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posted by fanblog

2015年02月03日

今後も重要なサッカーとSNSメディアの密接な関係

フットボールに寄せる世界の関心の高さに、他のスポーツはまったくかなわない。グーグルによれば、2010年のワールドカップについての検索数は、ロンドン・オリンピック(2012年)とスーパーボウルとツール・ド・フランスの検索数の合計より多かった。昨年のワールドカップ・ブラジル大会も、テレビ視聴者数やインターネットのクリック数で測れば、史上最大のメディアイベントだったはずだ。この大会について目立った事例を、グーグルのリポート「グーグル・トレンズ」からいくつか拾ってみると──

●アルゼンチンのアンヘル・ディ・マリアが決勝トーナメント1回戦のスイス戦の延長で決勝ゴールを決めた直後、グーグルでは彼の名前の検索数が同じアルゼンチン人である法王フランシスコの4倍に及んだ。

●ベルギーのケビン・デ・ブライネが決勝トーナメント1回戦のアメリカ戦で先制ゴールを決めた直後、彼に顔が似ているイギリスのヘンリー王子の検索数が44倍増加した。

●グループリーグのドイツとの試合が始まってから、アメリカでは自国代表チームの検索数がすべてを追い抜き、断然トップになった。


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 しかも、フットボールへの関心は増す一方だ。ヨーロッパのビッグクラブは、中国やインド、アメリカやインドネシアにもファンを増やしている。この4カ国だけで、実に世界の人口の約45%を占める。ソーシャルメディアは彼らをつかまえるための手段だ。

 けれどもフットボールクラブは、新しいテクノロジーに臆病な組織の典型例だ。今ならテレビ放映権はクラブの大きな収入源になっているが、1990年代までは大半のクラブがテレビを脅威とみなしていた。テレビで試合を放送すれば、ファンはスタジアムに来なくなるのではないかと考えたのだ。

 これと同じようにフットボールクラブは、長年にわたってソーシャルメディアを脅威とみなしていた。新しいものに飛びついても、どうせ失敗しかねないし、スキャンダルのタネにもなりかねないし、ハッカーに攻撃されるかもしれない……。マンチェスター・ユナイテッドはフェイスブックの導入に「非常に慎重だった」と、アーノルドは言う。ユナイテッドがフェイスブックを導入したのは2010年、ツイッターにいたっては2012年のことだった。
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