2014年08月02日
すき家・従業員の悲痛な声
「居眠りで交通事故3回」
「20キロ痩せた」 すき家・従業員の悲痛な声
牛丼チェーン
「すき家」
従業員の過重労働問題の調査・提言のために設置された
第三者委員会(委員長・久保利英明弁護士)は7月31日、
記者会見を開き、
調査報告書を発表した。
報告書では、
過重労働の実例として、
月500時間以上残業したケースや、
2週間家に帰れなかったケースなどが挙げられている。
久保利委員長は
「こうした状況を一刻も早く改善すべきだ」と、
経営陣に警鐘を鳴らした。
第三者委員会は、
すき家を運営するゼンショーホールディングスが5月7日付で設置した。
メンバーは久保利委員長と、
國廣正弁護士、
村松邦子・一般社団法人経営倫理実践研究センター主任研究員の3人で、
従業員のヒアリングやアンケート調査を行い、
提言をまとめた。
久保利委員長は、
すき家の労働実態について、
「顧客第一主義でもってきたことは間違いないが、
従業員の生活をはたして守ることができていたのか、
満足度はどう取り扱われてきたのか」
と従業員軽視の風潮を疑問視。
「過重労働の根源である経営陣の意識を変えないといけない」
と語った。
調査報告書には「すき家」従業員の生々しい声が・・・
今回の報告書には、
労働実態に関する従業員の生々しく、
悲痛な声が掲載されている。
2013年2月に行った従業員の意識調査の回答として、
以下のような記載があった。
「慢性的な人手不足(MGR、クルー)の状態なのに、
新店をオープンしないで欲しい」
「意欲も低下、
慢性的人員不足でおかしくなりそうです・・・
会社を守っているので私たちのことも守ってください」
「正直言わせていただくと、
労働環境かなり悪すぎです。
社員全員が平等に週休 2 日確保及び 1 回転
[注:店舗において、24 時間連続で勤務すること]
以上ないような労働環境にしてほしいと強く思います」
「まったく回っていない現場があり、
過労死してもおかしくないようなこの労務環境が現実にあるなかで、
世界から飢餓と貧困を撲滅するため、
日本一を走り続けるため、
世界一を目指すためと、
新入社員の数もろくに確保できていない状況で
店舗を拡大していくのはもはや大義ではなく驕りであると思う」
また、
2013年、
14年の従業員の退職理由として、
以下のコメントも掲載されている。
「居眠り運転で交通事故を 3 回起こした。
人が取れず、
金曜から月曜は回転になる。」
「年末親に会い、
20kg 痩せ見てられない、
辞めてくれと頼まれた。」
「シフト時間、
シフト調整により寝る暇がない。
休みがない、
3 ヶ月に 1 回あれば良い方。
30 日間オフなし。
ピークの時間ワンオペ、
土日の昼ワンオペ。」
「居眠り運転により、
怪我→入院。
(川に車ごと転落)過去に事故を 3 回起こしており、
父親から仕事を辞める様にと勧められている。」
「誰も相談に乗ってくれず、
つらかった。
誰かに話しを聞いて欲しかった。」
「労働環境が厳しかった。
超過勤務 400H/月、
休みなし(月 1 程度)現場環境は変化しない、
長くできない。」
「異動の回数が多いので(3 ヶ月単位)人間関係が作れない。
生活の基盤を作ることが出来ない。
立て直してもすぐ異動してしまう。」
「理不尽な事が多い。
サービス残業が多く、
未払いになっている。
(クルーにもさせている)業務が多く、
シフトアップの予定時間を過ぎても
デイリーに記入できない雰囲気がある。」
「オフが取れない。
シフトがなくても店舗から連絡やシフト調整しなくてはならない。
拘束時間が長い。
会社のビジョンに共感したが、
営業の本部もギャップがある。
本部は営業の事をわかっていない。
ゼンショーの人間として努力したかったが、
先が見えない。」
「回転が続いて馬鹿らしくなってしまった。
頭が回らない。」
調査報告書は、
ゼンショーのウェブサイトで公開されている。
すき家の「ワンオペ」解消はいつ? ゼンショー社長「決意」語るも時期は明言せず
牛丼チェーン
「すき家」
を運営するゼンショーホールディングスは7月31日、
第三者委員会による調査報告書がまとまったことを受けて、
東京都内で記者会見を開いた。
すき家は以前から、
従業員に一人で深夜業務をこなす
「ワンオペ」
をさせていると言われていたが、
今回の調査報告書でも、
その実態や問題点が厳しく指摘されている。
「ワンオペ」に質問相次ぎ・・・
会見では、この「ワンオペ」について、
記者から質問が相次いだ。
子会社「ゼンショー」の興津龍太郎社長は、
「2人体制を目指しているが、
今のところ半分しかできていない。
一日も早く100%にしたい」と述べ、
ワンオペ解消に向けた意気込みを語った。
しかし、
記者から
「いつ解消するのか?」
と時期を問いただされると、
「一日も早く適正な人員配置ができるように努力する」
と述べるのみで、
明快な答えは返せなかった。
「店を閉めろというのは、乱暴な話」
一方で、
ゼンショーホールディングスの小川賢太郎会長は、
「『人手が足りないなら店を閉めろ』というのは乱暴な話だ。
ひとつの店で、
働く人は15人から20人いる。
すき家は、
彼らにとってかけがえのない職場でもある。
従業員やその家族からは店を開けてくれという声もあり、
店を閉めるのは我々にとっても断腸の思い。
一日も早く採用をして、
店を開けることが我々の責任だと考えている」
と理解を求めた。
また、
現状については、
「基本的な考え方は、
時間帯の入客数に応じた適正な労働力投入だ。
それをやってきたが、
(従業員が)採れないとか、
採りにくいとか・・・」と説明。
今後は、
「経験的に言って、
先行して(従業員を)増やせば、
提供時間が短くなって、
満足度があがり、
入客数も増える。
そういうポジティブなバランスにしたい。
いろいろな手を打っており、
手応えもある。
ぜひ見守っていただきたい」
と話していた。
ecar
「20キロ痩せた」 すき家・従業員の悲痛な声
牛丼チェーン
「すき家」
従業員の過重労働問題の調査・提言のために設置された
第三者委員会(委員長・久保利英明弁護士)は7月31日、
記者会見を開き、
調査報告書を発表した。
報告書では、
過重労働の実例として、
月500時間以上残業したケースや、
2週間家に帰れなかったケースなどが挙げられている。
久保利委員長は
「こうした状況を一刻も早く改善すべきだ」と、
経営陣に警鐘を鳴らした。
第三者委員会は、
すき家を運営するゼンショーホールディングスが5月7日付で設置した。
メンバーは久保利委員長と、
國廣正弁護士、
村松邦子・一般社団法人経営倫理実践研究センター主任研究員の3人で、
従業員のヒアリングやアンケート調査を行い、
提言をまとめた。
久保利委員長は、
すき家の労働実態について、
「顧客第一主義でもってきたことは間違いないが、
従業員の生活をはたして守ることができていたのか、
満足度はどう取り扱われてきたのか」
と従業員軽視の風潮を疑問視。
「過重労働の根源である経営陣の意識を変えないといけない」
と語った。
調査報告書には「すき家」従業員の生々しい声が・・・
今回の報告書には、
労働実態に関する従業員の生々しく、
悲痛な声が掲載されている。
2013年2月に行った従業員の意識調査の回答として、
以下のような記載があった。
「慢性的な人手不足(MGR、クルー)の状態なのに、
新店をオープンしないで欲しい」
「意欲も低下、
慢性的人員不足でおかしくなりそうです・・・
会社を守っているので私たちのことも守ってください」
「正直言わせていただくと、
労働環境かなり悪すぎです。
社員全員が平等に週休 2 日確保及び 1 回転
[注:店舗において、24 時間連続で勤務すること]
以上ないような労働環境にしてほしいと強く思います」
「まったく回っていない現場があり、
過労死してもおかしくないようなこの労務環境が現実にあるなかで、
世界から飢餓と貧困を撲滅するため、
日本一を走り続けるため、
世界一を目指すためと、
新入社員の数もろくに確保できていない状況で
店舗を拡大していくのはもはや大義ではなく驕りであると思う」
また、
2013年、
14年の従業員の退職理由として、
以下のコメントも掲載されている。
「居眠り運転で交通事故を 3 回起こした。
人が取れず、
金曜から月曜は回転になる。」
「年末親に会い、
20kg 痩せ見てられない、
辞めてくれと頼まれた。」
「シフト時間、
シフト調整により寝る暇がない。
休みがない、
3 ヶ月に 1 回あれば良い方。
30 日間オフなし。
ピークの時間ワンオペ、
土日の昼ワンオペ。」
「居眠り運転により、
怪我→入院。
(川に車ごと転落)過去に事故を 3 回起こしており、
父親から仕事を辞める様にと勧められている。」
「誰も相談に乗ってくれず、
つらかった。
誰かに話しを聞いて欲しかった。」
「労働環境が厳しかった。
超過勤務 400H/月、
休みなし(月 1 程度)現場環境は変化しない、
長くできない。」
「異動の回数が多いので(3 ヶ月単位)人間関係が作れない。
生活の基盤を作ることが出来ない。
立て直してもすぐ異動してしまう。」
「理不尽な事が多い。
サービス残業が多く、
未払いになっている。
(クルーにもさせている)業務が多く、
シフトアップの予定時間を過ぎても
デイリーに記入できない雰囲気がある。」
「オフが取れない。
シフトがなくても店舗から連絡やシフト調整しなくてはならない。
拘束時間が長い。
会社のビジョンに共感したが、
営業の本部もギャップがある。
本部は営業の事をわかっていない。
ゼンショーの人間として努力したかったが、
先が見えない。」
「回転が続いて馬鹿らしくなってしまった。
頭が回らない。」
調査報告書は、
ゼンショーのウェブサイトで公開されている。
すき家の「ワンオペ」解消はいつ? ゼンショー社長「決意」語るも時期は明言せず
牛丼チェーン
「すき家」
を運営するゼンショーホールディングスは7月31日、
第三者委員会による調査報告書がまとまったことを受けて、
東京都内で記者会見を開いた。
すき家は以前から、
従業員に一人で深夜業務をこなす
「ワンオペ」
をさせていると言われていたが、
今回の調査報告書でも、
その実態や問題点が厳しく指摘されている。
「ワンオペ」に質問相次ぎ・・・
会見では、この「ワンオペ」について、
記者から質問が相次いだ。
子会社「ゼンショー」の興津龍太郎社長は、
「2人体制を目指しているが、
今のところ半分しかできていない。
一日も早く100%にしたい」と述べ、
ワンオペ解消に向けた意気込みを語った。
しかし、
記者から
「いつ解消するのか?」
と時期を問いただされると、
「一日も早く適正な人員配置ができるように努力する」
と述べるのみで、
明快な答えは返せなかった。
「店を閉めろというのは、乱暴な話」
一方で、
ゼンショーホールディングスの小川賢太郎会長は、
「『人手が足りないなら店を閉めろ』というのは乱暴な話だ。
ひとつの店で、
働く人は15人から20人いる。
すき家は、
彼らにとってかけがえのない職場でもある。
従業員やその家族からは店を開けてくれという声もあり、
店を閉めるのは我々にとっても断腸の思い。
一日も早く採用をして、
店を開けることが我々の責任だと考えている」
と理解を求めた。
また、
現状については、
「基本的な考え方は、
時間帯の入客数に応じた適正な労働力投入だ。
それをやってきたが、
(従業員が)採れないとか、
採りにくいとか・・・」と説明。
今後は、
「経験的に言って、
先行して(従業員を)増やせば、
提供時間が短くなって、
満足度があがり、
入客数も増える。
そういうポジティブなバランスにしたい。
いろいろな手を打っており、
手応えもある。
ぜひ見守っていただきたい」
と話していた。
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