Excel VBA 数学実験室

 Excel と VBA を用いた数学実験ブログです。
 Excel の機能を使って色々な関数のグラフを描いています。
 ブログの片隅に「こばとちゃんの数学コーナー」もあります。
 ≫ 姉妹サイトにて「数論講座」連載中!
 ≫ Python プログラミングのサイトを始めました!
<<[*]前の記事へ  [#]次の記事へ>>

ハートの絵札とジョーカー(統計的に独立?)
(Blog Cat at 06/16 19:37)
[2/3ページ]

 
問題 81 の解答 トランプにはスペード、ハート、クラブ、ダイヤの模様のカードが 13 枚ずつ入っていて、各模様ごとにジャック、クイーン、キングの 3 枚の絵札があります(合計で 12 枚)。

(1) 事象 A, B を次のように定義しておきます。

 [事象 A] 引いたカードがハートである。
 [事象 B] 引いたカードが絵札である。

 引いたカードがハートである確率は

P(A) = 13/52 = 1/4
であり、引いたカードが絵札である確率は

P(B) = 12/52 = 3/13
です。引いたカードがハートの絵札( 1 組のトランプに 3 枚あります)である確率は

P(A∩B) = 3/52
となります。A が起こったときに B が起こるという条件付き確率を P(B|A) で表すと、乗法定理(積の法則)により

P(A∩B) = P(A)P(B|A)
となります。つまり

P(B|A) = P(A∩B)/P(A) = (3/52)/(1/4) = 3/13
となって、これは P(B) に等しくなっています。つまり事象 A とは無関係に事象 B が起こっているといえるので、事象 A と事象 B は統計的に独立であると結論できます。

(2) 事象 A, B を次のように定義しておきます。

 [事象 A] 引いたカードがハートである。
 [事象 B] 引いたカードが絵札である。

 引いたカードがハートである確率は

P(A) = 13/53
であり、引いたカードが絵札である確率は

P(B) = 12/53
です。引いたカードがハートの絵札である確率は

P(A∩B) = 3/53
となります。乗法定理(積の法則)によって

P(B|A) = P(A∩B)/P(A) = (3/53)/(13/53) = 3/13
となって、これは P(B) と僅かに値が異なっています。よって事象 A と事象 B は統
<<[4]前ページへ  [6]次ページへ>>

右斜め下コメント(0)
右斜め下トラックバック(0)

<<[*]前の記事へ  [#]次の記事へ>>

0目次