学生時代の友人や同僚などと飲んで話を聞いてもらったり、愚痴を言い合うのもストレス解消になります。
また、家庭で奥さんに聞いてもらうのもいいでしょう。そうした、話を聞いてもらえる仲間、家族などの人間関係はとても大切です。
実際、仲間と話し合うことでがん患者の余命が伸びるという研究結果(1989年のイギリスの医学雑誌【Lancet】発表論文)があります。 スタンフォード大学の精神科医デビット,シュビーゲルは、移転性乳がん患者(乳がんが移転して進行したがん)に、患者同士で悩みを話し合える集団心理療法を行いました。
1年間の集団心理療法を受けたグループと受けなかったグループのその後を調べたところ、平均余命が受けなかったグループが18、9か月だったのに対して、受けたグループは36,9か月と、受けなかったグループよりも18か月、2倍近く長くなっていたのです。
人に悩みを聞いてもらい苦しみを分かち合うことで、がんの進行を遅らせることができるということが分かったのです。 この研究で、心と体の関係が明確になり、心の在り方で 体も大きく変わる ということがはっきりと示されたのです。
このような例は人に悩みを聞いてもらえるような人間関係が免疫力に大きな影響を及ぼすことを示しています。ですから、人付き合いが苦手で友人がいない人は、趣味や地元のサークルなどに積極的に参加するようにして、仲間をつくるようにすることが大切です。
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