徒然日記

隠蔽捜査

こうたの徒然日記



主人公は警察庁長官官房の総務課長を務める竜崎伸也。
竜崎はスポーツ紙を含め5紙の朝刊を読むのを朝の日課としている。
とある社会面に拳銃を使った殺人事件が載っていて、竜崎は眉をひそめる。

「何故、俺に報告が無いのか。」

事件が起きたのは都内。
管轄の警視庁には、キャリア同期で幼馴染みの伊丹が刑事部長をしている。
竜崎は伊丹に電話し、内容の照会をした。

拳銃ということもあり、初めは暴力団の抗争絡みと考えていたが、別の場所で同様の拳銃による殺人が起き、事態は一転する。
被害者の二人は、共通点があった。
二人とも少年時代に強姦、殺人の同じ事件の犯人として少年院に服役していたのだ。

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警察庁の"お役所"的なダメ官僚や、所轄の堕落職員の描写は若干悪意を感じました（笑）
少年時代に起こした事件というのは、恐らく女子高生コンクリート殺人事件をモチーフにしたのだと思います。最初の殺害場所は綾瀬ですし、逮捕された経緯が、女子高生殺害後の次の女性を拉致する時に逮捕された描写などは、有名な部分かと思います。

刑事の伊丹と聞くと、私はどうしても相棒を思い出してしまい、あのイヤミな「亀山〜」って声が今にも聞こえそうでした。

巻末にある解説でも書かれていたのですが、いかにも"警察モノ"だと思ってましたが、竜崎の家庭に起こる事件も重大な役目があり、"家族モノ"の一面もあって、飽きさせることなく読み進められました。

続編があるとのことなので、早速読んでみたいと思います。
ただ、まだ読んでない本が残っているので、それを消化してからですが…


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