからです。
例えば、この本の場合、一生懸命書いた著者の私には本の印税が10%しか入らなくて、残りの90%は、出版社や書店などに分配されます。
出版社は、発売前に売れるかわからない本に対して、編集・印刷・営業・PRなど出版に関わるリスクをとっているからです。
仕組みA 先に出して後で回収
資本家は先に労力や時間を先行投資して、後からお金を回収します。この「先に出す」が資本家と労働者の違いです。
価格:1650円 |
労働者のルールでは、お金は自分が働いた分だけ稼げますが、資本家のルールでは、自分自身ではなく、自分の資本を「働かせた分だけ」お金が稼げます。
汗水垂らして働いているのは労働者なのに、そうではなく株をたくさん持っていて、実際には何もしていない株主のほうに、はるかに大きなお金が入ってくる仕組みなのです。
つまり資本主義ゲームに勝つためには、まず「資本家として生きる」ことが必要不可欠。
「資本として出せるお金がないから資本家にはなれない」と思った方は、ぜひこのまま読み進めてください。たとえ先出しするお金がなくても、資本家になるためにできることはたくさんあります。
仕組みB お金持ちはたくさんの人を幸せにした証
人は喜んだり幸せになったり、欲が満たされたときにお金を払います。
したがって、まず「人を幸せにする」という発想をインストールしましょう。すると、あとで必ずお金をいただくことができるようになります。
お金をたくさん稼いでいる人というのは、その分だけ人を幸せにしたという証です。
仕組みC パイの取り合いではなく、みんな得する
経済学の父と言われているアダム・スミスが1776年に出版した『国富論』のなかで「強欲は善、裕福になるのはみんなの為」と唱えています。
この発想が、幸せになる方法だと私は確信しています。
例えば、パン屋さんが1万円で花を買って、花屋さんが1万円で髪を切って、床屋さんが1万円でパンを買う。手元に残っているお金は、みんな1万円で最初の状態と変わりません。
でも、得たものはプラスになっている。パン屋さんは美しい花が手元に残って、花屋さんはきれいになり、床屋さんは美味しいパンが手元に残る。
このように資本主義は、限られたパイの取り合いではなく、パイの大きさそのものを拡げていける仕組みになっています。
誰かがお金を払ったら、誰かが損をする仕組みではなく、拡大しながら循環していくことで全員が特をするのが、資本主義の仕組みです。
5. 先行投資するお金がなくても資本家側になる方法
資本家になりたけど、今はそんなお金ないし、と思っている方に朗報です。
自分が持っている時間や労力、知識、お金のかわりにそういったものを先出しすれば立派な資本家になれます。
私の場合は、ブログを書いたことがきっかけでした。
それが「資本の先出し」になり、読んだ人が喜んでくれたことで恋愛相談に繋がり、講座開催や本の出版という形でお金になって返ってきたのです。
ポイントは、あなたの好き・得意・ワクワクするもので他の人を少しだけ幸せにすること。
最初に返ってくるものは、お金ではないかもしれません。感謝されたり、口コミしてくれたり、誰かに紹介してくれたりといったリターンかもしれません。
でも、確実に経験がレベルアップするので、あなたの資本が増えていることになります。
その増えた資本を再投資。すると今度は最初よりも大きなリターンが得られます。
そのためにも自分自身の「もっとこうしたい」という欲を諦めない。それこそが、自分と人を幸せにして人類と社会をさらに発展させていく。これが資本主義の本質です。
私がお金を稼げるようになったのも、自分の強欲さに蓋をすることをやめ、自分の欲望を正直に解放したからです。
「お金がそこそこあればいい」と思っている人は、そこそこ以下のお金しか手に入りません。「あれもこれもそっちも欲しい」と思って初めて、あれもこれも手に入る可能性が生まれます。
秘訣は、周囲の人に「そんなの絶対無理だよ」と言われたとしても、自分の欲望を我慢することなく追求し続けること。自分で自分を満たし幸せにする、それこそが自分も周囲も幸せにする一番の近道なのです。
6. 会社員のままでもできるお金を増やす準備とヒント
会社員は現代版の奴隷であると前述しましたが、それは、会社員が悪いとか、いますぐ会社を辞めたほうがいいという話ではありません。
会社は、見方を変えれば、自分のやりたいことをやりながらお金がもらえる場所です。「将来やりたいことがある、そのために練習をする」と意図して自分がやりたいこと、上達したいことを、会社で仕事として練習をしながらお金をもらうのです。
そう考えると、会社は「自分の資本が積める場所」になります。
ただ、自ら好んでしている仕事ではないのにもかかわらず、自分や働き方を変えられない人もいます。そうなってしまう理由はズバリ3つ。
・自分には選べないと思っている
・選べると言われても「私には何もできることがない」と諦めている
・「才能がない」と思っている
会社を辞めたいけど、私には何もないんです。と相談しにくる人も多いですが、まだ練習していないんだから当たり前です。
最初からできている人なんて100%いません。人生は才能で決まるのではなく、何を練習したかで決まります。
「練習し続けたいと思うほど、好きなものが見つかりません」という人は、難しく考えすぎです。
やっていて楽しいこと。それを続けるのです。
例えば、文章を書くのが好きだったら文章を書けば良いし、誰かと会話するのが好きだったら、会話をし続ければいい。喋りが上手になりたいとか、人の質問に素敵な答えを返したいとか、単純に上手になりたいことでOK。
ただし、練習したものを先出しする際、「何モノかになってから出そう」「完璧にしてから出そう」と思っている人は多いですが、そんなことを言っていたらいつまで経っても上手くなりません。
だから、未完成で出しましょう。
私は何事も練習でやってきました。今ではメンバーが1.3万人にもなった私の読者コミュニティー(※)でのライブ配信も、喋りがうまくなりたくて練習をしようと思って始めたものです。(※編集部注:著書『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』の読者コミュニティとして立ち上がったFacebookグループ。)運営しているYouTubeチャンネルも、最初は自分が動画編集を練習するために始めました。
◆
「お金が全てではない」これは事実ですが、豊かな人生経験の大半は、実はお金で得られます。お金を諦めない自分になって、本当によかった。自分の人生も家族の人生も諦めなくて本当によかったと私は思っています。
私は普段、娘達のお世話は住み込みのナニーにまかせています。朝起こすのも、朝食作りもお弁当づくりも、着替えや持ち物の準備も学校への送迎も夕食作りも歯磨きも全てナニーが担当。
日本では育児をはじめとして、無関係な人が他人のことをとやかく言う人が多いですよね。だからこんな私の育児スタイルについては、批判をうけることもたくさんあります。
でも、私は私なりに、真剣に家族を幸せにする生き方を模索し、実践しているし、うちの娘達の幸せを誰より願っているのは、絶対に自分だという自信があります。
なんのために仕事をして、なんのためにお金を稼ぐのかといったら、それは自分と大切な家族や周りの人達を幸せにするためです。
自分自身を世の中でめいっぱい発揮して、たくさんお金を稼ぎましょう。そして大切な自分や家族や周りのために、たくさんお金を使いましょう。
7. 本書のココがすごい!
今回紹介した、『女子とお金のリアル』小田桐あさぎ著(すばる舎)のすごいところは下記に集約される。
@「お金を稼ぐこと=悪ではなく、人を幸せにすること」と言い切っているので、お金を稼ぐことに対する抵抗が取っ払われる。
A会社員をしながらでも、資本主義社会で勝者になる方法が書かれているので、まずはやってみようという気になる。
B何よりも「お金持ちマインド」に切り替えることが、自分が幸せになる秘訣だとわかる。
【著者】 小田桐あさぎ
1983年札幌生まれ。厳しい母の元で幼少期から一見いい子に育つが、高校(進学校)在学中に爆発し、高卒で社会人生活をスタートさせる。20代は転職を繰り返すも手取り20万円以下、30代で年収500万円台となる。
第一子妊娠中に始めたブログが評判となりコンサル依頼が増え、起業。その後、仕事・恋愛・結婚・育児などに悩む女性向けの講座をスタート。8年間で1,700名以上が自分らしい生き方を開花させている。
2021年から家族でドバイに移住し、現在の年商は4億。8歳と3歳の子どもにイライラすることも、夫との喧嘩もナシ。
著書に『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』『嫌なこと全部やめたらすごかった』(ともに、WAVE出版)がある。
価格:1650円 |
posted by 投資で勝つためのの学習 at 06:27| Comment(0)
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外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の損失が発生するおそれもあります。外為オンラインFXでは、個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。(法人のお客様の場合は、当社が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額以上の委託証拠金が必要となります。為替リスク想定比率とは金融商品取引業に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。)くりっく365の取引に必要な証拠金額は、取引所が定める証拠金基準額で、個人のお客様の場合は、証拠金額の約25倍のお取引が可能です。(法人のお客様は、証拠金の額がリスクに応じて算定される方式であり、取引所が算定する証拠金基準額及び取引対象である為替の価格に応じて変動しますので、証拠金額のくりっく365取引金額に対する比率は、常に一定ではありません。)取引手数料は、外為オンラインFXでは、取引コースにより1000通貨コースが1ロットあたり片道0円〜20円(税込)、1万通貨コースが1ロットあたり片道0円〜200円(税込)となります。くりっく365では1ロットあたり片道0円〜3,100円(税込)となります。(詳細は取引要綱詳細をご参照ください。)また、本取引に係る法定帳簿の書面による交付を申し出された場合のみ、書類作成送付手数料(1送付当り2,200円(税込))が必要となります。取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。当社は法令上要求される区分管理方法の信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するものではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様よりお預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始にあたり、契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて開始していただくようお願いいたします。
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2023年11月1日更新
タグ:FX
投資で成功するために 「プロに聞く債権投資」
<プロに聞く くらしとお金の相談室>債券投資の仕組みは?
2023年11月23日 07時57分
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2NSUN3+6EERW2+1WP2+5ZEMP
<Q> 債券投資に興味があります。日本の国債は比較的リスクが少ないと聞きます。どのような仕組みなのでしょうか。また、国債以外にはどんな債券が注目されているのでしょうか。注意点も知りたいです。
◆お金貸し利子 手堅さ○ ファイナンシャルプランナー(FP)・小川貴行さん
<A> 債券は国や自治体、企業などがお金を調達する時に発行する借用証書のようなもので、債券投資は対象にお金を貸す行為です。対価として決まった時期に利子をもらいます。ほとんどの場合は満期があり、決まった時期になると債券の額面の金額が返ってきます。また、満期の前でも売って換金することもできます。お金を貸す相手が国なら「国債」、会社なら「社債」と呼ばれます。
株式投資との違いを見てみましょう。株は会社に出資し、事業で利益が出ればその一部を配当金として受け取ります。会社によっては「株主優待」として特典が受けられる場合もあります。また株価は日々変動します。会社の業績が上がるなどすれば2倍、3倍になることもありますが、反対に下がることもあります。
一方で債券は、貸した国や会社が破綻しない限り、お金が返ってきますので、将来の見通しが立てやすく手堅い点がメリット。比較的安全性が高いと言われます。
ただ、満期の前に手放す場合は時価で換金することになります。その場合、債券の価格は市場金利や満期までの期間などによって変動します。一般的に、価格と金利はシーソーのような関係です。市場金利が上がれば、価格は下がります。例えば金利2%の債券を買ったとします。市場金利が3%になったら、手元の債券の魅力は下がるため購入してもらうには価格を下げざるを得ず、投資した元本を割る可能性があります。逆に金利が下がれば債券の価格は上がります。また、一般的には満期までの期間が長いほど価格は大きく動きます。
金利が上昇し債券価格が下がれば、裏を返せば割安で購入できるということです。なるべく金利が高いところで投資して満期まで持てば、比較的高い利回りが得られます。金利が下がったタイミングで手放せば、値上がりの分も利益になるかもしれません。
国内で最も知られている債券が、日本政府が発行する国債です。中でも個人向け国債は3年物、5年物、10年物があり、一番の特徴は国が元本を保証している点です。発行から1年間は基本的に売却できませんが、以降は直前2回分の利子の手取り額をペナルティーとして返すことで、満期前に手放すこともできます。利子の受け取りは年2回なので、ペナルティー分を払っても元本割れはしません。個人向け国債の10年物は変動金利なので、もし金利が上がれば、受取利子は増えます。現在の適用利率は年0.6%(税引き前)です。
<詳しく!>ドル建て米国債に注目
債券には、海外の通貨で払い込む外貨建ての商品もある。小川さんは「外貨建ての債券は日本よりも比較的金利が高く、最近は米ドル建ての米国債に注目が集まっていると感じる」と話す。
米国債は、米国政府が資金調達する債券で、米ドルで払い込む。米国では金利が上がってきており、10年物の米国債の利回りは4.5%ほどで推移。10月には一時5%を超えた。
ただ、小川さんは「米国債は、場合によっては株に匹敵するくらい変動することもある」とくぎを刺す。日本から投資する場合、多くの人はまず日本円を米ドルにして、満期や売却時にまた日本円に替える。仮に売却時の方が円高だった場合、円に替えると目減りしてしまう。
また、今後さらに金利が上がり、価格が下がってしまう可能性もある。小川さんは「投資妙味が上がっていると考える人が増えているが、債券とはいえリスクとしては株に近い。検討する場合は注意してほしい」と話す。 (海老名徳馬)
<おがわ・たかゆき> 1974年、愛知県生まれ。証券会社などを経て2015年にFPに。家計の見直し相談センター名古屋(名古屋市中村区)で資産運用などの相談員として活動する。同県稲沢市在住。
2023年11月23日 07時57分
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2NSUN3+6EERW2+1WP2+5ZEMP
<Q> 債券投資に興味があります。日本の国債は比較的リスクが少ないと聞きます。どのような仕組みなのでしょうか。また、国債以外にはどんな債券が注目されているのでしょうか。注意点も知りたいです。
◆お金貸し利子 手堅さ○ ファイナンシャルプランナー(FP)・小川貴行さん
<A> 債券は国や自治体、企業などがお金を調達する時に発行する借用証書のようなもので、債券投資は対象にお金を貸す行為です。対価として決まった時期に利子をもらいます。ほとんどの場合は満期があり、決まった時期になると債券の額面の金額が返ってきます。また、満期の前でも売って換金することもできます。お金を貸す相手が国なら「国債」、会社なら「社債」と呼ばれます。
株式投資との違いを見てみましょう。株は会社に出資し、事業で利益が出ればその一部を配当金として受け取ります。会社によっては「株主優待」として特典が受けられる場合もあります。また株価は日々変動します。会社の業績が上がるなどすれば2倍、3倍になることもありますが、反対に下がることもあります。
一方で債券は、貸した国や会社が破綻しない限り、お金が返ってきますので、将来の見通しが立てやすく手堅い点がメリット。比較的安全性が高いと言われます。
ただ、満期の前に手放す場合は時価で換金することになります。その場合、債券の価格は市場金利や満期までの期間などによって変動します。一般的に、価格と金利はシーソーのような関係です。市場金利が上がれば、価格は下がります。例えば金利2%の債券を買ったとします。市場金利が3%になったら、手元の債券の魅力は下がるため購入してもらうには価格を下げざるを得ず、投資した元本を割る可能性があります。逆に金利が下がれば債券の価格は上がります。また、一般的には満期までの期間が長いほど価格は大きく動きます。
金利が上昇し債券価格が下がれば、裏を返せば割安で購入できるということです。なるべく金利が高いところで投資して満期まで持てば、比較的高い利回りが得られます。金利が下がったタイミングで手放せば、値上がりの分も利益になるかもしれません。
国内で最も知られている債券が、日本政府が発行する国債です。中でも個人向け国債は3年物、5年物、10年物があり、一番の特徴は国が元本を保証している点です。発行から1年間は基本的に売却できませんが、以降は直前2回分の利子の手取り額をペナルティーとして返すことで、満期前に手放すこともできます。利子の受け取りは年2回なので、ペナルティー分を払っても元本割れはしません。個人向け国債の10年物は変動金利なので、もし金利が上がれば、受取利子は増えます。現在の適用利率は年0.6%(税引き前)です。
<詳しく!>ドル建て米国債に注目
債券には、海外の通貨で払い込む外貨建ての商品もある。小川さんは「外貨建ての債券は日本よりも比較的金利が高く、最近は米ドル建ての米国債に注目が集まっていると感じる」と話す。
米国債は、米国政府が資金調達する債券で、米ドルで払い込む。米国では金利が上がってきており、10年物の米国債の利回りは4.5%ほどで推移。10月には一時5%を超えた。
ただ、小川さんは「米国債は、場合によっては株に匹敵するくらい変動することもある」とくぎを刺す。日本から投資する場合、多くの人はまず日本円を米ドルにして、満期や売却時にまた日本円に替える。仮に売却時の方が円高だった場合、円に替えると目減りしてしまう。
また、今後さらに金利が上がり、価格が下がってしまう可能性もある。小川さんは「投資妙味が上がっていると考える人が増えているが、債券とはいえリスクとしては株に近い。検討する場合は注意してほしい」と話す。 (海老名徳馬)
<おがわ・たかゆき> 1974年、愛知県生まれ。証券会社などを経て2015年にFPに。家計の見直し相談センター名古屋(名古屋市中村区)で資産運用などの相談員として活動する。同県稲沢市在住。
タグ:投資
投資で成功するために「ほったらかしで大丈夫! 普通の人が配当金で「年間50万円」稼ぐための投資術」
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配当金で地道に増やす
拡大する
“ほったらかし投資”といえば、気の利いた投資信託に的を絞ってポーンと預けておくだけ。何もしなくても、物価上昇に負けないほどの利益を出してくれる投資手法だ。老後資金の蓄えにピッタリと実践しているシニア層は多い。そして、もう一つ。ほったらかし投資で、毎年、配当金を得る手法だ。頑張れば、年間50万円の配当金も夢じゃない。
◇ ◇ ◇
■銀行の金利が100倍になったとはいえ…
100万円の資金を利回り3%の投信で置いておくと、10年後にいくらになるか。ざっと134万円だ。
「最近、メガバンクの10年定期預金の金利が100倍にハネ上がったと話題でした。0.002%から0.2%に引き上がったので確かに100倍です。とはいえ、0.2%。投信の平均利回りは3〜6%といわれますから、とても太刀打ちできる金利ではありません」(株式評論家の倉多慎之助氏)
メガバンクの定期預金に10年預けておくと、どうなるか。100万円はほぼ102万円……。投信のほうが30万円以上も多い。そうはいっても投信は金融商品なので、株価暴落に見舞われたら、商品によっては損失を出してしまう危険性は捨てきれない。
「投資は絶対にやらないという人は少なからずいます。リーマン・ショックなど大暴落を経験しているシニア層は特にそうでしょう。デフレの時代はそれでもよかったと思います。でも今はインフレが凄まじく、現金や現預金は実質的な目減りが激しい。資産の半分、いや3分の1、5分の1でもいいからリスクの少ない投資商品に回したほうが賢明といえます」(倉多慎之助氏)
投信にお金を預ける“ほったらかし投資”はもちろん資産を守る有効な手法だ。でも、少しだけ冒険をして個別株の配当金を狙ってみてはどうか。
海運3社は狙い目
海運は有望
拡大する
書店の金融関連本コーナーにも「高配当」を狙うムック本や書籍が山積みになっている。投資専門誌の12月号は「『良い配当株』の見つけ方&オススメ株 配当入門」の文字が表紙に躍る。
4年ほど前に定年を迎え、まとまった退職金を得た65歳のAさんはこう言う。
「株式の売買で稼ぐのは素人には難しいと実感しました。退職金を手にした直後に100万円ほど個別株に投資しましたが、まあ利益は出ませんでした。今後は高配当の株を少しずつ買って長く保有する投資法に切り替えようと思っています。高配当のいい銘柄、ありませんか?」
高配当で有名なのは海運株だ。日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社で、2024年3月期の配当利回りは、それぞれ3.45%、4.89%、4.18%となっている(11月20日終値ベース、以下同)。
配当利回りは、1株あたりの配当金(会社予想)を株価で除し(割った)たもの。配当金の額が変わらないとすると、株価が上昇したら配当利回りは下がっていく。配当金が20円で株価が1000円の場合、配当利回りは2%だが、株価がアップして1200円になったら利回りは1.67%に低下する。
「利回りはあくまで目安ですが、株価は極端に動くケースはまれです。日経平均が3万3000円を突破する現状でも、高配当の銘柄はたくさんあります」(市場関係者)
■利回り5%を超す銘柄も
東証プライム上場で、最も配当利回りが高いのは自動車用の電動ベルトなどを手掛ける三ツ星ベルト。配当利回りは5.71%ある。前出のAさんが、投資した100万円分でこの会社の株を買っていたら、配当金だけで5万7100円(税金を引かれる前)をもらえる計算だ。
配当金の額は年によって異なるにしても、2年間保有し続けると、10万円を超すプラス。3年で15万円、4年で20万円、5年で25万円……。これが配当金の魅力だ。株を保有し、会社側が配当金を出し続ける限り、毎年、いくらかの配当金が入ってくる。Aさんが言う。
「この先は、まず海運株を買うつもりです。日本郵船と商船三井を100株(単元株=最低投資単位)ずつ。現状だと、投資額は75万円程度でしょうか」
日本郵船は37万7000円、商船三井は38万8300円。合計76万5300円(手数料含まず)だ。来年3月末の1株あたり配当金は130円と190円。得られる配当金は3万2000円になる。何かショボい……と思いがちだが、配当利回り(年換算)は4.18%もある。
「来年は、日本郵船と商船三井を保有したまま、川崎汽船を買おうと思っています。毎年、50万円とか100万円単位で高配当株を買い続けるつもりです。5、6年で500万円ぐらいの投資額になりますが、株の売買で利益を得ようとは思っていないので、日々の株価に一喜一憂せずにすみます。デンと構えていられるかどうかは不安ですが……」(Aさん)
企業にとっては成績表
高配当15銘柄のリスト(C)日刊ゲンダイ
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“ほったらかし投資”といえば、気の利いた投資信託に的を絞ってポーンと預けておくだけ。何もしなくても、物価上昇に負けないほどの利益を出してくれる投資手法だ。老後資金の蓄えにピッタリと実践しているシニア層は多い。そして、もう一つ。ほったらかし投資で、毎年、配当金を得る手法だ。頑張れば、年間50万円の配当金も夢じゃない。
◇ ◇ ◇
■銀行の金利が100倍になったとはいえ…
100万円の資金を利回り3%の投信で置いておくと、10年後にいくらになるか。ざっと134万円だ。
「最近、メガバンクの10年定期預金の金利が100倍にハネ上がったと話題でした。0.002%から0.2%に引き上がったので確かに100倍です。とはいえ、0.2%。投信の平均利回りは3〜6%といわれますから、とても太刀打ちできる金利ではありません」(株式評論家の倉多慎之助氏)
メガバンクの定期預金に10年預けておくと、どうなるか。100万円はほぼ102万円……。投信のほうが30万円以上も多い。そうはいっても投信は金融商品なので、株価暴落に見舞われたら、商品によっては損失を出してしまう危険性は捨てきれない。
「投資は絶対にやらないという人は少なからずいます。リーマン・ショックなど大暴落を経験しているシニア層は特にそうでしょう。デフレの時代はそれでもよかったと思います。でも今はインフレが凄まじく、現金や現預金は実質的な目減りが激しい。資産の半分、いや3分の1、5分の1でもいいからリスクの少ない投資商品に回したほうが賢明といえます」(倉多慎之助氏)
投信にお金を預ける“ほったらかし投資”はもちろん資産を守る有効な手法だ。でも、少しだけ冒険をして個別株の配当金を狙ってみてはどうか。
海運3社は狙い目
海運は有望
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書店の金融関連本コーナーにも「高配当」を狙うムック本や書籍が山積みになっている。投資専門誌の12月号は「『良い配当株』の見つけ方&オススメ株 配当入門」の文字が表紙に躍る。
4年ほど前に定年を迎え、まとまった退職金を得た65歳のAさんはこう言う。
「株式の売買で稼ぐのは素人には難しいと実感しました。退職金を手にした直後に100万円ほど個別株に投資しましたが、まあ利益は出ませんでした。今後は高配当の株を少しずつ買って長く保有する投資法に切り替えようと思っています。高配当のいい銘柄、ありませんか?」
高配当で有名なのは海運株だ。日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社で、2024年3月期の配当利回りは、それぞれ3.45%、4.89%、4.18%となっている(11月20日終値ベース、以下同)。
配当利回りは、1株あたりの配当金(会社予想)を株価で除し(割った)たもの。配当金の額が変わらないとすると、株価が上昇したら配当利回りは下がっていく。配当金が20円で株価が1000円の場合、配当利回りは2%だが、株価がアップして1200円になったら利回りは1.67%に低下する。
「利回りはあくまで目安ですが、株価は極端に動くケースはまれです。日経平均が3万3000円を突破する現状でも、高配当の銘柄はたくさんあります」(市場関係者)
■利回り5%を超す銘柄も
東証プライム上場で、最も配当利回りが高いのは自動車用の電動ベルトなどを手掛ける三ツ星ベルト。配当利回りは5.71%ある。前出のAさんが、投資した100万円分でこの会社の株を買っていたら、配当金だけで5万7100円(税金を引かれる前)をもらえる計算だ。
配当金の額は年によって異なるにしても、2年間保有し続けると、10万円を超すプラス。3年で15万円、4年で20万円、5年で25万円……。これが配当金の魅力だ。株を保有し、会社側が配当金を出し続ける限り、毎年、いくらかの配当金が入ってくる。Aさんが言う。
「この先は、まず海運株を買うつもりです。日本郵船と商船三井を100株(単元株=最低投資単位)ずつ。現状だと、投資額は75万円程度でしょうか」
日本郵船は37万7000円、商船三井は38万8300円。合計76万5300円(手数料含まず)だ。来年3月末の1株あたり配当金は130円と190円。得られる配当金は3万2000円になる。何かショボい……と思いがちだが、配当利回り(年換算)は4.18%もある。
「来年は、日本郵船と商船三井を保有したまま、川崎汽船を買おうと思っています。毎年、50万円とか100万円単位で高配当株を買い続けるつもりです。5、6年で500万円ぐらいの投資額になりますが、株の売買で利益を得ようとは思っていないので、日々の株価に一喜一憂せずにすみます。デンと構えていられるかどうかは不安ですが……」(Aさん)
企業にとっては成績表
高配当15銘柄のリスト(C)日刊ゲンダイ
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タグ:投資
2023年11月23日
投資で成功するために 「為替に注意したい」
東京為替:ドルはやや下げ渋る展開か、149円以下に顧客筋などからのドル買い注文も
9:53 配信
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2NSUN3+6EERW2+1WP2+61JSH
フィスコ
23日午前の東京市場でドル・円は149円40銭近辺で推移。23日は日米が祝日のため、ドル・円など主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続くとみられる。149円以下には顧客筋などからのドル買い注文が残されており、日中の取引では149円台を維持する可能性が高い。ここまでの取引レンジはドル・円は149円40銭−149円59銭、ユーロ・ドル:1.0884ドル−1.0889ドル、ユーロ・円は162円68銭−162円86銭。
タグ:投資
2023年11月22日
この為替どうみる円高・円安 為替システムトレードを学ぶ
〔東京外為〕ドル、148円台前半=米利上げ打ち止め観測弱まり(22日正午)
12:04 配信
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https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3TLR0A+4QVFEA+3HKU+ZQ80I
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3TJPB3+7TM1WY+48D0+6BEQ9
時事通信
22日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、ここ数日に見られたドル売り・円買いの動きが一服し、1ドル=148円台前半に上昇した。正午現在は、148円23〜24銭と前日(午後5時、147円51〜52銭)比72銭のドル高・円安。
前日の海外市場では、米国時間の終盤に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨のタカ派的な内容を受けて、利上げ打ち止め観測が後退。一時148円台半ばまでドル買い・円売りが進んだ。議事要旨では、米国のインフレ低下が不十分なら追加利上げが適切だとの見解で参加者が一致した。
こうした流れを受けて、東京時間は148円10銭台でスタート。その後は148円20銭台を中心とした推移が続いている。市場関係者からは「日本も米国も祝日を控え、売り・買いともに大きく動きづらい」(外為仲介業者)との声が出ている。
ユーロは朝方に比べ対円で上昇、対ドルでは横ばい。正午現在、1ユーロ=161円83〜84銭(前日午後5時、161円58〜59銭)、対ドルでは1.0916〜0916ドル(同1.0953〜0953ドル)。(了)
時事通信
本が中古でも問題はありません。
【中古】 Excelシートで簡単にできる実践システムトレード入門 データ取得・検証・自動売買モデルの作成まで FX日経225先物個別株/山本哲也【著】 価格:605円 |
タグ:システムトレード
2023年11月21日
投資で成功するために 為替円高に動く
〔東京外為〕ドル、147円後半=1カ月半ぶり、円売りポジション解消(21日正午)
12:03 配信
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2NSUN3+6EERW2+1WP2+5ZEMP
時事通信
21日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、円ショートポジションの解消が継続し、1ドル=147円台後半と約1カ月半ぶりの安値を付けた。正午現在は、147円71〜72銭と前日(午後5時、148円90〜91銭)比1円19銭の大幅ドル安・円高。
前日の米国時間の序盤は、利上げ打ち止め観測による調整売りが継続し、148円10銭台に下落したが、148円の大台割れを回避したことからショートカバーが誘発され、148円70銭付近へ戻した。中盤は、20年債入札の好調を受けた長期金利低下に圧迫され、再び148円10銭台に失速。終盤は値頃の買いで148円30銭前後に戻した。 東京市場の午前は、断続的な調整売りに押され、147円60銭台に下落した。
ドル円は下値模索の展開。FRBによる利上げ終了観測を受けて、積み上がった円ショートを解消する動きが継続し、10月3日以来のドル安・円高水準に沈んだ。市場関係者は「調整はいつまで続くかわからず、もう少し見極める必要がある」(国内銀行)と話している。
ユーロは朝方に比べ対円で下落、対ドルは上昇。正午現在は、1ユーロ=161円90〜90銭(前日午後5時、162円56〜57銭)、対ドルでは1.0959〜0960ドル(同1.0917〜0917ドル)。(了)
タグ:投資
2023年11月20日
投資で成功するために この解説で勝てるかな?
三井郁男氏【日経平均一時バブル後高値、年末ラリーへ期待膨らむ】 <相場観特集>
18:30 配信
株式投資の学校
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3TCZ0O+7OUL2Q+1IRY+25EKCY
株探ニュース
三井郁男氏(アイザワ証券 投資顧問部 ファンドマネージャー)
現在値
アドテスト 4,644 -73
ローム 2,664 -62.50
村田製 2,870 -39.50
東エレク 23,905 -210.00
―米インフレ鈍化受けて株式市場に資金流入、新年以降の持続高へのカギとは―
週明け20日の東京株式市場で日経平均株価の上げ幅は270円近くとなる場面があり、7月につけた年初来高値(3万3753円)を一時上回った。バブル崩壊後の高値圏に突入したのも束の間、朝方の買いが一巡すると一転して下げに沈む展開となり、荒い値動きをみせた。とはいえ、米利上げサイクルの終了観測で米長期金利に低下圧力が掛かり、世界の株式市場に投資資金が回帰しつつあるなか、年末の株高ラリーへの期待も膨らんでいる。ここからの相場展望について、国内外の金融機関で40年近くにわたり日本株運用に携わってきたアイザワ証券の三井郁男氏に話を聞いた。
●「高値更新も通過点、適度なインフレで株高トレンド継続へ」
三井郁男氏(アイザワ証券 投資顧問部 ファンドマネージャー)
日経平均は20日、取引時間中では33年ぶりの高値圏に浮上したが、これは一つの通過点に過ぎない。マクロ面でみると、日本経済は長期間にわたり続いたデフレ環境から、適度なインフレ環境へと転換しつつある。モノやサービスの価格を、その価値に見合った価格に設定できるようになれば、日本企業の収益を拡大させることとなる。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の上場企業の決算発表を振り返ってみても、業績予想の上方修正に動いたところは多く、利益率を高めた企業が相次いでいる。更に、インバウンド需要が増加しているうえ、賃上げの実施とその効果への期待も高まっている。来期の東証プライム上場企業は4期連続で過去最高益となるだろう。こうした日本独自の要因をエンジンとして、来期の日経平均も上昇が継続すると考えている。
適度なインフレ経済への移行とともに、市場では日銀の金融政策の正常化に向けた思惑が広がっている。しかし、マイナス金利政策が解除されたとしても、世界経済の先行きに懸念材料が横たわっているのも確かであり、日本の長期金利が急上昇するようなイメージは描きにくい。上昇したとしても1.2〜1.3%程度で、日本の企業業績に悪影響を及ぼすまでには至らないはずだ。
海外ではインフレのピークアウトを示す米国の経済指標が続々と発表され、米長期金利は4.5%を下回る水準まで低下した。米長期金利の上昇という相場へのマイナス要因がはく落し、10月末以降の日本株の急ピッチな戻りにつながった。こういう局面では必ず短期的な過熱感が生じるものだが、今回は値幅調整よりも日柄調整によって、過熱感を冷ます形となるはずだ。ある程度の日数が経過すれば、再び上値を試す展開となると考えている。
この先の1ヵ月間の日経平均は3万3000円から3万4500円の範囲で推移すると予想している。半導体サイクルの底入れ機運を背景に、東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など半導体製造装置関連、村田製作所 <6981> [東証P]やローム <6963> [東証P]など電子部品・半導体関連の主要銘柄が注目されるだろう。適度なインフレという観点でメガバンク、消費の二極化という文脈で百貨店も底堅く推移するとみている。今年前半はバリュー株一色の展開となったが、この先はグロース株を加えた循環物色が続く展開となり、マーケットに厚みが出てくるのではないか。値頃感のある中小型株も、循環物色の対象に位置付けられるに違いない。 ヤフーファイナンスより引用
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18:30 配信
株式投資の学校
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株探ニュース
三井郁男氏(アイザワ証券 投資顧問部 ファンドマネージャー)
現在値
アドテスト 4,644 -73
ローム 2,664 -62.50
村田製 2,870 -39.50
東エレク 23,905 -210.00
―米インフレ鈍化受けて株式市場に資金流入、新年以降の持続高へのカギとは―
週明け20日の東京株式市場で日経平均株価の上げ幅は270円近くとなる場面があり、7月につけた年初来高値(3万3753円)を一時上回った。バブル崩壊後の高値圏に突入したのも束の間、朝方の買いが一巡すると一転して下げに沈む展開となり、荒い値動きをみせた。とはいえ、米利上げサイクルの終了観測で米長期金利に低下圧力が掛かり、世界の株式市場に投資資金が回帰しつつあるなか、年末の株高ラリーへの期待も膨らんでいる。ここからの相場展望について、国内外の金融機関で40年近くにわたり日本株運用に携わってきたアイザワ証券の三井郁男氏に話を聞いた。
●「高値更新も通過点、適度なインフレで株高トレンド継続へ」
三井郁男氏(アイザワ証券 投資顧問部 ファンドマネージャー)
日経平均は20日、取引時間中では33年ぶりの高値圏に浮上したが、これは一つの通過点に過ぎない。マクロ面でみると、日本経済は長期間にわたり続いたデフレ環境から、適度なインフレ環境へと転換しつつある。モノやサービスの価格を、その価値に見合った価格に設定できるようになれば、日本企業の収益を拡大させることとなる。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の上場企業の決算発表を振り返ってみても、業績予想の上方修正に動いたところは多く、利益率を高めた企業が相次いでいる。更に、インバウンド需要が増加しているうえ、賃上げの実施とその効果への期待も高まっている。来期の東証プライム上場企業は4期連続で過去最高益となるだろう。こうした日本独自の要因をエンジンとして、来期の日経平均も上昇が継続すると考えている。
適度なインフレ経済への移行とともに、市場では日銀の金融政策の正常化に向けた思惑が広がっている。しかし、マイナス金利政策が解除されたとしても、世界経済の先行きに懸念材料が横たわっているのも確かであり、日本の長期金利が急上昇するようなイメージは描きにくい。上昇したとしても1.2〜1.3%程度で、日本の企業業績に悪影響を及ぼすまでには至らないはずだ。
海外ではインフレのピークアウトを示す米国の経済指標が続々と発表され、米長期金利は4.5%を下回る水準まで低下した。米長期金利の上昇という相場へのマイナス要因がはく落し、10月末以降の日本株の急ピッチな戻りにつながった。こういう局面では必ず短期的な過熱感が生じるものだが、今回は値幅調整よりも日柄調整によって、過熱感を冷ます形となるはずだ。ある程度の日数が経過すれば、再び上値を試す展開となると考えている。
この先の1ヵ月間の日経平均は3万3000円から3万4500円の範囲で推移すると予想している。半導体サイクルの底入れ機運を背景に、東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など半導体製造装置関連、村田製作所 <6981> [東証P]やローム <6963> [東証P]など電子部品・半導体関連の主要銘柄が注目されるだろう。適度なインフレという観点でメガバンク、消費の二極化という文脈で百貨店も底堅く推移するとみている。今年前半はバリュー株一色の展開となったが、この先はグロース株を加えた循環物色が続く展開となり、マーケットに厚みが出てくるのではないか。値頃感のある中小型株も、循環物色の対象に位置付けられるに違いない。 ヤフーファイナンスより引用
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タグ:投資
「経済、経済、経済。私は何よりも経済に重点
「源泉徴収は廃止に!」 "儲けられる"企業にするための4つの提案
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「経済、経済、経済。私は何よりも経済に重点を置いていきます」。岸田首相は10月23日の所信表明演説でそう述べた
「経済、経済、経済。私は何よりも経済に重点を置いていきます」。岸田首相は10月23日の所信表明演説でそう述べた
あらゆるメディアから日々、洪水のように流れてくる経済関連ニュース。その背景にはどんな狙い、どんな事情があるのか? 『週刊プレイボーイ』で連載中の「経済ニュースのバックヤード」では、調達・購買コンサルタントの坂口孝則氏が解説。得意のデータ収集・分析をもとに経済の今を解き明かす。今回は「経済活性化」について。
* * *
「6割の企業が赤字?」。社会人になり知って驚いた。ほとんどの企業は上場しておらず、株主から配当を求められていない。株主と経営者は一体化している。だから、黒字で法人税を払うくらいなら経費をたくさん使って赤字にする、と。企業って儲けるためにあるんじゃないの?
先日、岸田文雄首相は所信表明演説で「経済、経済、経済」と強調した。経済の好調さがすべての起点というわけだ。私は複数の企業での勤務経験を経て、コンサルタントとして働くようになった。いまだにずっと企業の現場にいる。この機会にいくつか提案したいことがある。
(1)配当金の損金算入。中小企業は社長が株主だ。本来なら堂々と儲けて、配当金を自分に払えばいい。でも、配当金は損金≒コストにならず、税金が安くならない。なので、仕事と私生活の境目が曖昧な使いみちの経費を多く計上し、節税をはかる。こうして、冒頭で紹介したとおり赤字企業が大量にできあがる。ならば配当金を損金に算入できるようにすべきだ。雑多な費用を強引に経費計上するよりも、配当金をドカンともらったほうが消費につながる。
また、ビジネスで取引先の与信調査を行うとき、現状では最終利益がほとんどないと本業が危ないのか、節税しているのか判別しづらく、不安だ。しかし配当金の支払いのせいとわかれば、儲かっていて倒産の可能性はないと判断でき、安心だ。
(2)起業時の複数年決算。起業していきなり売上があがったものの、翌年は不調だと、税金を払わねばならず、現金がカツカツで経営ができない。その不安を払拭する活性化案として、起業時のみでいいので2、3年の合計売上と経費から利益を計算し、課税することにできないか(詐欺に使われぬようなルールは必要だが)。
また可能なら、税務会計上の利益ではなく、キャッシュフロー≒実際の現金の増加に応じて課税するようにすればなおいい。さらにいえば、減価償却を一括で費用化させてほしい。減価償却とは設備等の導入時に費用を複数年にわたって分割するルールだが、単年の費用が小さく見えるゆえに、なぜか利益が出ている(=課税できる)ように見えてしまう。
(3)個人での納税=源泉徴収の廃止。以下は対企業ではなく、対個人の提案。ふるさと納税が始まる前、会社員は自宅からもっとも近い税務署の場所も知らなかったのではないか。かつて諸外国でスプレッドシートのソフトが求められたのは、個人が納税の計算をするからだ。いっぽう日本では源泉徴収でいつの間にか所得税や社会保険料が差し引かれる。源泉徴収がなくなれば、税と社会保障に敏感になり、大げさにいえば社会の仕組みと、個人金融資産の防衛についても考えざるをえない。効果は絶大だろうが、廃止は難しいかなあ。
(4)学習費用による控除枠の増加。日本は社会人になったら勉強しない国として知られる。だから基礎控除に加える形で、スクール費だとか、教材費だとかをいままで以上に大胆に認め、社会人に学習機会を広く与える(これも詐欺に使われぬようルールは必要だ)。少子高齢化と生産性低下の日本では、生産人口への教育しか国力を上げる方法がないのは明白だろう。週刊プレイボーイもビジネス系の連載があるから、教材費と認められればもっと売上が......。
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「経済、経済、経済。私は何よりも経済に重点を置いていきます」。岸田首相は10月23日の所信表明演説でそう述べた
「経済、経済、経済。私は何よりも経済に重点を置いていきます」。岸田首相は10月23日の所信表明演説でそう述べた
あらゆるメディアから日々、洪水のように流れてくる経済関連ニュース。その背景にはどんな狙い、どんな事情があるのか? 『週刊プレイボーイ』で連載中の「経済ニュースのバックヤード」では、調達・購買コンサルタントの坂口孝則氏が解説。得意のデータ収集・分析をもとに経済の今を解き明かす。今回は「経済活性化」について。
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「6割の企業が赤字?」。社会人になり知って驚いた。ほとんどの企業は上場しておらず、株主から配当を求められていない。株主と経営者は一体化している。だから、黒字で法人税を払うくらいなら経費をたくさん使って赤字にする、と。企業って儲けるためにあるんじゃないの?
先日、岸田文雄首相は所信表明演説で「経済、経済、経済」と強調した。経済の好調さがすべての起点というわけだ。私は複数の企業での勤務経験を経て、コンサルタントとして働くようになった。いまだにずっと企業の現場にいる。この機会にいくつか提案したいことがある。
(1)配当金の損金算入。中小企業は社長が株主だ。本来なら堂々と儲けて、配当金を自分に払えばいい。でも、配当金は損金≒コストにならず、税金が安くならない。なので、仕事と私生活の境目が曖昧な使いみちの経費を多く計上し、節税をはかる。こうして、冒頭で紹介したとおり赤字企業が大量にできあがる。ならば配当金を損金に算入できるようにすべきだ。雑多な費用を強引に経費計上するよりも、配当金をドカンともらったほうが消費につながる。
また、ビジネスで取引先の与信調査を行うとき、現状では最終利益がほとんどないと本業が危ないのか、節税しているのか判別しづらく、不安だ。しかし配当金の支払いのせいとわかれば、儲かっていて倒産の可能性はないと判断でき、安心だ。
(2)起業時の複数年決算。起業していきなり売上があがったものの、翌年は不調だと、税金を払わねばならず、現金がカツカツで経営ができない。その不安を払拭する活性化案として、起業時のみでいいので2、3年の合計売上と経費から利益を計算し、課税することにできないか(詐欺に使われぬようなルールは必要だが)。
また可能なら、税務会計上の利益ではなく、キャッシュフロー≒実際の現金の増加に応じて課税するようにすればなおいい。さらにいえば、減価償却を一括で費用化させてほしい。減価償却とは設備等の導入時に費用を複数年にわたって分割するルールだが、単年の費用が小さく見えるゆえに、なぜか利益が出ている(=課税できる)ように見えてしまう。
(3)個人での納税=源泉徴収の廃止。以下は対企業ではなく、対個人の提案。ふるさと納税が始まる前、会社員は自宅からもっとも近い税務署の場所も知らなかったのではないか。かつて諸外国でスプレッドシートのソフトが求められたのは、個人が納税の計算をするからだ。いっぽう日本では源泉徴収でいつの間にか所得税や社会保険料が差し引かれる。源泉徴収がなくなれば、税と社会保障に敏感になり、大げさにいえば社会の仕組みと、個人金融資産の防衛についても考えざるをえない。効果は絶大だろうが、廃止は難しいかなあ。
(4)学習費用による控除枠の増加。日本は社会人になったら勉強しない国として知られる。だから基礎控除に加える形で、スクール費だとか、教材費だとかをいままで以上に大胆に認め、社会人に学習機会を広く与える(これも詐欺に使われぬようルールは必要だ)。少子高齢化と生産性低下の日本では、生産人口への教育しか国力を上げる方法がないのは明白だろう。週刊プレイボーイもビジネス系の連載があるから、教材費と認められればもっと売上が......。
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