「ミラクルフルーツ」というのがあって、食べた後に、レモンとか酸っぱいものを口にすると甘くなっているそうだ。15年くらい前にもブームになったらしい。きのう、日テレの「火曜サプライズ」でやってたみたいだけど見逃した。
その「ミラクルフルーツ」はどこで手に入るのかを調べてみたら、何と「ワールドミラクルフルーツ協会」という非営利団体があった。
「ワールドミラクルフルーツ協会」にはホームページもあって、営利を目的としないミラクルフルーツの研究・普及活動を行なう会とのこと。そのホームページを中心にいろいろ調べた結果をまとめてみた。
ミラクルフルーツ
ミラクルフルーツ (アカテツ科フルクリコ属)
<学名: Synsepalum Dulcificum>
ミラクルフルーツ(miracle fruit)は天然の植物で西アフリカ原産。2〜4メートルくらいの低い常緑樹の木で、花は白く、米粒くらいの小ささ。その花はかすかに甘い香りがする。
コーヒー豆くらいの大きさの赤い実を実らせるんだけど、この実の皮をとって白い果肉を口に入れ、1、2分舐めた後、レモンみたいに、すっぱいものを口に入れると甘く感じるんだって。
原産地域では昔からすっぱい物を食べる時、このミラクルフルーツを利用して、すっぱさを和らげていた。1725年に探検家のシュヴァリエ・デ・マルシェが、その様子を見て存在に気づいたそうだ。
この作用は、果実に含まれる「ミラクリン」という糖たんぱく質が原因で、それを発見したのは日本人。横浜国立大学の故、栗原良枝教授が研究して、その糖たんぱく質の働きを突き止めた。
「ミラクリン」という名前をつけたのは栗原教授で、1968年に科学誌サイエンスに発表したそうです。
ミラクリンのメカニズム
甘さを感じる時間は、ミラクルフルーツを食べてから1〜3時間が目安。味覚が変わるのは舌が麻痺したりするからかと思ったら、そうではないらしい。
味覚というのは、鍵と鍵穴の関係に似ているそうで、例えると甘さは四角い形だとする。一方、すっぱさ(酸味)は凸形だとする。その凸に凹の形をしたミラクリンがくっつくと四角くなる。それで舌は甘さを感じる。というようなイメージをしてもらうのがわかりやすいと思う。
だから、酸っぱさがなくなってしまうわけでもなく、弱くなるだけで感じるらしい。
これについては「ワールドミラクルフルーツ協会」のホームページの説明がわかりやすいです。
ミラクルフルーツはどこで売っているのか?
「ワールドミラクルフルーツ協会」は非営利団体で、ミラクルフルーツを売っていない。でも、ここまで調べたんだから、食べてみたい!そう思って探しました。そうしたら結構、通販で売っていた。
楽天市場で「ミラクルフルーツ」を検索して出てきた全商品一覧
Amazonで「ミラクルフルーツ」を検索して出てきた全商品一覧
なんと、ミラクルフルーツの木も売っていた!
[送料無料]ミラクルフルーツの木 すっぱい物が甘くなる不思議な実です♪ミラクルフルーツの木(...
8,980円 (税込) 送料込
育て方メモ
実はミラクルフルーツは日本でも栽培されていて、生産地は福岡県、群馬県が多いとのこと。(「サン・フルーツ」のホームページより)
その他、価格が安いものをピックアップしてみた。
酸いを甘いに変えるミラクリン配合の果実、ミラクルフルーツ!【即納】ミラクルフルーツ(5粒入...
680円 (税込) 送料別
品物代は、多分いちばん安いと思うけど、送料が500円必要。
ミラクルフルーツ(5粒入り)ミラクルフルーツ(5粒入り) 送料無料 メール便 【代引・日時指定不可...
815円 (税込) 送料込
送料も含めると、ここがいちばん安いのではないかと思われる。同じ価格なのが下の2店舗
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【メール便送料無料】ミラクルフルーツ タブレット Mberry 2粒ばら売り
279円 (2013年4月10日時点)
ミラクルフルーツその物ではないが、タブレット1粒中、ミラクルフルーツ3個分のミラクリンが含まれているので、同じようにすっぱいものを甘く感じられる。
もっと安い店もあったけど、売りきれてる。再入荷などのチェックは下のリンクからどうぞ!
楽天市場で「ミラクルフルーツ」を検索して出てきた全商品一覧
Amazonで「ミラクルフルーツ」を検索して出てきた全商品一覧
[番外]調べている途中で読んで面白かったページ
今回、「ミラクルフルーツ」のことを調べていて、検索で見つけたページに「ミラクルフルーツ と 宇多田ヒカル」というのがあった。
ブログでもない、というかこの記事1999年5月30日のものなんだけど、まだその当時「ブログ」というメディアは、なかったと思う。
内容は「ミラクルフルーツ」に関するというより、「メディア戦略」に関するもの。実はその記事よりもさらに3年ほど前、「ミラクルフルーツ」はブームだったらしい。
記事を書いた当時は、宇多田ヒカルがブレークし始めた頃で、その「宇多田ヒカル」を売り出すためのメディア戦略と、「ミラクルフルーツ」をブームにするためのメディア戦略とを対比して書いている。これが面白い。宣伝や広告、販売に興味がある方は読んでみることを、おすすめします。