【春の高校バレー】最終日 男子は東洋が初優勝 女子は東九州龍谷が3連覇【スポーツ】
(26日、国立代々木競技場)男女決勝を行い、男子は28年ぶりに決勝に進んだ東洋(東京)が鎮西(熊本)をストレートで下し、念願の初優勝を果たした。3大会連続で同一カードとなった女子は、東九州龍谷(大分)が古川学園(宮城)を3−1で退けて史上初の3連覇を達成し、通算5度目の優勝を果たした。
東洋はエース柳田将洋主将(2年)が全開。鎮西の高いブロックをものともしない強打を次々と決め、2セットを先取した。一時リードされた第3セットもセッター関田誠大(1年)の多彩なトスから速攻、強打を繰り出し鎮西を突き放した。
東九州龍谷は1年生エース鍋谷友理枝らの活躍で、2セットを先取。第3セットは古川学園の強打と高さに苦しんで失ったが、第4セットは鍋谷の強打、村田しおり主将(2年)のブロックなどでリズムを取り戻し、押し切った。期間中の観客数は7万6597人だった。
来年の第42回大会から開催時期が1月に変更され、3年生の出場が可能となる。名称は「全日本高校選手権」となるが、愛称の「春高バレー」は継続する。
▽男子決勝
東洋 3 25−20 0 鎮西
(東京) 25−18 (熊本)
25−22
▽女子決勝
東九州龍谷 3 25−12 1 古川学園
(大分) 25−20 (宮城)
20−25
25−18
★鎮西、相手エースに完敗
鎮西は東洋のエース柳田のスパイクの前に屈した。「強かった。こちらのミスでのせてしまった」と畑野久雄監督。第2セットに2本は止めた。だが、「予想以上に角度をつけてきて、カバーできなかった」と190センチの長身で懸命のブロックを続けた1年の福山汰一。バックアタックには、対応すらできなかった。
柳田との打ち合いが注目された主将の池田だが、柳田のアタック決定率は68・4%なのに対し、池田は48・3%。「自分の精神的な甘さが出た」と完敗を認めるしかなかった。
★古川学園、またも届かず
女王の背中は遠かった。2年続けて敗れた相手に雪辱を誓った古川学園は、東九州龍谷からリズムを奪い返しきれず3度目の涙。佐々木美麗主将は「悔しいです」と声を振り絞った。好機で1年生セッター内村聖香のトスが乱れ、強打が何度もブロックされた。「セッターを育てられなかったのが敗因。攻撃が生かせなかった」と岡崎典生監督。ここ一番で点が取れなかった。エース大野果歩は「何もできなかった」と、唇をかみしめた。
■表彰選手
【インプレッシブプレーヤー賞】男子 柳田将洋、関田誠大(東洋)池田隼平、村上竜也(鎮西)細川卓弥(雄物川)森下凌(宮崎工)▽女子 村田しおり、比金桃子(東九州龍谷)大野果歩、佐々木美麗(古川学園)大楠鼓雪(鹿児島女)堀川真理(共栄学園)
【ベストルーキー賞】男子 関田誠大(東洋)▽女子 鍋谷友理枝(東九州龍谷)
【ベストリベロ賞】男子 小芝拓也(東洋)▽女子 筒井さやか(東九州龍谷)
◇
主催 日本バレーボール協会、全国高体連、産経新聞、サンケイスポーツ、フジテレビジョン、FNS28社
後援 文部科学省、ニッポン放送、文化放送
特別協賛 コカ・コーラ
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