2014年10月28日
視聴100万回に迫る勢いで注目を集めている動画
おはようございます、ecarです。
今日は【視聴100万回に迫る勢いで注目を集めている動画】 をお届けします。
イタヤラ(ゴリアテ・グルーパー)は、
サンゴ礁の海にいる魚の中で最も凶暴なわけでも、
最も泳ぎが速いわけでもない。
毒のあるとげも、
立派な牙もない。
しかし、
“ゴリアテ”(旧約聖書に登場する巨人)の名が示すとおり、
少なくとも1つの点では突出している。
それは大きくなること、
それも驚くほど大きくなることだ。
そして英語のことわざにもあるように、
「大きい魚は小さい魚を食べる」
(弱肉強食の意)ものだ。
ところが先日、
体長約1.2メートルのサメがこの“小さい魚”になったことが、
ソーシャルニュースサイト「Reddit」に投稿された動画で明らかになった。
動画のサメは運悪く人間の釣り針にかかり、
逃げようともがいているが、
次の瞬間、
その姿が消える。
寄ってきたイタヤラが、
一瞬の動きでサメを横から奪い去ったのだ。
今週「SuperCub」氏が投稿したこの動画は、
視聴100万回に迫る勢いで注目を集めている。
体重約360キロ、
体長約2.4メートルにもなるイタヤラだが、
普段はもっぱら小さなカニを食べている。
しかし、
ときには違うものも口にするようだ。
「既存のデータを見る限り、
イタヤラはサメを食べない」と、
カリフォルニア州にあるサンディエゴ大学の海洋生物学者マシュー・クレイグ
(Matthew Craig)
博士は述べる。
「しかし概して日和見性捕食者のため、
自分の口に収まりそうな“手軽な”獲物がいたら、
それを狙う」。
フロリダ州立大学の生物学者クリストファー・コーニグ
(Christopher Koenig)氏は、
イタヤラがサメを捕食することは、
通常の状況ではまず起こらないと主張する。
そもそも、
イタヤラは肉を切り裂くのに適した歯をもっていない。
「イタヤラの歯は小さく、
後ろに反っている。
捕まえた魚を口腔内から逃がさないためのもので、
その肉を切り裂くようにはできていない。
したがって、
イタヤラがサメを“ひと口”で飲み込んだというと、
まるで何口か噛めるように聞こえるが、
実際は噛むことができないのだ」
とコーニグ氏は述べる。
おそらくイタヤラは日和見的であると同時に、
“意欲的”でもあるのだろう。
クレイグ博士は、
水族館で獲物の大きさを見誤り、
それでもかまわず飲み込んでしまったイタヤラを見たことがあるという。
「その結果、
魚の尾が口からはみ出てしまい、
頭のほうが消化されて飲み込めるようになるまでそのままだった」。
おそらく話題の動画もこれと同じで、
自分の食べられる量を読み間違えた例だとクレイグ博士はみている。
危機に瀕する巨大魚
その大きな体のおかげで、
育ちきったイタヤラを仕留められる捕食者は多くない。
例外は人間だ。
「驚くことに、
イタヤラは世界で最も狙われている魚のひとつだ」
とクレイグ博士は述べる。
イタヤラはその大きさと、
釣ると手柄話になることで、
ゲームフィッシングの世界では価値が高い。
そのほか食用としても捕獲されるが、
研究では食用は避けるべきとのデータが出ている。
大型のイタヤラは水銀などの有毒物質を確実に体内に蓄積しているためだ。
いずれが原因にせよ、
1980年代にはイタヤラの個体数は激減し、
絶滅危惧種に指定された。
それ以後、
イタヤラの個体数は回復しており、
絶滅危惧種のリストから外すべきだとの声も釣り人からは出ているが、
ほとんどの保護団体は、
成長の遅いイタヤラはまだ回復の途上にあるとの見解で一致している。
今回の動画は、
少なくとも野性のイタヤラが1匹、
お腹いっぱいに食べられたことを確認できるという点で喜ばしい。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、「ごきげんよう!」ecar
今日は【視聴100万回に迫る勢いで注目を集めている動画】 をお届けします。
イタヤラ(ゴリアテ・グルーパー)は、
サンゴ礁の海にいる魚の中で最も凶暴なわけでも、
最も泳ぎが速いわけでもない。
毒のあるとげも、
立派な牙もない。
しかし、
“ゴリアテ”(旧約聖書に登場する巨人)の名が示すとおり、
少なくとも1つの点では突出している。
それは大きくなること、
それも驚くほど大きくなることだ。
そして英語のことわざにもあるように、
「大きい魚は小さい魚を食べる」
(弱肉強食の意)ものだ。
ところが先日、
体長約1.2メートルのサメがこの“小さい魚”になったことが、
ソーシャルニュースサイト「Reddit」に投稿された動画で明らかになった。
動画のサメは運悪く人間の釣り針にかかり、
逃げようともがいているが、
次の瞬間、
その姿が消える。
寄ってきたイタヤラが、
一瞬の動きでサメを横から奪い去ったのだ。
今週「SuperCub」氏が投稿したこの動画は、
視聴100万回に迫る勢いで注目を集めている。
体重約360キロ、
体長約2.4メートルにもなるイタヤラだが、
普段はもっぱら小さなカニを食べている。
しかし、
ときには違うものも口にするようだ。
「既存のデータを見る限り、
イタヤラはサメを食べない」と、
カリフォルニア州にあるサンディエゴ大学の海洋生物学者マシュー・クレイグ
(Matthew Craig)
博士は述べる。
「しかし概して日和見性捕食者のため、
自分の口に収まりそうな“手軽な”獲物がいたら、
それを狙う」。
フロリダ州立大学の生物学者クリストファー・コーニグ
(Christopher Koenig)氏は、
イタヤラがサメを捕食することは、
通常の状況ではまず起こらないと主張する。
そもそも、
イタヤラは肉を切り裂くのに適した歯をもっていない。
「イタヤラの歯は小さく、
後ろに反っている。
捕まえた魚を口腔内から逃がさないためのもので、
その肉を切り裂くようにはできていない。
したがって、
イタヤラがサメを“ひと口”で飲み込んだというと、
まるで何口か噛めるように聞こえるが、
実際は噛むことができないのだ」
とコーニグ氏は述べる。
おそらくイタヤラは日和見的であると同時に、
“意欲的”でもあるのだろう。
クレイグ博士は、
水族館で獲物の大きさを見誤り、
それでもかまわず飲み込んでしまったイタヤラを見たことがあるという。
「その結果、
魚の尾が口からはみ出てしまい、
頭のほうが消化されて飲み込めるようになるまでそのままだった」。
おそらく話題の動画もこれと同じで、
自分の食べられる量を読み間違えた例だとクレイグ博士はみている。
危機に瀕する巨大魚
その大きな体のおかげで、
育ちきったイタヤラを仕留められる捕食者は多くない。
例外は人間だ。
「驚くことに、
イタヤラは世界で最も狙われている魚のひとつだ」
とクレイグ博士は述べる。
イタヤラはその大きさと、
釣ると手柄話になることで、
ゲームフィッシングの世界では価値が高い。
そのほか食用としても捕獲されるが、
研究では食用は避けるべきとのデータが出ている。
大型のイタヤラは水銀などの有毒物質を確実に体内に蓄積しているためだ。
いずれが原因にせよ、
1980年代にはイタヤラの個体数は激減し、
絶滅危惧種に指定された。
それ以後、
イタヤラの個体数は回復しており、
絶滅危惧種のリストから外すべきだとの声も釣り人からは出ているが、
ほとんどの保護団体は、
成長の遅いイタヤラはまだ回復の途上にあるとの見解で一致している。
今回の動画は、
少なくとも野性のイタヤラが1匹、
お腹いっぱいに食べられたことを確認できるという点で喜ばしい。
本日も、最後までお読みいただきまして感謝いたします。
ありがとうございました。
それでは、「ごきげんよう!」ecar
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