Excel VBA 数学実験室

 Excel と VBA を用いた数学実験ブログです。
 Excel の機能を使って色々な関数のグラフを描いています。
 ブログの片隅に「こばとちゃんの数学コーナー」もあります。
 ≫ 姉妹サイトにて「数論講座」連載中!
 ≫ Python プログラミングのサイトを始めました!
<<[*]前の記事へ  [#]次の記事へ>>

フーリエ変換は様々な分野で応用されています(理工系の数学入門コース 6 フーリエ解析)
(Blog Cat at 08/11 13:40)
[2/3ページ]
冊で事足ります 入門書といっても、必要な項目はほとんど全て網羅されています。本書はフーリエ級数に始まって、フーリエ変換、偏微分方程式、ラプラス変換と進んでいきます。線型システム解析やヘビサイド関数、ディラックのデルタ関数など、興味深いトピックもたくさん散りばめられています。本書を全て読み通せば充分な知識を得ることができます。同じ分野の書籍を何冊も購入するのはお金の無駄ですから、 1 冊で済むならそれに越したことはないのです。

計算力が鍛えられます フーリエ級数やフーリエ変換は、概念的にそう難しいものではなく、シンプルなロジックの積み重ねです。整数論のように「うーん」と頭を捻りながら学ぶ類の分野ではありません。しかし、とにかくたくさんの積分計算を要求されます。理工学部に進まれた皆さんは高校時代に受験勉強でバリバリとたくさん計算されたと思いますが、そこで培った基礎体力は、このフーリエ解析で生かされますし、ここでさらに根性(?)が鍛え上げられること間違いなしです。

応用範囲の広い数学です フーリエ解析は物理学や工学の幅広い範囲で応用されている数学ですので、どこかでまとめて時間をとってしっかり学んでおきたいところです。また、現代では数値計算を用いて応用されるケースがほとんどです。本書でも数値計算によって描かれた図が豊富に紹介されています。とはいえ、かなり昔(1989 年)に出版された本ですので、「 ...... ええと ...... もうちょっと綺麗なグラフに差し替えた方がいいような」と思ったりもします。おそらく現在の皆さんの環境では遥かに美しいグラフで再現できますので、余力のある人は Excel や VBA、或いは C++ などで本書の内容を確認してください。昔はフーリエ級数1つを計算させるにもいちいち面倒なプログラムが必要でしたが、現代の Excel を使えば多少難しい計算でも 2, 30 分ほどで済むはずです。

ラプラス変換の美しさを堪能してください 
<<[4]前ページへ  [6]次ページへ>>

右斜め下コメント(0)
右斜め下トラックバック(0)

<<[*]前の記事へ  [#]次の記事へ>>

0目次