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2014年08月07日

183万円のエヴァ25体が2分間で完売!  セブンイレブンで巨大フィギュア

183万円のエヴァ25体が2分間で完売! 
セブンイレブンで巨大フィギュア



183万6千円の巨大フィギュア25体が瞬時に売り切れ−。
セブン−イレブン・ジャパンが7日午前10時から店頭で予約の受け付けを
開始したアニメ「エヴァンゲリオン」の初号機の人間サイズの
フィギュア25体がわずか2分間で完売したという。
エヴァ人気は健在だ。

 

セブンイレブンは同日から、
エヴァンゲリオンの新劇場版とのコラボレーションキャンペーンを開始。
この目玉企画として、
「新劇場版エヴァンゲリオン初号機ヒューマンスケールフィギュア」を25体限定で、
販売を開始した。
普通にレジに行って注文、
予約する商品で、
税抜き170万円という価格。
高さ約2メートル、
重さは20キロ。
注文から納期4カ月で届ける商品。

 

セブンイレブンでも売れるとは予想していたようだが、
31日までを「予約期間」としてあった。
完売時間を確認してもらったところ、
わずか2分とあって、
広報担当者もびっくりした様子だった。

 同モデルは東京・浅草雷門前店で31日まで展示する予定。






この夏、
関西の美術館で目立っているのが「アニメ」の企画展だ。
「エヴァンゲリオン」に「ガンダム」、
神様「手塚治虫」展に「宇宙兄弟」と続々。
確かに夏休みにぶつけるには格好の人気コンテンツであるアニメ。
しかし、
「商業主義に走りすぎでは」、
「アニメばかりでいいの?」
といった美術館に対する批判の声もあがる。
とにかくこの夏、
アニメが熱い。



 “おたく”ばかりではない 幅広い客層
 
平日の開店直後というのに、
大阪市北区の阪急百貨店うめだギャラリーで開催中の「エヴァンゲリオン展」(14日まで)には、途切れることなく入場者が吸い込まれていく。
 
4つの章に分かれた展示は、
生原画や設定資料約300点を初公開し、
綾波レイら人気キャラクターの活躍を振り返っている。
さらに、
絵コンテ、
原画、
動画など約1000点もの資料で、
最先端の映像が生み出される過程をひもといてゆく。
 


来場者は、
ファン層を物語るように幅広い。
おたくな男性ばかりでなく、
若い女性たちや子供連れ、
外国人観光客もいる。
 


展示を見終わって表に出ると、
レストランやカフェの玄関にもキャラクターが飾り付けられ、
祝祭広場にも綾波レイや式波・アスカ・ラングレーのフィギュアなどが設置されていて、
あたりはエヴァンゲリオン一色だ。
もちろん、
東京・原宿に店舗を持つキャラクターショップも出店、
図録や綾波レイのフィギュアなど、
オリジナル商品も販売している。



「ひとつの展示としては3週間と比較的長い期間をつかっています。
ふだんは百貨店に来られないようなお客さんにも来ていただいている感じで
、物販も好調です。期間中5万人の来場者が目標」と販売促進部の宣伝広報担当、立川智一さん。
 


平成7年にテレビ放映が始まり、
19年からは映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」で新たなファンを獲得、
24年には第3部が公開され、
最終的には380万人を動員、
興行収入も52億円を超す記録的なヒットとなった。
「お客さんの動きを見ていて、
このコンテンツの人気を再認識しました」



 関西の夏、アニメの夏
 
このエヴァンゲリオン人気に続くように、
関西の美術館に「アニメラッシュ」がやってくる。
 


まず12日、
滋賀県立近代美術館では「手塚治虫展」が幕を開ける。
生涯に手がけたマンガ原稿は約15万枚、
アニメは約70作品におよぶといわれ、
その物語やキャラクターは没後20年以上過ぎても多くの人たちを魅了する。
今回は
「鉄腕アトム」
「ブッダ」
「火の鳥」など代表的な作品の直筆原稿、
ベレー帽やペンなど生前の愛用品など約170点を展示する。



同じ12日、
大阪文化館・天保山では
「機動戦士ガンダム展」が開かれる。
1979年にスタートしたアニメ史上に残る名作の生みの親、
富野喜幸総監督の企画段階のメモをはじめ、
美術監督、
中村光毅氏の美術ボード、
キャラクターデザインを行った安彦良和氏のアムロやシャアの原画、
ガンダムのモビルスーツをデザインしたデザイナー、
大河原邦男氏の設定画など約1000点にも及ぶ制作資料を公開する。
 


さらに、
7月30日からは京都文化博物館で「宇宙兄弟展」が開かれる。
雑誌「モーニング」で2008年から連載が開始された
「宇宙兄弟」は累計発行部数1400万部を超える人気を誇る。
オリジナル原画約200点をはじめ、
アニメの関連資料、
宇宙航空研究開発機構(JAXA)から借りたスペースシャトルや宇宙服の模型なども展示される。
 


美術館、苦肉の策か
 
「なるほど、
確かに多いですね」
と公益法人大阪市博物館協会総務部事業企画課の澤井浩一課長代理。
ことし、
大坂歴史博物館で行われた
「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」
を手がけた学芸員としては気になるところ。
「かつて(15年)京都国立博物館で映画のスター・ウォーズ展をやったことがありました。
そのときは
『なぜ、京博が…』
という声があったのですが、
人気を博したのです。
そうした波がやっと地方に普及してきたという感じ」
と分析する。



「著作権ビジネスという点で考えると、
手塚さんなどはプロダクションとしてもいつまでも多くの人に覚えておいてほしいわけだから、
協力的になるわけです。
物販収益も入ってくるし」
 


いわばプロダクションと美術館の利害が一致し、
こうした状況が生れたとみる。



 「美術館の苦肉の策のような気がしますね」
というのは美術史家で神戸大大学院教授の宮下規久朗さん。
「客の入りのよくない美術館は翌年、
予算が減らされてしまう。
そこで資金もあり宣伝なども楽で、
客も見込めるアニメに行くのでしょうけど、
いかがなものか。
美術館に来ない若者など新しい顧客開拓にはなるかもしれないけど、
それでは学芸員も育ってこないし…」
と商業主義につかる美術館に警鐘を鳴らす。
 


ともあれ、
いずれ劣らぬ人気コンテンツ。
一番笑うキャラクターは誰だ?

ecar
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