2019年01月15日
【選手権】準V流経大柏の1年生守護神が見せた涙。本人が語った「後悔」と先輩GKが語った「感謝」
https://soccer-douga.com/douga/40239/
https://youtu.be/mXEQtxhXfHU
「大事な場面で止められず、勝負弱さを感じた……」
[高校選手権・決勝]流経大柏1-3青森山田/1月14日/埼玉
「スコアを見て、情けないという気持ちだけでした」
流経大柏の1年生守護神・松原颯汰にとって、埼玉スタジアムの電光掲示板に刻まれた1−3というスコアは、非常に重かった。
前半32分にCB関川郁万(3年)のヘッドで先制に成功したが、40分にすぐに同点ゴールを浴びてしまった。MF天笠泰輝(3年)のミドルパスにFW佐々木銀士(3年)が抜け出して独走。ゴールに並行した折り返しを青森山田のエース・檀崎竜孔(3年)に叩き込まれた。この時、松原は左右に振り回され、シュートコースを抑えることはできなかった。
後半18分にはMFバスケス・バイロン(3年)に右サイドを個人技で破られ、マイナスの折り返しを許すと、ファーサイドで待ち構えた檀崎のシュートの弾道を、松原は見送るしかできなかった。そして同43分に天笠のラストパスに交代出場のFW小松慧(3年)が完全に抜け出すと、松原の飛び出しもむなしく、試合を決定付ける3失点目を浴びた。
率直に言えば、3失点とも完全に崩されており、松原だけを責めることはできない。むしろかなりGKとしては厳しいシチュエーションの3失点だった。
とはいえ、こうした慰めの言葉は彼の心を癒すものにはならない。現に試合後のミックスゾーンで松原の目には涙が残り、言葉に詰まることが多かった。
「……何もできなくて悔しいです……。自分がプレッシャーとか、そういうのに弱い人間だと思いました。大事な場面で止められず、勝負弱さを感じました……。失点も背後をとられる前にディフェンスラインと、もっとコミュニケーションをとれていたら……。この1年を通して、そのコミュニケーションの重要性を感じました」
あまりにも重い3失点。だが、「星稜戦のビッグセーブがなかったら、埼玉スタジアムには来られなかったかもしれない。それ以外でも決定的なピンチを何度も救ってくれた。心から感謝をしているし、本当に凄い選手だと思います」とFC琉球に内定しているGK猪瀬康介(3年)が語ったように、この大会で松原の存在は非常に大きかった。
「『ここぞ』という所で止めることができるGKになりたい。3失点では到底満足できない」
猪瀬が言及した星稜戦では、前半22分にゴール至近距離でFW岩岸宗志(3年)に決定的なシュートを浴びたが、松原は右足一本でスーパーセーブ。この試合の流れの分岐点となり、1−0の勝利を掴むことができた。彼がゴールを守り抜いたからこそ、猪瀬も準決勝の瀬戸内戦では15分ながら選手権初出場が可能になった。
この過程を誰もが知っているだけに、松原を責める者は誰ひとりとしていない。だが、3失点という事実は変わらない。
「康介さんを始め、僕は3年生にずっと支えてもらいました。だからこそ、今日は申し訳ない気持ちが大きいです……。決勝でゼロに抑えたかった。悔しいですが、来年、再来年とこの経験を生かして、自分がチームを引っ張っていきたいと思いますし、『ここぞ』という所で止めることができるGKになりたい。3失点では到底満足できないです」
この悔しい気持ちを来年以降につなげ、さらに支えてくれた3年生に恩返しをすべく、松原は埼玉スタジアムの電光掲示板に映し出された1−3のスコアを心に刻む。そして、流経大柏の絶対的な守護神として、残りの2年間を全力で打ち込む覚悟だ。
https://youtu.be/mXEQtxhXfHU
「大事な場面で止められず、勝負弱さを感じた……」
[高校選手権・決勝]流経大柏1-3青森山田/1月14日/埼玉
「スコアを見て、情けないという気持ちだけでした」
流経大柏の1年生守護神・松原颯汰にとって、埼玉スタジアムの電光掲示板に刻まれた1−3というスコアは、非常に重かった。
前半32分にCB関川郁万(3年)のヘッドで先制に成功したが、40分にすぐに同点ゴールを浴びてしまった。MF天笠泰輝(3年)のミドルパスにFW佐々木銀士(3年)が抜け出して独走。ゴールに並行した折り返しを青森山田のエース・檀崎竜孔(3年)に叩き込まれた。この時、松原は左右に振り回され、シュートコースを抑えることはできなかった。
後半18分にはMFバスケス・バイロン(3年)に右サイドを個人技で破られ、マイナスの折り返しを許すと、ファーサイドで待ち構えた檀崎のシュートの弾道を、松原は見送るしかできなかった。そして同43分に天笠のラストパスに交代出場のFW小松慧(3年)が完全に抜け出すと、松原の飛び出しもむなしく、試合を決定付ける3失点目を浴びた。
率直に言えば、3失点とも完全に崩されており、松原だけを責めることはできない。むしろかなりGKとしては厳しいシチュエーションの3失点だった。
とはいえ、こうした慰めの言葉は彼の心を癒すものにはならない。現に試合後のミックスゾーンで松原の目には涙が残り、言葉に詰まることが多かった。
「……何もできなくて悔しいです……。自分がプレッシャーとか、そういうのに弱い人間だと思いました。大事な場面で止められず、勝負弱さを感じました……。失点も背後をとられる前にディフェンスラインと、もっとコミュニケーションをとれていたら……。この1年を通して、そのコミュニケーションの重要性を感じました」
あまりにも重い3失点。だが、「星稜戦のビッグセーブがなかったら、埼玉スタジアムには来られなかったかもしれない。それ以外でも決定的なピンチを何度も救ってくれた。心から感謝をしているし、本当に凄い選手だと思います」とFC琉球に内定しているGK猪瀬康介(3年)が語ったように、この大会で松原の存在は非常に大きかった。
「『ここぞ』という所で止めることができるGKになりたい。3失点では到底満足できない」
猪瀬が言及した星稜戦では、前半22分にゴール至近距離でFW岩岸宗志(3年)に決定的なシュートを浴びたが、松原は右足一本でスーパーセーブ。この試合の流れの分岐点となり、1−0の勝利を掴むことができた。彼がゴールを守り抜いたからこそ、猪瀬も準決勝の瀬戸内戦では15分ながら選手権初出場が可能になった。
この過程を誰もが知っているだけに、松原を責める者は誰ひとりとしていない。だが、3失点という事実は変わらない。
「康介さんを始め、僕は3年生にずっと支えてもらいました。だからこそ、今日は申し訳ない気持ちが大きいです……。決勝でゼロに抑えたかった。悔しいですが、来年、再来年とこの経験を生かして、自分がチームを引っ張っていきたいと思いますし、『ここぞ』という所で止めることができるGKになりたい。3失点では到底満足できないです」
この悔しい気持ちを来年以降につなげ、さらに支えてくれた3年生に恩返しをすべく、松原は埼玉スタジアムの電光掲示板に映し出された1−3のスコアを心に刻む。そして、流経大柏の絶対的な守護神として、残りの2年間を全力で打ち込む覚悟だ。
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記事を拝見させていただきまして
とても綺麗に纏められていて素晴らしいと思います
貴殿のブログ記事を私共のfacebookページにて
共有させていただきました。
(1月23日 今日17:45公開)
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