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2023年06月21日

古橋亨梧を失意のどん底から救ったものとは? W杯落選、ゴール量産と優勝…激動のシーズン

2022年11月1日。ワールドカップ(W杯)カタール大会に臨む日本代表のメンバー発表で、古橋亨梧の名前は呼ばれなかった。スコットランド・プレミアリーグ、名門セルティックでゴールを量産する中での落選は議論を呼んだ。あれから半年。5月7日のアウェーでのハーツ戦で、リーグ2連覇を決める決勝ゴールをたたき込んだ。失意のどん底にいたエースを救ったものとは―。歓喜の瞬間を迎えた直後、本人が激動のシーズンを振り返った。

欧州チャンピオンズリーグのシャフタル・ドネツク戦で競り合うセルティックの古橋亨梧(左)=2022年10月25日、英グラスゴー【AFP時事】
欧州チャンピオンズリーグのシャフタル・ドネツク戦で競り合うセルティックの古橋亨梧(左)=2022年10月25日、英グラスゴー【AFP時事】

今季公式戦30得点
 勝てば優勝が決まるハーツ戦。チームは序盤から攻め込まれ、苦戦を強いられた。前半終盤に日本代表の前田大然が絶好機で倒され、VAR判定の末に相手選手はレッドカードを受けて一発退場。これで流れが変わると、その時は訪れた。

欧州チャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦に出場したセルティックの古橋亨梧=2022年9月6日、英グラスゴー【EPA時事】
欧州チャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦に出場したセルティックの古橋亨梧=2022年9月6日、英グラスゴー【EPA時事】

 縦パスに反応した旗手怜央が右からグラウンダーのクロスを入れ、古橋は倒れ込みながらも左足で押し込んだ。待望の先制ゴールは今季公式戦30点目。スピードを生かした絶妙な動きだしで相手守備を振り切り、ワンチャンスをものにする。古橋の持ち味が凝縮された得点だった。

 「なかなかボールが来なかった中でも集中を切らさず、相手と駆け引きして準備をして、チャンスの時にいいポジションを取れるか、いいタイミングで出られるかが僕の持ち味。チャンスは絶対に1本来ると思っていた」

 くしくもハーツのスタジアムは、古橋が21年7月に移籍後初出場した会場だ。当時は新型コロナウイルス感染対策の隔離を終え、チームと十分にコミュニケーションを取る間もなく後半終盤から出場。思うようなプレーを披露できなかった。「海外のアウェーは日本とこんなに違うんだ、というのを感じたデビュー戦だった。それがあって今がある。誰もこういう(今の姿は)想像ができなかったと思う」。この日はセルティックで自身50点目の節目のゴールにもなった。

昨季は離脱で手術


 昨季はシーズン途中に太もも裏を負傷。22年4月まで約3カ月半に及ぶ長期離脱を強いられながらも、公式戦20得点を積み重ねた。実はこの離脱中に、先を見据えて手術に踏み切った。サッカー人生における大きな選択だった。

 「(手術をしなければ)休んで出て、休んで出てという繰り返しになっていたかもしれない。あの時にやっぱり決断して手術をしたから、筋肉系のトラブルはあれから今までない。正直あの時はすごくつらかったけど、結果的にいい方向に進んでよかったなと思う」

 昨季、2季ぶりのリーグ優勝を決めた試合は、後半ロスタイムから数分出場しただけだった。今季はシーズンを通してチームをけん引し、優勝が懸かった重要な一戦でもネットを揺らして連覇の立役者となった。「やっぱり気持ち的には全然違う。優勝が決まる試合で1点目を決められたのは本当にうれしい」

再起へ導いた仲間

 セルティックに05〜09年まで所属した元日本代表の中村俊輔氏は、3度のリーグ優勝などに貢献し、「ナカ」の愛称で親しまれた。レジェンドが切り開いた道をたどる古橋は「キョウゴ」と呼ばれて地元ファンから愛され、クラブを象徴する存在となった。

 W杯は幼少期から憧れの舞台。昨年大会は年齢的にも27歳(当時)と脂の乗ったタイミングだった。クラブでの活躍が夢の実現につながると信じ、直前の国際親善試合では代表に招集されたが、願いは届かなかった。大きなショックから再起へと導いてくれたのは、チームメートだった。

 「当時はすごく悔しかったし、立ち直るのにもすごく時間はかかった。でも、チームメートがみんな『大丈夫だから』って声を掛けてくれた。本当にたくさんのチームメートに信頼されているんだとすごく感じた。だからこそ、結果で恩返ししないとな、って思えた。みんなに感謝したい」

得点王へ前進

 今季リーグ戦24ゴールは7日時点の得点ランキングでトップ。得点王に近づいている。昨季から率いるJ1横浜M前指揮官、ポステコグルー監督は賛辞を惜しまない。「彼のメンタルの強さは信じられない。ボールを持っていない時にあれだけ走り、ハードワークする選手はほとんどいない。いつも必要なエリアにいて、質の高いフィニッシュを決めてくれる」

 古橋はドーハの地で日の丸を背負うことはできなかった。それでも、歴史と伝統あるスコットランドの地で放つ輝きは色あせない。今だからこそ、代表落選の経験がさらに高みを目指す原動力になったと言い切れる。

 「自分の成長につながったなと思うし、メンタル的にも技術的にもレベルは一つずつ、ちょっとずつ上がっているなと感じている。僕は僕のプレーをやめずに、やり続けることが大事だな思う。1試合でも多く自分のゴールでみんなを笑顔にできたら」。迷いのない、吹っ切れた表情で言った。

 チームは2月にリーグ・カップを制覇。6月3日のスコットランド・カップ決勝で勝てば、7年ぶり5度目の国内3冠を達成する。その先にどんな未来が待っているのか。古橋は3年後、夢舞台のピッチに立つことを目指し、プレーを磨き続ける。
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