2020年09月19日
再生可能エネルギー:風力発電関連
洋上風力発電
日本の電源構成とこれから
経済産業省 資源エネルギー庁が出している広報パンフレット「日本のエネルギー 2019」の2017年度の電源構成と、2030年度の電源構成が以下の写真となっている。
2017年度には16%の再生可能エネルギーを2030年度には23%前後まで引き上げる計画である。中でも、地熱は0.2%(2017)→1.0%(2030)と約5倍、風力は0.6%(2017)→1.7%(2030)と他の再生可能エネルギーと比較しても上昇率が高いことが分かる。
今回は、風力発電について注目をする。
https://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/
風力発電
再生可能エネルギーの中でも次世代のエネルギーとして期待されるのが風力発電です。
国土の狭い日本では、陸上に作る風力発電の立地条件が限られており、ほぼ飽和状態となっている。
そこで期待されるのが海の上の発電所の「洋上風力発電」です。
NEDOのホームページでは、洋上風力発電のメリットとして以下のことがあげられています。
洋上風力発電は陸上風力発電と比較し大きく三つのメリットがあります。
風況が良く、風の乱れが小さい
土地や道路の制約がなく、大型風車の導入が比較的容易
景観、騒音への影響が小さい
これにより、洋上風力発電は陸上風力発電と比べ、安定的かつ効率的な発電や風車の大型化が可能となり、 欧州を中心に近年急速な導入普及が進められています。
風力発電の基礎
NEDOの技術白書の資料による、陸上風力発電と洋上風力発電の違い。
https://www.nedo.go.jp/fuusha/shiryo.html
風力発電の主要構成図を見ると洋上風力発電では、基礎が重要になっていることが見てわかる。
システム価格も大きく差が異なる。陸上ではタービンなど風力発電機自体の価格が7割を占めるが、洋上では建設にかかる費用が5割を超える。建設業種の売り上げが大きく伸びることが期待される。
海事総合誌COMPASS2019年3月号 洋上風力発電、日本に夜明け 制度・インフラ整備徐々に 潜在力生かせるか【電子書籍】[ COMPASS編集部 ] |
清水建設
2019年のニュースリリースにこのようなものがある。
清水建設(株)<社長 井上和幸>は、5兆円超の市場規模となる洋上風力発電施設建設工事の受注に向け、約500億円を投じ、超大型洋上風車の建設に対応できる世界最大級の搭載能力及びクレーン能力を備えた高効率の自航式SEP船(Self-Elevating Platform:自己昇降式作業船)の建造に来月にも着手します。完成は2022年10月の予定です。これにより、再生可能エネルギー分野での競争力を確保し、エンジニアリング事業のさらなる拡大を目指します。https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2019/2019007.html
また、同上の清水建設のニュースリリースによると洋上風力発電の市場規模は5兆円をみこんでいることがわかる。投資額も大きいが、前述のシステム価格を見てもそれ以上に売り上げへの貢献が期待できる。
清水建設の株価を見るとコロナからほぼ横ばいの株価となっている。直近のPBRは0.86、配当利回り2.7%となっている。
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