第29回「ままならぬ玉」(31日放送)で御家人の両頭北条家と比企家の勢力争いが激化
する。鎌倉殿・源頼家(金子大地)に次男が誕生。後見人の乳母夫(めおと)に三浦義村
(山本耕史)がつく。そうなると長男一幡の祖父である比企能員(佐藤二朗)が焦り
一幡が頼家の後継者であると強調。対抗するように北条時政(坂東爾十郎)が頼家の弟で
自分の孫にあたる千幡を後継ぎにと主張し始める。
頼家は源頼朝(大泉洋)の後継者になったばかり。だがまた起こってしまった後継者争い。
組織の人間にとって勝ち馬を見極めてそれに乗ることは大事なことかもしれません。
と同時に自らの馬を勝ち馬へと育てる努力も必要なのだろう。登場人物の心境が細かく描か
れていると日本の歴史が現代社会の権力闘争と変わらないことがよく分かる。
先週の第28回「名刀の主」(24日放送)では頼家の暴君ぶりが描かれた。御家人、安達影盛
(新名基浩)のつまと不倫関係に陥り、影盛に直接頼んで妻をもらおうとする。
嫌がる影盛に逆上し、一時は「首をはねろ」と言い出す理不尽ぶり。懸命に頼家を止める
周囲。それでも頼家は【だからこうやって頭を下げているではないか】と開き直る。
皿に「父上の同じことをしてきたではないか」とも。確かにその通りだが。積み上げた徳
の若者に説くのはいつの時代でも難しい。当然のように頼家は腐っていく。
SNSでも「頼家にドン引き」「ダメな2代目だってこんな短い尺で表現する三谷幸喜は
凄い!」など反感の声が相次いだ。一方で13人体制を揺るがす事件も。頼家に対する
愚痴を漏らした御家人に対し、組織の引き締めをはかるか梶原景時(中村獅童)が厳罰を
を提案。だが反対に厳罰はやりすぎと意見が集まり景時に対する不満の署名が66人分
集まってしまう。
石橋山の戦いで旧知の頼朝を救ったことで重宝されこれまで数々の陰謀に絡んで鎌倉を支え
てきた景時。歴史上では”すぐ裏切る人物”としてのイメージもありながらも今作では獅童が
眉を描かず信条が読めない顔で熱演。不器用な男としての人物像が出来上がった。
確かに会社や学校でも上手な言い訳ができないタイプはいたかなという親近感がわいている。
更に詳しく知りたければ下記をご覧ください。
https://hochi.news/articles/20220729-OHT1T51132.html?page=1
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タグ:鎌倉殿の13人
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