スパムを送りつけてくる側は、いちいちあなたのページを開いたりしません。ページを見ないでも、コメントやトラックバックの送信先URLがわかれば、そこに直接スパムを送ります。そして、そのURLは規則に基づいて予測できるのです。
では、どうやって対策すればいいでしょう?
予測できるURL
たとえば、この記事のURLは「https://fanblogs.jp/ayzfqir5/790/0」です。
これは、「https://fanblogs.jp/」に「ユーザー」と「記事番号」を加えたものです。このブログの「ユーザー」は「ayzfqir5」で、「記事番号」は「790」なので、URLは「https://fanblogs.jp/ayzfqir5/790/0」となります。
トラックバックURLも、同じように「https://fanblogs.jp/ayzfqir5/tb_ping/790/」となります。「https://fanblogs.jp/」の後に「ユーザー」+「tb_ping」+「記事番号」です。
これは、非常に予測しやすい。というか、完全なパターンに基づいて、予測できます。
だから、この記事の次は、確実にURLが「https://fanblogs.jp/ayzfqir5/791/0」であり、
トラックバックURLは「https://fanblogs.jp/ayzfqir5/tb_ping/791/」になるとわかります。
つまり、1回コメントが送れれば、他の記事へのコメントはURLを予測して送れてしまうのです。
同様に、トラックバックも1度送れれば、URLを予測して、他の記事にも送れます。
「コメント・トラックバックURLにランダムな認証キーを使う」の設定は常にオンに
スパムを1度受信すれば、いくつも立て続けにやってくるのは、予測に基づいているからです。URLがひとつわかれば、後は予測して送信すればいいわけで、何もひとつひとつのページを開く必要はないです。
それを避けるために、URLに不規則な文字列を追加するのが、「コメント・トラックバックURLにランダムな認証キーを使う」という設定となります。
この設定をONにすると、先ほどのトラックバックURLが「https://fanblogs.jp/ayzfqir5/tb_ping/790/」ではなく、次のように変わります。
URLの最後に、ランダムな文字列が追加されました。この文字列には規則性がありません。だから毎回、どんな文字列が追加されるかはわかりません。それで、記事のトラックバックURLは予測できなくなります。コメントの送信先URLも同様に予測不可能です。
設定方法(ファンブログの場合)
ファンブログの管理画面にログインして、左のパネルから「ブログの設定」をクリック。
続いて「スパムフィルター」をクリック。
すると、画面の右側が下図のように変わるので、オプションの上から2つ目
「コメント・トラックバックURLにランダムな認証キーを使う」にチェックを入れる。
以上を設定してから、保存すれば、トラックバックURLがランダムなものに変わっています。