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2022年03月03日
口呼吸の話
あなたは朝目覚めた時、喉が痛くないだろうか?
もしそうであれば寝ている時にいつの間にか「口呼吸」になっている可能性が高い。
若い時は隣でスヤスヤ寝ている愛しい人の寝顔を見るだけで幸せに思えたけど、やがてその愛しい人が中年になり、ポカーンと口を開けた残念な寝顔で一晩中
「お前はGODZILLAか?」
と言うような大音量のいびきをかかれたら
「お願いだから向こうで寝てくれ」と思う。
しかもそれが毎晩だともはや地獄絵図である。
いくつか原因があるが主な理由として加齢による上気道の筋肉の緩みであるから仕方がない。
あと横向きに寝ていると静かであるが、仰向けだといびきがうるさい人が多い(←僕もこれらしい)
もう一回言おう、加齢によるものだから仕方がないのだ。
鼻呼吸は外気を取り込む際に一緒に入ってきた細菌やウイルスなどを排除してくれたり、冷たく乾いた空気を吸い込んでも副鼻腔の働きによって加温・加湿された状態で気道に空気を届けてくれるが、口呼吸は口の中が乾燥し、虫歯や歯周病の原因菌などが繁殖し放題になって口臭の原因にもなる。
つまり口呼吸は百害あって一利なしである。
しかしなんとかしたい、快適に爽やかに朝を迎えたい。
僕は随分前から口にテープを貼って寝ている。
そう、強制的に鼻呼吸にしているのだ。
ドラッグストアに行けば「口閉じテープ」や「鼻腔拡張テープ」または「マウスピース」も購入できる。
僕は100均のマスキングテープを縦に貼っているが1本だと取れてしまうので3本貼って寝ると大丈夫。
あなたも試行錯誤しながら「ポカーンと口を開けた残念な寝顔」と「大音量のいびき」からの脱出を試みてはいかがだろうか。
まだ間に合うよ。
2022年03月02日
固まった話
時は昭和62年夏、高校生だった僕は夏休みを利用して東京の親戚の家にいた。
カキ氷を食べながらテレビのチャンネルを回すと「24時間テレビ」をやっている。
この時僕が「あ、東京にいるのか」と呟いたら親戚が「武道館に行ってみる?」と言った。
僕はまだ日本武道館に行ったことがなかったので「行く!」と言って電車を乗り継ぎ、初めて日本武道館に着いた。
入口付近には募金箱を持った若い男女の行列が出来ていて僕らも行列に並んでいよいよ中に入る。
「うわ〜広いな〜これが日本武道館か」
と2階のスタンドを見回していると後ろから押され、募金をして流れるまま進んで行くと
和田アキ子さんと菊池桃子さんがいて握手をしてもらった。
和田アキ子さんは身長も手のひらも大きく、菊池桃子さんはこの世にこんなに可愛い女性が居るのかと思った。
興奮冷めやらぬまま進むと行列が渋滞して止まった。
何気にステージを見てみると白い長袖のシャツにGパン姿の髪の長い女性がいて、髪をかき上げてこっちを振り向いたら
「明菜ちゃんではないか」
夢でもいいやと幸せを感じながらしばし呆然と見つめていると、明菜ちゃんはスタッフに連れられて僕達がいる行列の所に来てくれた。
想像して欲しい、明菜ちゃんが両手で僕の右手を包み、僕の目を見てニコッとしてくれたのだ。
固まった、僕は完全に固まった。
そこで明菜ちゃんに何か一言声を掛けようと思ったけどあまりの衝撃で口も固まってしまったので全く言葉が出て来なかった事は覚えている。
放心状態のまま再び後ろから押され、行列は動き出した。
1987年8月だからシングルは『BLONDE』の時だったか。
僕はあの数秒の奇跡を体感する為に東京に行ったんだと思った。
中森明菜 BLONDE
https://youtu.be/kYRgPDQUJtQ
2022年03月01日
危険な蕎麦の話
福岡県春日市原町にある「そば処 武蔵」
創業は昭和四十七年、地元はもちろん遠方からもこの味を求めてたくさんの人がやって来る大人気店だ。
運良く駐車場が空いていれば車を止め、お店の入口に行き名前と人数を記入して待つ。
小さい頃は夏休みや冬休み、クリスマスやお正月などをワクワクしながら待ったけど、年齢を重ねると「何かを楽しみに待つ」と言う機会が極端に減る。
しかし、武蔵さんの入口で順番を待っている人達はその表情から
ここの蕎麦が食べれる事を楽しみに待っていると言う気がした。
20分少々待ち、名前が呼ばれ入店。
店内は入口付近にカウンター、奥には四人掛けの椅子席や座敷がある。
ここにきたらまず食べて欲しいのが「名物 武蔵そば」だ。
「名店には仕掛けがあり、その仕掛けが凄い」と僕は思う。
あなたは武蔵そばの仕掛けに驚くであろう。
蕎麦を堪能し、幸せな気持ちのままお店の外に出るとまだまだ待っている人がたくさんいた。
もうひとつ僕は「名店は余韻が残る」そして「次に来たは何を食べようかな?」と思う。
次回は天ざる蕎麦にしよう。
「ここのお蕎麦が食べれるなら喜んで待ちます」と言える危険な蕎麦である。
そば処 武蔵、あなたも是非一度体感して欲しい。