実話を基に作られたアドベンチャーサバイバル。 出口が塞がれた洞窟で新たな出口を探します。 実話の基になったのはオーストラリアでの事故(災害)。 オーストラリアで洞窟調査をしていたが雨で洞窟に土砂が流れこみ、出口が塞がれ調査隊が閉じ込められてしまった。 その後、調査隊は全員無事救出されています。

製作総指揮はジェームズ・キャメロン、監督は新鋭アリスター・グリアソン。 オーストラリアの映画で『Kokoda』(男たちの戦場)を撮っています。 ハリウッドでの映画は本作が初です。 出演はリチャード・ロクスバーグ、ヨアン・グリフィズ、アリス・パーキンソン、ダン・ワイリー、クリストファー・ベイカー、リース・ウェイクフィールド、他。

調査隊のリーダーを演じるのはリチャード・ロクスバーグ。 『M:I-2』で敵ボス、ショーンの右腕(ヒュー・スタンプ)の人。 『リーグ・オブ・レジェンド』では敵ボスのＭを、『ヴァン・ヘルシング』ではこれまた敵ボスのドラキュラ伯爵をやっています。
ヨアン・グリフィズは『ファンタスティック・フォー』のリード役の人。 最近では『モンスター上司』に出演しています。
アリス・パーキンソンは『ウルヴァリン：X-MEN ZERO』に幼少期のローガンの母親役で出演(ちょっとしか映りません)。 あと日本公開は未定ですがオーストラリアの『Bait』(2012)というサメ映画に出演しています。 日本でも公開してくれないかなと思ってる映画の一つです。"Bait"とは釣りのえさ(単にえさ)、疑似餌とかいう意味です。津波でホオジロザメがショッピングセンターに入ってくるという、たまらん設定です。
フランクの息子ジョシュを演じるのは若手のリース・ウェイクフィールド。彼の最後の数分間の演技は見ものです。

製作にジェームズ・キャメロンが参加していることでちょっと話題(『アバター』の大ヒットを受け)になった本作。 アバターの後に公開だったのと３ＤということでガンガンにＣＭされていたように思います。 映像はかなり綺麗です、水中の洞窟の大きな広がった場所なんか浮遊感が伝わってきます。
しかし何でしょう････全体的に作品の印象が薄いというか内容にインパクトがないというか････なにか物足りないんです。 展開がありきたりすぎるせいでしょうか。実話を基に脚本が書かれてるのでそのせいかもしれません(大分脚色したにも関わらず････)。
洞窟という狭い空間での切羽詰った息苦しい感じの展開、見ててこっちも息が苦しくなるような展開がもっと観たかったです。 もちろんそういう場面もあるんですが、多くないです････
父と子の絆、人間の自己中的な本性、生に対しての執着などの精神的な部分の描写が多いです。 そういうのが好みの方にはいいでしょう。

value ： ★★★★★★☆☆☆☆ [ 6 / 10 ]