2016年01月05日
第三回 用材の記
新年明けましておめでとうございます
長らく更新ストップしておりましてすみません
新たな年のスタートと共に、仏像彫刻&仏像ブログ作成を心機一転頑張ります
『第三回 用材の記』
観音様には檜が似合うな
楠は肌理が粗いからダメ、仁王さんにはよく似合う。
仏像彫刻を始めたばかりの人は建築用の檜をお使いになる人があるが、
これは固くて木目も粗い
やはり、木曾の檜がいい
が、町では値が高くて年金生活者にはダメ
だから恵那峡沿いの木曾まで買いに行く。
このあたりの製材所へ行くと、良い柱を執った後の端切れをわりに安く買える
下の写真では、幅13センチです。↓↓↓
年輪を数えてみると150本ありました。
つまり、150年経っているということです
木曾へ行くと、何百年も経つ樹が繁っている
道がないので、ヘリコプターで運んでいる。
目を上げると雪を被った御嶽山がのしかかる様に迫ってくる…
だから木曾檜は高価なのだ。
材木屋のオッチャンが七笑いのお酒をお土産にくれる
御嶽山の噴火であの辺りはひどいことになってしまっているのかもしれない…
白衣観音には色を付けた。
金箔を細かく切って張った。
金箔は軽いから、エアコンや扇風機はダメだよ飛んで行ってしまう
この白衣観音は有名な仏師の作品をお手本に彫ったものです。
台座は私の創作です。
以後私の命の危機に20年以上も共に、そばにいてくださいました。
後でお話ししますね
仏像を彫るとき、1〜2尺の小型のものなら膝の上に載せて彫りますが、
ちょっと孫を抱いているような気持ちです
音楽も聞きながら彫刻しています。
懐メロの演歌、アイチョウジの戦友、チゴイネルワイゼン、サーベルダンス、田園、等々その日の気分で
しかし、彫刻を始めると音楽は消えてなくなります。
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