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2015年01月27日

朝ドラ「マッサン」第97回ecarのあらすじと感想の補足

朝ドラ「マッサン」第97回ecarのあらすじと感想の補足
第17週「負うた子に教えられる」のあらすじは
マッサン(玉山鉄二)の会社・北海道果汁では順調にりんごジュースの製造が進んでいましたが、
値段が高すぎるのか営業活動むなしく全く売れないのでした。



亀山政春のモデル、
竹鶴政孝が寿屋(鴨居商店)から独立し、
大日本果汁株式会社を設立したのは1934年のことです。
ドラマの中で登場する北海道果汁株式会社のモデルです。
ウィスキー事業の独立にあたり、
竹鶴政孝は2つの問題を抱えていました。



それは
第一にウィスキー事業は原酒を作るために最低5年は投資をいなければいけないということ、
第二にそれまでに自分が勤め、世話になった寿屋の事業敵になってしまうことでした。
資金面では会社設立後はすぐにウィスキー事業をスタートさせるのではなく、
最初は北海道余市で採れる良質なリンゴを用いた天然のリンゴジュースの販売で資金を回しつつ、
その資金を使ってウィスキー投資を時間をかけて行う方針で事業はスタートします。



世話になった鳥井信治郎氏(鴨居欣次郎:堤真一)の事業の敵になることは遅かれ早かれ実現してしまいますが、
幸か不幸かウィスキー事業は数年がかりでモノになります。
時間をかけつつ資金をまわして投資し、
原酒が出来る数年後を目処にしていたようです。



ちなみに、
大日本果汁株式会社の会社名の由来ですが、
当時は何でも「大日本」とつける風潮があり大日本麦酒(現・アサヒビールの前身)と対向する意味も含まれていました。
彼が設立した大日本果汁は後にニッカウヰスキーとなり、
現在ではアサヒビールの傘下に入っていますから、
これまた不思議な縁を感じます。



意気揚々と売りだしたリンゴジュースですが、
これが売れません。
大苦戦です。
当時の北海道余市という場所は輸送上、
どうしても大阪や東京につくまでに時間がかかってしまい、
濁りなどの品質面で問題が発生、
さらに輸送費を回収するためにはどうしても価格が高くなってしまうことが苦戦の要因でした。



外国人向けの病院などに卸していたそうですが、
赤字会社の噂は広がり、
『小樽で「赤字会社のリンゴジュースか」といってばかにされる始末で、
これには参った(ウイスキーと私 /P102より引用)』
とあります。
よっぽどの苦難だったようです。
後に竹鶴政孝はリンゴ酒の製造に着手し、
今現在もニッカウヰスキーはニッカーシドルというリンゴ100%のスパークリングワインを発売しています。
そのワインは現在では青森県の弘前向上で生産されているようです。

4_2



度重なる苦難をなんとか乗り越えながら、
ウィスキーの原酒を育ててきた大日本果汁です。
そして念願のウィスキー製品、
ニッカを発売しました。
大日本果汁株式会社設立から6年後のことでした。
このニッカは大日本果汁の略称、
日果からとったものです。
ニッカという3文字であれば横書きでも読みやすく、
語呂もいい、
そしてネオンの場合でも狭いスペースで大きく書けるという戦略がありました。
(ウイスキーと私 /P106に記述)



朝ドラ・マッサンの中では北海道果汁株式会社という名前で、
その略称からドウカウヰスキーという名前の商品名になっています。
その後のニッカウヰスキーの繁栄は今現在皆様は知る通りで、
アサヒビールの傘下に入り北海道余市、
仙台の2箇所に蒸留所を含む全国7箇所に向上を所有するまでに成長しました。



うん、
朝ドラのまっさん夫婦もここまでくると感慨深いシーンが多くなりそうです!



りんごジュースの販売が軌道に乗るまではウイスキーづくりは認めないと言う出資者の野々村(神尾佑)や渡(オール阪神)は、
抜本的な改善を迫りマッサンは四苦八苦します。
一方、
成長したエマ(住田萌乃)は髪の色を端緒としてエリー(シャーロット)との外見の違いに疑問を持ち始めていた。
そんな時に学校で父兄参観のお知らせと、
「わたしのかぞく」
という作文課題が出されるのですが、
どのように展開していきますか・・お楽しみに・・・。

http://urx2.nu/gh3E
http://urx2.nu/g4Dc
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。ecarkimi
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