助けて！A8さん！

前回までのあらすじ

「ワードプレス。設定しただけで終わりかい」

話しかけてきたラマは、よく見たらアルパカだった。















ラマ改めアルパカはこちらの回答を待っているようだ。


こんなとき、私は父のことを思い出す。


父は自分の理解できない事はすべて悪のように思う人で、私がスマホやパソコンをいじっていると必ず悪態をつき始める。自分の会社ではまだFAXが現役だということを今でも自慢するような人だ。


この手の人には何を言っても通用しない。


私が説明しても頭ごなしに否定され、その人の意見を聞き入れるまで説教され続けるのだ。


だから私は何も言わない。


決して言えないわけではない、言わないのだ。


言ったところで面倒なことになるだけだから。


ただただ（うるせー）と思いながら相手の言葉を聞く石になる。


私は大きく深呼吸した後に言った。