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2015年09月21日
2015年09月17日
【レアルの10番】ハメス君を解き明かす!
レアル・マドリーを牽引する「10番」ハメス・ロドリゲスは何が凄いのか――フィジカル的側面から解き明かす
注目すべきは股関節の可動域と重心の位置。
いま、レアル・マドリーでひと際まばゆい輝きを放っているのが、ハメス・ロドリゲスだ。
リーガ・エスパニョーラ2節のベティス戦では、2ゴール・1アシストの大活躍でチームに今シーズン初勝利をもたらしたが、そのゴールがいずれも圧巻だった。
38分の1点目は角度のないところからFKを直接突き刺し、49分の2点目はオーバーヘッドを決めた。
超名門クラブの「10番」がすっかり板に付いたこのライジングスターは、何が優れているのか。フィジカル面からその凄さを紐解いてみよう。
――◆――◆――
特長は、なんといっても股関節の可動域の広さでしょう。尋常ではありません。
とくに左足の外旋(外側に回す動き)の幅が、異常と形容していいほどに広く、膝とつま先が完全に外側を向いてしまうほどです。これが、パスとシュートの精度の高さにつながっています。
広島の佐藤寿人選手がノミネートされたことでも話題になったFIFAプスカシュ賞(年間最優秀ゴール賞)を受賞した、2014年ワールドカップ・ウルグアイ戦でのハーフボレー。このゴールこそ、まさにその特長のなせる業だと言えるでしょう。
胸トラップから右足を軸に半転して左足で決めたゴールですが、上半身はゴールの方向に向きながら、左足のつま先だけが外側に向いていました。
股関節の可動域が広いため、このように上半身と下半身の動きが分離し、そのため相手に次のプレーが読まれにくいというメリットが生まれるのです。
背骨を捻る動き(回旋・側屈要素)が少ないように見えるのも、股関節の可動域が広いからでしょう。背骨の捻りが少なければ、体幹軸はブレにくく、上半身の予備動作も少なくなります。予備動作が少ないことも、“読まれにくさ”につながります。
逆に、背骨の前後方向への動きには柔軟性があるように見受けられます。背骨が前後方向に柔軟性だと、骨盤も前後傾に動きやすくなります。そのメリットは、例えば、トップスピードに乗ったドリブルから、繊細なタッチのパスを出すことができる。
実際、ハメス選手は股関節周りの前後の筋肉(大腿四頭筋・ハムストリングス)を微細に操ることができるため、速い動きからでも緩急をつけたボールコントロールができているのではないでしょうか。
映像からのインプレッションですが、重心の位置も独特です。一般的には、第二仙椎(骨盤の中心的な骨)より少し前が重心の位置と言われていますが、ハメス選手はそれよりも上方、胸の中心からやや下に意識を置いている感じがします。
そうすると体幹はアップライト(直立)になりやすく、体幹がアップライトなら視野を確保しやすく、周囲の状況を的確に判断することが可能になります。
故障のリスクを高めているのは――。
気になるところを挙げると、歩いたり走ったりする際に左肩が下がっていることです。
利き足が左で、その左足を使うことが多いため、身体の右側、つまり右足に重心がかかりすぎているのがその理由でしょう。
人はどちらかに傾こうとするとき、無意識のうちに上半身で“カウンター”を取るものです。例えば、右に重心がかかっている場合、上半身は本能的に左へと倒れることでバランスを取ろうとします。
また、左インサイドでシュートする場合でも、体幹は相対的に左方向へ屈曲・回旋・側屈します。これも左肩が下がる要因です。
これは右足を使う際にもディスアドバンテージになります。右足でシュートを打ったりパスを出そうとすれば、一度左足に重心を移動させなければなりません。このため動きがワンテンポ遅れるだけでなく、体幹軸がブレてしまうため、相手に動きを読まれやすくなるのです。
この点は、プレーの幅を考えると改善の余地があると言えるかもしれません。
また、右に荷重しすぎていると、当然のように右膝や右足首の故障のリスクが高まります。
軸足は重心がブレないように股関節が内旋方向に入るのですが、あまりその内旋が強すぎると「ニーイン」と呼ばれる、膝が内側に入りすぎる状態を生みます。この状態で膝に体重がかかれば、当然ながら怪我の危険性が高くなります。
例えばコパ・アメリカのブラジル戦でも、左サイドからドリブルで縦に仕掛け、抜ききらないままクロスを上げるシーンがありましたが、前述したような身体の使い方のままスピードに乗ったドリブルを仕掛けると、膝や足首などに負担がかかる恐れがあります。
プレースタイルとの兼ね合いもありますので一概には言えませんが、医学的な観点からは、右半身に重心がかかりすぎないよう心掛ける必要があるでしょう。
注目すべきは股関節の可動域と重心の位置。
いま、レアル・マドリーでひと際まばゆい輝きを放っているのが、ハメス・ロドリゲスだ。
リーガ・エスパニョーラ2節のベティス戦では、2ゴール・1アシストの大活躍でチームに今シーズン初勝利をもたらしたが、そのゴールがいずれも圧巻だった。
38分の1点目は角度のないところからFKを直接突き刺し、49分の2点目はオーバーヘッドを決めた。
超名門クラブの「10番」がすっかり板に付いたこのライジングスターは、何が優れているのか。フィジカル面からその凄さを紐解いてみよう。
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特長は、なんといっても股関節の可動域の広さでしょう。尋常ではありません。
とくに左足の外旋(外側に回す動き)の幅が、異常と形容していいほどに広く、膝とつま先が完全に外側を向いてしまうほどです。これが、パスとシュートの精度の高さにつながっています。
広島の佐藤寿人選手がノミネートされたことでも話題になったFIFAプスカシュ賞(年間最優秀ゴール賞)を受賞した、2014年ワールドカップ・ウルグアイ戦でのハーフボレー。このゴールこそ、まさにその特長のなせる業だと言えるでしょう。
胸トラップから右足を軸に半転して左足で決めたゴールですが、上半身はゴールの方向に向きながら、左足のつま先だけが外側に向いていました。
股関節の可動域が広いため、このように上半身と下半身の動きが分離し、そのため相手に次のプレーが読まれにくいというメリットが生まれるのです。
背骨を捻る動き(回旋・側屈要素)が少ないように見えるのも、股関節の可動域が広いからでしょう。背骨の捻りが少なければ、体幹軸はブレにくく、上半身の予備動作も少なくなります。予備動作が少ないことも、“読まれにくさ”につながります。
逆に、背骨の前後方向への動きには柔軟性があるように見受けられます。背骨が前後方向に柔軟性だと、骨盤も前後傾に動きやすくなります。そのメリットは、例えば、トップスピードに乗ったドリブルから、繊細なタッチのパスを出すことができる。
実際、ハメス選手は股関節周りの前後の筋肉(大腿四頭筋・ハムストリングス)を微細に操ることができるため、速い動きからでも緩急をつけたボールコントロールができているのではないでしょうか。
映像からのインプレッションですが、重心の位置も独特です。一般的には、第二仙椎(骨盤の中心的な骨)より少し前が重心の位置と言われていますが、ハメス選手はそれよりも上方、胸の中心からやや下に意識を置いている感じがします。
そうすると体幹はアップライト(直立)になりやすく、体幹がアップライトなら視野を確保しやすく、周囲の状況を的確に判断することが可能になります。
故障のリスクを高めているのは――。
気になるところを挙げると、歩いたり走ったりする際に左肩が下がっていることです。
利き足が左で、その左足を使うことが多いため、身体の右側、つまり右足に重心がかかりすぎているのがその理由でしょう。
人はどちらかに傾こうとするとき、無意識のうちに上半身で“カウンター”を取るものです。例えば、右に重心がかかっている場合、上半身は本能的に左へと倒れることでバランスを取ろうとします。
また、左インサイドでシュートする場合でも、体幹は相対的に左方向へ屈曲・回旋・側屈します。これも左肩が下がる要因です。
これは右足を使う際にもディスアドバンテージになります。右足でシュートを打ったりパスを出そうとすれば、一度左足に重心を移動させなければなりません。このため動きがワンテンポ遅れるだけでなく、体幹軸がブレてしまうため、相手に動きを読まれやすくなるのです。
この点は、プレーの幅を考えると改善の余地があると言えるかもしれません。
また、右に荷重しすぎていると、当然のように右膝や右足首の故障のリスクが高まります。
軸足は重心がブレないように股関節が内旋方向に入るのですが、あまりその内旋が強すぎると「ニーイン」と呼ばれる、膝が内側に入りすぎる状態を生みます。この状態で膝に体重がかかれば、当然ながら怪我の危険性が高くなります。
例えばコパ・アメリカのブラジル戦でも、左サイドからドリブルで縦に仕掛け、抜ききらないままクロスを上げるシーンがありましたが、前述したような身体の使い方のままスピードに乗ったドリブルを仕掛けると、膝や足首などに負担がかかる恐れがあります。
プレースタイルとの兼ね合いもありますので一概には言えませんが、医学的な観点からは、右半身に重心がかかりすぎないよう心掛ける必要があるでしょう。
2015年09月14日
フットサラーになめられ若干あつくなるネイマール!
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2015年09月11日
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2015年09月08日
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