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2014年08月02日

おかずを増やしたら、 子供が賢くなる!

おかずを増やしたら、
子供が賢くなる!



川島教授が研究を重ねてきた「朝食と脳の働き」において、
新たな事実がわかってきました。
その結果が物語るのは、
子供の将来に責任を負う親たちへの警告なのです。

 

朝食はただ食べればいいわけではなく、
おかずが重要で、
品目が多いほど、
子供の脳はよく働き、
よく成長する。
朝食の主食もパンより、
お米のごはんを食べている子供のほうが知能指数が高く、
脳の神経細胞層の量も多い。

 

小学生のころから平日のほぼ毎日、
朝食をとる習慣を身につけていた大学生は、
そうでない大学生と比べ、
偏差値65以上の大学に第1志望で現役合格している割合が高い。

 

こうお話しすると、
読者の皆さんの中には
「明日から朝食を変えなければ」
と思われる方もいるでしょう。

ただ、
私がこの稿で訴えたいのは、
朝食の向こうにある親の意識の問題です。
日々勉強に励む子供たちが、
本人の努力以外の要因で報われないようなことがあるとすれば、
第一の原因は生活習慣にある。
それが最も表れるのは朝食の習慣であり、
子供の生活習慣に関しては、
すべて親の責任であると自覚できるか。
私の訴えに耳を貸していただけるのであれば、
この稿を読み進めることを心からお勧めします。

 

子供たちの脳や心の働きについて研究を続けてきた私が、
なぜ朝食に注目したのか。
子供の生活習慣が端的に表れる食習慣を見ると、
小中学生の場合、
昼食はおおむね給食があり、
学校のコントロール下にあります。
夕食は日本ではむしろ食べ過ぎが危惧されるほどで、
おおかた心配はないでしょう。
これに対し、
家庭によってばらつきが生まれるのが朝食です。
これは家庭の経済環境の違いには関係ない。
親の意識の差によるものです。
朝食の習慣の違いが子供の脳や心の働き、
すなわち、
認知機能にどんな影響を及ぼすか。
まさに注目すべきテーマでした。

 

認知機能を点数化できるテストを用い、
朝食を食べたときと食べないときとを比べると、
同じ人でも午前中の脳の働きに1〜2割の得点差が表れます。
ただ、
これは想定の範囲内です。
予想外だったのは、
おかずの重要性でした。

 

それは偶然の発見でした。
2007年、
私は共同研究の相手である製薬会社の研究員が書いた論文のデータを見て、
目を疑いました。
おにぎりだけ、
つまり、
炭水化物だけの朝食と、
主食、
主菜、
副菜が揃った朝食をそれぞれ食べたときを比べると、
同じ人でも午前中の認知機能テストで得点差が生じ、
おにぎりだけのときには低い成績が出ていたのです。



脳のエネルギー源はブドウ糖であり、
デンプンや糖類など、
消化されてブドウ糖になる炭水化物を摂取すれば、
脳は働く。
それが従来の常識だったため、
そのデータが信じられませんでした。



ただ、
私も気になるデータを持っていました。
文部科学省と共同で全国の小中学生の認知機能を検査した際、
生活習慣も調べたところ、
朝食でおかずをとっていない子供が約4割もいたのです。
典型はパン1枚か菓子パン1個でしょう。

もし、
製薬会社のデータが本当なら、
憂慮すべき事態です。
私は独自に検証を始めました。

 

脳の活動を調べるのに、
脳の中の血流の速さから、
活発に活動している場所を画像にして映す脳機能イメージング研究という方法があります。
これを使い、
大学生たちに協力してもらい、
朝食として栄養バランスのとれた流動食と、
同量同カロリーの砂糖水をそれぞれ摂取したときの認知機能テストの結果を比べてみました。
確かに、
流動食をとったときのほうが、
脳は活発に働いていました。

 

文科省との先の共同調査の結果も再解析してみると、
やはりおかずの重要性が浮かび上がりました。
小中学生1400人を対象にした調査では、
「朝食でおかずを食べていない人」
は各種の認知機能テストのいずれも成績が悪かった。



また、
1年後に同じテストを再度受けてもらった調査で、
「朝食でおかずを食べている人」
は品数が多ければ多いほど1年間で点数が伸びていました

 

保護者の意識調査も行いました。
「朝食の栄養バランスが大事であると知っているか」
との問いに対し、
「知っている」と
「おおむね知っている」
を合わせても、
6割にしか達しませんでした。

これは、
子供たちの生活習慣の調査結果と見事に符合しました。



つまり、
朝食はエネルギーさえとればいいと考えている親が確実に約4割いて、
ほぼ同じ割合の子供たちが、
朝食でおかずを食べていない。
これが日本のまぎれもない現実だったのです。



川島教授が研究を重ねてきた「朝食と脳の働き」において、
新たな事実がわかってきました。
その結果が物語るのは、
子供の将来に責任を負う親たちへの警告なのです。



なぜ、
おかずが大事なのでしょう。
ブドウ糖をエネルギー源として使うには、
タンパク質、
脂質、
ビタミン、
ミネラルなど、
各種の栄養素も必要であることは、
栄養学で知られていました。
ただ、
それらを常に同時にとらなければならないという知見がこれまでなかった。
また、
勉強を続けると、
脳の神経細胞から神経線維やシナプスが伸びて神経細胞同士がつながります。
その伝達路が太くなって信号がより速く流れ、
以前は解くのに時間がかかった問題も速く解けるようになる。
神経線維やシナプスをつくるためにも、
すべての栄養素が必要になるのでしょう。



朝食に関して、
もう1つ予想外だったのは、主食に関してです。
米飯のほうがパンよりも脳の発達によい。
この調査結果は、
子供時代からパン派だった私にとっては個人的にも驚きでした。
これも、
幼稚園児の年齢の子供から大学生までを対象に知能検査を行ったとき、
偶然発見したものでした。
朝食に米飯を食べている人たちの知能指数の平均点は104点で、
パンを食べている人たちの平均点100点を上回っていました。



そこで、
MRI(磁気共鳴画像診断装置)でそれぞれの脳の断面写真を撮り、
内部を比べてみました。
脳は表面の大脳皮質と真ん中あたりの基底核を合わせた
「灰白質」という部分に神経細胞がつまっています。
この灰白質の体積が脳全体に占める割合は、
米飯が主食の人のほうが、
パンが主食の人よりも高かった。
つまり、
灰白質がより大きく発達していたのです。
基底核でも特に
「やる気」
を起こす部分の差が大きいのが特徴的でした。



これらのことから、
朝食で米飯が主食の子供の脳のほうが神経細胞から神経線維やシナプスが多く伸びていて、
脳がよく働いていること、
それが「やる気」にもかかわっていることが考えられました。
しかも、
小学生までよりも、
中学生以上のほうが灰白質の体積の割合の差が広がっていた。
これは、
毎日の食事の積み重ねが大きいことを示しています。



なぜ、
米飯のほうがパンより脳によいのか。
考えられるのは、
炭水化物がブドウ糖に変化して血中に入り、
血糖値が上昇する度合いを示す「グリセミック指数(GI値)」の違いです。
米飯のGI値が70であるのに対し、
小麦の中心部分まで精白した粉で作る白いパンは97と高い。
体が丈夫でたくましく育つにはGI値が低い食べ物のほうがよいとされており、
同じことが脳についてもあてはまるのではないか。
私たちはそう考えています。
パン食中心の欧米人の知能指数はどうなのかと疑問に思われるかもしれませんが、
もっとも、
小麦を丸ごとつぶした全粒粉で作ったパンのGI値は35とぐっと下がります。
欧米のパンは概してGI値が低いようです。



脳にとって大切な睡眠についても触れておきましょう。
人は睡眠の間、
脳が眠る深い「ノンレム睡眠」と、
体は眠っても脳は起きている浅い「レム睡眠」を繰り返します。
入眠直後のノンレム睡眠の間は成長ホルモンが分泌されます。



一方、
レム睡眠の間には、
昼間勉強し経験したことが整理され、
記憶として脳に書き込まれます。
文科省が全国で行った学力検査の成績優秀者の睡眠時間を調べると、
小学校高学年では7.5〜8.5時間、中学生では7〜8時間でした。
それより短いと成績が落ちるのは、
レム睡眠の回数が減ってしまうことが大きな要因です。



このように、
睡眠を十分とり、
お米のごはんを主食に主菜、
副菜が揃った
「きちっとした朝食」
を家族一緒にとる生活習慣を身につけた子供は、
脳がよく働き、
脳がよく育つ。
わが家も息子が4人いますが、
早寝早起きと朝食の習慣は厳しくしつけました。
小学生時代は夜9時、
中学生時代も10時には就寝させたものです。
朝食も、
子供たちは米食で育てました。



ここで特に着目してほしいのは、
こうした生活習慣が子供の将来に及ぼす影響です。
われわれが全国の大学生とアラフォー世代のビジネスパーソンを対象に行ったアンケート調査が、
それを如実に示しています。
朝食の習慣を子供のころから身につけていた大学生は、
約3割が偏差値65以上の大学に通い、
半数以上が第1志望で、
7割以上が現役で合格していた。
これに対し、
朝食習慣がないと偏差値65以上の大学合格率は2割を切り、
第1志望や現役での合格率が低下していました。
そして、
年収1000万円以上の富裕層ビジネスパーソンも、
第1希望の道に進んだ「勝ち組」意識の高いビジネスパーソンも、
8割以上が朝食の習慣を身につけていた。
生活習慣、
特に朝食の習慣が大学合格への第一歩となり
「人生の質」
まで左右していることがはっきりしたのです。



勉強に対する「努力」は結果が目に見え、
努力すれば報われるという関係がイメージしやすいため、
子供たちも意識して努力し、
親たちもそれを求めます。
一方、
朝食や睡眠のような生活習慣は、
毎日の「習慣」であり、
効果を意識することがほとんどないため、
それが大きな影響を及ぼすことに、
子供はもちろん、
親も気づかない。
親の気づきの欠如により、
子供たちの努力が報われないことになれば、
これほど悲しい現実はありません。



繰り返し言います。
子供の生活習慣をつくるのは親以外にいません。
朝食の習慣は親が知識さえ持てば変わりうるし、
変えることによる効果も大きい。
何でも手軽な方向に流れていないか。
意識しないのが一番こわい。
懸命に生きる子供と向き合う親は、
責任の重さをもう一度胸に刻んでほしいと私は心から願います。

ecar
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