2012年05月21日
南三陸町ボランティア参加報告
体調に異常をきたし、緊急一時帰国した身でしたが、帰って検査をするも、帰国したとたん、体調が妙に復活、痛みが消えたッ...。 ゴールデンウィークを挟んだので、検査と病院巡りには随分ムダな時間を費やしてしまったんですが、その間と、体調の良さを利用して、突然、南三陸町のボランティア活動ツアーに参加して来ました。
東北ボランティアツアーの事は、うちの長年リピーターゲストである”まささん”が毎週のようにツアーに参加している”と聞いていたので、ツアーの存在は知ってはいましたが、
「現在も全くボランティアが足りてない状況、そして瓦礫の山もまだまだ取り除かれていない場所がたくさんある」
と彼から聞いていなければ、海外在住の自分とボランティアを結びつけることはおそらく無かった筈なので、まささんに感謝。
”東北ボランティア”で検索するも、日程関係と直前という事もあり、なかなかコレ!というのが無く焦りましたが、遂に1件バッチリ私の強行スケジュールにも合うものを発見。 それが、このロゴマークの東日本大震災 私設支援団体 『侍』 だったのです。
私が参加した日は総勢17名ほど?(写真は全員じゃないので)の方が集合。やや緊張して参加した私も含め、ボランティア初参加の人も多くてちょっと安心。 若い方が中心の団体とは聞いてましたが、私以外にも年配の方や、女性1名参加の方も有り。
つまり、体力的に不安でも、誰にでも参加できるんですね、東北ボランティア。
参加した日は、このようなワゴン車?2台で行きました。大型バスぎゅうぎゅう大勢で行くよりも、かなり快適だと、他のボランティアに参加された方が言っていました。
私の場合は、新宿駅を23:00出発。 朝5時過ぎには仙台、7時前くらいには南三陸町に着いていたと思います。
ここがあの最後まで人々を救おうと避難を呼びかけていた遠藤未希さんが頑張っていた場所だったということを知り、愕然。 急いで参加を決めて来たため、南三陸町がその町であったことを現場に来て改めて認識しました。
建物中央には千羽鶴が置かれていたけれど、どうしてもそこまで行くことができなかった。
遠くから合掌....。 今日は泣きに来たのではないのだ、とウルウルしそうになる神経を断ち切り....
でもあたり一面見渡す限り、単なる広場のよう。まだ瓦礫がそのままになっている場所も多々あります。 ここが以前は全て民家や商店が立ち並ぶ町だった。
ボランティア団体で「ボラセン」と呼ばれている、ボランティアセンター
一見多そうに見えるけど、実はかなり少なくなってしまった、とのこと。 復興している良いイメージがテレビでは放送されているから、瓦礫撤去なんてもう終わってると思い、ボランティが激減しているのだそうです。
ここで団体の代表が受付を済ませ、仕事が割り振られる場所。そしてボランティア参加にはボランティア保険に加入する必要があります。
ここで加入手続きするも、現地ボランティア総まとめ人らしき男性が、 「次回からは各自、事前に保険加入して来てくれないと、こちらではもう赤字だから困る。」と、苦し気に侍のリーダーに漏らしていました。
このボランティア保険、事前に加入するには、自分の住んでいる場所の社会福祉事務所に行って手続きせねばならず、急ぎで初参加したい人、 または昼間働いている社会人には、ちょっとばかり面倒な手続きになってしまう事も確か。 私は現地で直接加入させてもらいましたが、現地が大変であれば、 もうちょっと行政のほうで窓口を広げ、簡単スムーズに加入できないものでしょうかね。 勿論、そんな事を面倒なんて言っていたら、被害にあって大変な方々に対して申し訳ないのかもしれないのですが。
参加したこの日の仕事は、海岸にある民家の瓦礫撤去。諸事情により、ボランティアが民家の瓦礫撤去に入ることは珍しいことなのだそうです。 既に大半の瓦礫は取り除かれているように一見見えるのですが、今後の建築に邪魔になる草むしりや、土を掘り起こして異物を取り除く、という作業を行いました。長靴必須です。
割れたガラスやコンクリート、瓦などの瓦礫以外にも、ビデオカメラ、お守り、子供のおもちゃ、ブローチやらスキー板、ボートエンジン、たくさんのホタテの貝殻(産業だったみたいです)、紅茶のカップなど、生活用品が土砂のようなものに埋まっていました。
ランチは、近くに仮設されたセブンイレブンで買ったものを道に座って皆といただきました。基本的に現場での写真撮影は禁止でしたので、ここでの写真はありません。
木の色が変色したところまで津波をかぶったそうです。
この日のメンバー
メンバー全員が皆、真面目によく頑張っていた姿もそうですが、当日現地リーダーを勤めたショベさん、連絡をとりあっていた女性の坂本さんの行動、姿勢に、非常に感動しました。
坂本さん(写真右から2番目私の隣)、まだお若いでしょうに、地元の人たちへのモラル、思いやりをしっかり持っていて、その上で、ボランティア活動に身を捧げている人でした。 まだまだ人手が全く足りてないことを彼女も訴えていて、それは現地に行けば言わずもがな。 私達が作業した場所の前の海岸には、相変わらず瓦礫、生活物、コンピューターまで転がっていました。道路脇には更にそれらが山となって高く積まれたままです。
もの珍しそうに写真撮りにだけ、現地に立ち入る人達にはなりたくない。 たった1日だけの参加だし、現地の方にとって大した助けにはなっていないのかもしれませんが、ショベさんや彼女のような人たちと一緒に懸命に活動できた事は一生の誇りです。機会があればまたぜひ参加します。
興味をもたれている皆さん、1日でもいい。一度はぜひ参加してみて下さい。
実際に現場を訪れると、いつになったら復興できるのか??と気の遠くなるような光景を見て折れそうになりますが、ちょっとでも、一歩でも前に作業を進めることに意義があると思います。もっと参加したかった。 変な話、参加して良かった。 自分の為にもなってしまいました。
迷われている方、ぜひ一人でも思い切って行ってみて下さい。驚くほど真面目な同志が集まっています。
現地ボランティアの方がおっしゃっていましたが、 「皆さんの事は、皆さんが思う以上に、地元民からは感謝されているのです。」 とのこと。
ボランティアには色々な形態もありますが、ぜひ一度参加をおすすめします。
私設支援団体 『侍』 さん、おすすめです。
ホームページ(ボランティア募集情報)
http://www.samurai0311.com/
Facebook(活動状況、被災状況レポ等)
http://www.facebook.com/samurai0311
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image