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2024年11月30日

第15回 コミック飛田「タイトルで楽しむ読書の秋」

こんにちは。
雑談の「コミック飛田」です。

今回は同じテーマの書籍を並べてみて
タイトルだけで読書した気になる企画です。

c15.jpg
頭でっかちでしっぽの生えたチーバ君の親戚に見える。


…だから何?と言わないで…。



一年ぐらい放置していたのに急に「コミック飛田」が
続く訳は、次回更新時に、たぶん判明します。



■ こんなにあるのね…邪馬台国関連書籍


女王卑弥呼が治めたとされる古代都市・邪馬台国は
私が子供のころからその所在地については未確定で、
現在に至るまで議論は続いています。

漫画を描く題材として邪馬台国の資料を探していたら、
その位置について異なる説の書籍が数多く出版されていることを発見したため
各地の力説が込められたタイトルを並べてみたら
私が描く漫画よりも面白いのではないかと思った次第です。


では、実際の書籍のタイトルから
邪馬台国伝説の残る地を巡ってみましょう。



■ 邪馬台国=畿内説


邪馬台国の位置については畿内説と九州説が主力で
学校で使う歴史の教科書でも触れられています。

しかし今回、邪馬台国関連書籍を探してみたことろ、
畿内説を主張する書籍は九州説に比べ少数でした。

これはヤマタイとヤマト(大和=奈良)の発音がほぼ同一なので
畿内説は揺るぎないと余裕かましているのか
わざわざ書籍にするまでもないとの判断かもしれません。

事実、歴史上長らく邪馬台国は奈良にあったとされていて、
九州説が論じ始められた時期は江戸時代からだそうです。

邪馬台国の候補地・纒向遺跡/石野博信【1000円以上送料無料】




纒向遺跡は、奈良県桜井市にある国の史跡で、
桜井市のマスコットキャラクターは「ひみこちゃん」です。

YouTubeでは邪馬台国の所在地についての説に触れた公式アニメ
「占え!ひみこちゃん!」が公開されています。



■ 邪馬台国=九州説


畿内説の書籍数に比べると、
九州説に関する本は豊富にありました。

邪馬台国は九州にあった 一支国放射状方式による解読法[本/雑誌] (単行本・ムック) / 中村隆之/著





畿内説を紹介する書籍のタイトルが「邪馬台国の“候補地”」と
謙虚だったのに対し、
九州説はタイトルで堂々と「あった」と断言している力の入りよう。



九州と一口に言っても広大で、具体的に今の地名だとどこにあたるのか
ということについては、九州内でも諸説あるようです。

【中古】邪馬台国は99.9%福岡県にあった ベイズの新統計学による確率計算の衝撃/勉誠出版/安本美典(単行本)




99.9%福岡県にあった…。


【中古】 邪馬台国が見つかった 「吉野ヶ里」現場からの報告 / 佐賀新聞社, 角川書店 / KADOKAWA [文庫]【宅配便出荷】




邪馬台国が見つかった と認定してしまった佐賀県の吉野ケ里遺跡も
邪馬台国の候補地として発掘調査が続いています。



我がふるさとは邪馬台国 長崎・松浦 [ 坂本峰月 ]




佐賀県の隣、長崎県も邪馬台国だそうです。




邪馬台国は熊本にあった!〜「魏志倭人伝」後世改ざん説で見える邪馬台国〜【電子書籍】[ 伊藤雅文 ]





熊本にあった…。


邪馬台国女王の都遂に解明!! それは紛れも無く熊本県旧玉名郡付近に在った/吉野満昭【3000円以上送料無料】




紛れも無く熊本県旧玉名郡付近に在った…。


このように市町村単位で邪馬台国の候補地とする書籍もありましたが、
多すぎるので見送りました。


【中古】 邪馬台国は別府温泉だった! 火山灰に封印された卑弥呼の王宮 小学館新書/酒井正士(著者)





別府温泉(大分県)だった…。


邪馬台国は宮崎市にあった! 論争に終止符を打つ新証拠/土田章夫【3000円以上送料無料】





宮崎市にあった…。


神武天皇が攻めた「卑弥呼」の邪馬台国は鹿児島にあった (ロング新書) [ 加治木義博 ]




鹿児島にあった…。



…と、このように九州の全県がかつての邪馬台国として
立候補しています。
九州説も一枚岩ではないようです。



■ その他の候補地

私が学生の頃に歴史の授業で学んだ教科書には
畿内説と九州説の二つだったのですが、
「魏志倭人伝」の地理に関する記述を読み解くと
四国、特に徳島説もありえるそうです。

【中古】 邪馬台国はまちがいなく四国にあった / 大杉 博 / たま出版 [単行本]【ネコポス発送】




まちがいなく四国にあった…。


他にもこんな説が…。

【中古】 新説邪馬台国山陰説論点整理 新しい古代史研究のフィールド / 田中文也, 藤山明子 / 梓書院 [単行本(ソフトカバー)]【ネコポス発送】




なんと山陰説もあるようです。
私が学生の頃は二か所だった候補地は月日を経ても断定されることはなく
逆に西日本全域に広がっていました。


何が発見されると正式に邪馬台国の位置が確定となるのかは
私には分かりませんが、各地元の強い郷土愛に敬意を表し、
発掘作業が進んでもこの先も謎の古代ロマンとして
未来永劫結論の出ないままでいいような気がします。



最後に、新たな説をご紹介します。

邪馬台国は存在しなかった[本/雑誌] (勉誠選書) / 田中英道/著




…邪馬台国は存在しなかった…。


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posted by 飛田 at 17:41 | 雑談
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