「暴走老人」のニュースを目にすることも、いまは珍しくもない。公共の場でキレる高齢者を見かけるたびに、
「ああはなるまい!!」と心に誓う人も多いはずだ。
「もちろん、心穏やかに生きている高齢者のほうが多数派ですが、不機嫌な高齢者は確実に一定数いて、いく
つか共通点があります」 そう話すのは,新著に【ルポ 不機嫌な老人たち】(イースト新書)があるフリーラ
イターの林美保子氏だ。
不機嫌が孤独を深め、寂しい老後がトラブルを招くーー悪循環に陥らないためにやっておくべき ”4箇
条”を林氏に挙げてもらった。
@ ヨコ社会になれておく
「現役時代に【先生】と呼ばれていたのに、今は普通の老人扱いされるのがつらい」と話していた元大学教
授がいました。たて社会だけで生きて、肩書イコール自分の存在価値のように思ってきた人ほど、場違いの
現役感をまき散らして、周囲を辟易(へきえき)させます。 定年後はすべてがヨコ社会になり、元大学教授
だろうが、だれもが普通の老人になります。 現役時代から趣味のグループなど利害関係のない ”フラットな
場”になじんでいれば、タテ社会の燃えカスをくすぶらせることもないでしょう。
Aセカンドステージを思い描いておく
定年後はしばらくのんびりしようと考える人は少なくありませんが、いきなり生活を切り替えるのは難しい
ものです。新著の取材では【やることがなくて朝から酒を浴びるよう飲んで、肝硬変で家の中で死んでしまっ
た人がいた】という話を聞きました。 まだまだ元気なのに、退屈、暇というのが一番よくない。定年後に
20年も30年も暇を持て余してネガテイブにもなります。 次のステージでもそれなりに忙しく生活を送れるよ
うに今から何ができるか考えておく。
B仕事以外の友人を大切にする
定年後に仕事抜きの友人がいないことに愕然とする人がいます。仕事上の知人は利害関係の付き合いである
ことを認識していないと、寂しい老後になりかねません。 無駄話、世話話が不得手で、パソコンや図書館通
いで暇をつぶす一匹狼になる男性は多い。そうなると、ますます孤独に拍車をかける。現役時代から同窓生や
趣味の仲間など、仕事とは関係ないつながりを絶やさないようにしましょう。
C家事の習慣を身につけておく
もう夫は仕事、妻は家庭という時代ではありません。定年後、生活面で自立できない夫が四六時中、家庭に
居座るようになると、妻の不満が一気に噴出します。中には、部下に対するように口うるさく妻に指示する
”家庭内管理職”も登場してるそうですが、そうなると”熟年離婚”となりかねません。今のうちから夫が家事に
"真剣”に取り組むことで、老後の夫婦仲はかなりの確率でよくなるはずです。
あなたは大丈夫ですか???
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