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今度はちょっぴり小さかったようですね。なので「ちょっぴり」足して、1.41 にしてみますね。
1.41 × 1.41 = 1.9881
あと少しで正解にたどりつけそうですよ!
x = 1.42 でどうでしょうか?
1.42 × 1.42 = 2.0164
ありゃ? 今度はちょっと大きくなってしまいましたね。
それなら x = 1.415 ぐらいでしょうかね。
1.415 × 1.415 = 2.002225
・・・・・・ほぼ正解? これでよしとしますか? 「そんなのはすっきりしない! きっちり 2 にならないとダメ!」と思われる人がほとんどだと思います。でも実は上の方法をいくら繰り返しても決して正解は得られないのです。汗水たらして何とか頑張って続けてみると、
x = 1.41421356237 ・・・・・・
という数が得られます。しかし、これを10年続けたところで、答えに近づくことはできても、残念ながら本当の正解には辿りつけないのです。「じゃあ、これも虚数と同じで普通に存在しない数なの?」と思うかもしれませんが、虚数とは異なります。実数の中に「必ずある数」なのです。1.40 と 1.42 の間に確かに存在するはずです。図形に現れている線分なのですから。でもそれを小数の形で書くことができない数なのです。仕方なく、この「あるはずの数」を√の記号を使って √2 というふうに書くことにします。「ルート2」と読みます。これが無理数です。英語では irrational number と書きます。irrational とは「不合理な」という意味です。あるはずなのに書けないのですから、確かに
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