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2006年11月14日

炎上ハプニング?!

先日、スタッフに、この夏のピークシーズンを通して、今迄貯めに貯めていた当方の心のわだかまりを、ガツーンっ!!と強烈に説教(ぶちまけ)した。 
普段は穏やかで寡黙なこの私(本人の思い込み?)とて、時に心を鬼にして言わねばならぬことがあるからじゃ。

おりしも彼らの夕方からの大休暇予定日。このまま戻って来ないスタッフも出る可能性を覚悟しての大説教が、およそ40分ほど続いたと思う。

ホントはこれを利用して当方も翌日から短い休暇に出る予定だったのが、当然気分はそれどころでは無くなっていた。「もー堪忍袋の緒が切れたぞえー!!!」ってな具合だったからだ。
彼らは滅多に聞く事のない私の叱咤激励を、神妙に聞き頷いていた。気のせいかもしれないけれど、全員が、私が言わんとしている事を少しは理解してくれたようであった。
その日の夕方、予定どおりスタッフの約半分を大型休暇に。皆の白い歯を見せた爽やかな笑顔が印象的だった。

数日後、うちの家の裏の畑で火の手があがった。乾燥しきっている今日この頃、野焼きや、ちょっとしたタバコの不始末でも火は発生し、放っておくと思わぬ被害に。
この日、畑での野焼き火も次第に大きくなり、激しく立ち上がる黒い煙はかなりの確率とスピードで、うちの家の裏手に迫っていた。何よりも怖いのは、雪のように降り注ぐ灰たち。乾燥している屋根に火の粉が降り掛かったら真剣にヤバいので、ラフの指示によりすぐに屋根にじゃんじゃんポンプで水が降り注がれる。

大半が休暇に出てしまっている中、わずかな残りのスタッフたちの消火活動ぶりといい、降り注がれる水をかぶりながらも、家から家財道具を移すときの女性スタッフたちの”火事場の力持ち”の凄さといい、普段滅多に走ることのない人たちが走りまわり、誰もが必死になって火災の被害を最小限にしようと懸命に作業を行った。村長さんもすっ飛んで来た。

先日の大説教の効果を目の当たりにしているようで、不思議な光景だった。
(でも長年超マイペースで通してきていて私からいつも睨まれている大工さんまでもがわけのわからない声をあげて真剣な顔で消火活動に走っているのを見た時は、さすがにヤバいものを感じたけれど......)

15分後に隣の友人ヤコのリゾートからヤコ自身や大勢のスタッフが応援にかけつけた時には、火は既にほとんどおさまっていた。
おかげで火は家にそれ以上近づくことなく、家も無事、皆も全員無事。
その後、夕方になってから、一番遠い村に帰っていたスタッフたちも、チャチャ炎上の知らせを受け、慌ててバイクを借りかけつけてくれた。知らせが遅く、来るのが遅くなったことをすまなそうに何度も詫びていた彼ら。

大変なハプニングではあったが、皆の誠意をしっかり見せてみらったような1日だった。

感謝

この記事へのコメント
ひとみの父さま

コメントありがとうございます。
そうですよねー、普段からというのはなかなか見られないものですよねー。

やっぱり長く一緒にいると安心し過ぎるせいもあるのか、1ヶ月もたつと早くも家族のようになってしまう。
初めはあんなにフレンドリーで温かかった彼らからの扱いがかなり粗雑になり、そのうち大して気にもとめてもらえなくなる、それが外国人ならなおさらのこと。これがこの地での現実です。

だから今回の私のカミナリと炎上騒ぎはまるでペアで起こった必然の出来事だったかのようで、私としても不思議でした。

お金の力でもどーすることもできない、真の尊敬とケアを、外国人である私たちが勝ち取りたいと願うのは望み過ぎなのでしょうか。

日々の奮闘は続きます.....。

お互い頑張りましょう!
Posted by れいこ at 2006年11月18日 08:15
れいこ様

火災による被害がないようで安心しました。

ブログを読んで同じインドネシア人と接する者として
考えたことがあります。
私の住んでいる住居がもし火災に遭ったら、私の勤め
ている会社に災難が起こったら、どれだけの隣人が
どの位の従業員が真剣に手助けをしてくれるだろう
かと。
その状況にならなければ実際にはわかりません。
しかしながら1つだけ言えるとするならば、彼らを
どうこう言うことより私自身がどれだけ日頃から
コミュニケーション等を彼らと行い信頼関係を構築でき
ているかによるのではないかと。

したがってれいこさんの説教は、今回の彼らの行動に
何らかの効き目があったと信じます。
つまり、それは信頼関係が築かれているからこそと。
でも、そうならば普段から言動に表してくれよと言い
たくなることもありますね。

それでは。
Posted by ひとみの父 at 2006年11月16日 13:17
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