2023年09月11日
「我慢」しない生き方 世界で一番、自分のことを大切にできる秘訣
したい努力はして、無駄な努力はしない。東京で暮らすパリジェンヌの幸福論
暮らし 公開日:
フランス人だけが知っている「我慢」しない生き方 世界で一番、自分のことを大切にできる秘訣
『フランス人だけが知っている「我慢」しない生き方 世界で一番、自分のことを大切にできる秘訣』(クララ・ブラン/KADOKAWA)
職場では「いい人」と思われるために我慢して、食べたい物もダイエットのために我慢して、彼の前でもやっぱり、わがままと思われたくないから我慢する。そうして手に入れた幸せは、本当の幸せだろうか?
フランス・パリ生まれのクララさんは、その問いに「ノン」と答える。著書『フランス人だけが知っている「我慢」しない生き方 世界で一番、自分のことを大切にできる秘訣』にも、他人の視線よりも自分の心を大切にして、我慢しないこと、必要のない努力をしないことが幸せにつながるというフランス流の考え方を綴っている。
クララさんは日本で仕事をするという夢を叶え、現在は東京で暮らしながらモデルやコンテンツクリエイターなどいくつもの仕事をこなしている。YouTubeやTikTokで見たことがあるという人も少なくないだろう。SNSの人気者と言うと、とかく華やかな印象だが、無駄な努力を削ぎ落としたクララさんの日常は驚くほどシンプルだ
しかし、だからといって自分に甘く、ダラダラと毎日を過ごしているわけではない。シンプルな日常をキープしながら、仕事に全力を傾けている。今の彼女にとって、仕事に忙しいことは無駄な努力でも我慢でもなく、このうえなく幸せなことなのだ。
その仕事の内容とは、まず、会社員。アカウントディレクター兼プロデューサーとして、広告代理店で働いている。
それから、モデル。テレビCMやファッション雑誌の表紙などでも活躍してきたキャリアがある。
そして、アクセサリーブランドのブランドディレクターという仕事、さらには、SNSで自らを表現し情報を発信するコンテンツクリエイターとして活躍している。
これらの4つの仕事は、クララさんのなかでしっかりと繋がっていて、たとえば、モデルとしての経験が会社員の仕事に活き、会社員としての仕事がコンテンツクリエイターとしての仕事に活きることもあるそうだ。
幸せをキープするには「一つに依存しない」ことが重要
幸せをキープするには「一つに依存しない」ことが重要
仕事が4つあるということは、収入源も4つあるということ。どれかひとつがゼロになっても、収入が絶たれることにはならない。
この状態をクララさんは椅子に例えている。4本脚の椅子の、どれか1本の脚が壊れても、3本で支えているうちに壊れた1本を修理することができる。新しい脚を取り付けることもできる。1本の脚だけに依存していないから、トラブルにもそれほど動じずに済むのだ。
そう思えることが、たとえ実際に脚が壊れることはなくても、心に安定をもたらすのだという。なにか一つにだけ依存しないという考え方は、クララさんの人間関係に対するそれと共通している。
そして心の安定があるから、どの仕事にも全力で取り組むことができて、また、したいチャレンジに怯むことがなく、その結果として幸せな状態を保つことができるという。
最近は日本でも、かつては当たり前だった終身雇用や年功序列という仕組みが崩れ、兼業や副業が珍しくなくなっている。そうした兼業や副業に「生活のために仕方なく」取り組むのか「自分を幸せに保つため積極的」に取り組むのかでは、気持ちの持ちようが異なるはずだ。
近々、第5の仕事にもチャレンジしようとしているクララさん。椅子はますますしっかりと自立する。
文=片瀬京子
暮らし 公開日:
フランス人だけが知っている「我慢」しない生き方 世界で一番、自分のことを大切にできる秘訣
『フランス人だけが知っている「我慢」しない生き方 世界で一番、自分のことを大切にできる秘訣』(クララ・ブラン/KADOKAWA)
職場では「いい人」と思われるために我慢して、食べたい物もダイエットのために我慢して、彼の前でもやっぱり、わがままと思われたくないから我慢する。そうして手に入れた幸せは、本当の幸せだろうか?
フランス・パリ生まれのクララさんは、その問いに「ノン」と答える。著書『フランス人だけが知っている「我慢」しない生き方 世界で一番、自分のことを大切にできる秘訣』にも、他人の視線よりも自分の心を大切にして、我慢しないこと、必要のない努力をしないことが幸せにつながるというフランス流の考え方を綴っている。
クララさんは日本で仕事をするという夢を叶え、現在は東京で暮らしながらモデルやコンテンツクリエイターなどいくつもの仕事をこなしている。YouTubeやTikTokで見たことがあるという人も少なくないだろう。SNSの人気者と言うと、とかく華やかな印象だが、無駄な努力を削ぎ落としたクララさんの日常は驚くほどシンプルだ
しかし、だからといって自分に甘く、ダラダラと毎日を過ごしているわけではない。シンプルな日常をキープしながら、仕事に全力を傾けている。今の彼女にとって、仕事に忙しいことは無駄な努力でも我慢でもなく、このうえなく幸せなことなのだ。
その仕事の内容とは、まず、会社員。アカウントディレクター兼プロデューサーとして、広告代理店で働いている。
それから、モデル。テレビCMやファッション雑誌の表紙などでも活躍してきたキャリアがある。
そして、アクセサリーブランドのブランドディレクターという仕事、さらには、SNSで自らを表現し情報を発信するコンテンツクリエイターとして活躍している。
これらの4つの仕事は、クララさんのなかでしっかりと繋がっていて、たとえば、モデルとしての経験が会社員の仕事に活き、会社員としての仕事がコンテンツクリエイターとしての仕事に活きることもあるそうだ。
幸せをキープするには「一つに依存しない」ことが重要
幸せをキープするには「一つに依存しない」ことが重要
仕事が4つあるということは、収入源も4つあるということ。どれかひとつがゼロになっても、収入が絶たれることにはならない。
この状態をクララさんは椅子に例えている。4本脚の椅子の、どれか1本の脚が壊れても、3本で支えているうちに壊れた1本を修理することができる。新しい脚を取り付けることもできる。1本の脚だけに依存していないから、トラブルにもそれほど動じずに済むのだ。
そう思えることが、たとえ実際に脚が壊れることはなくても、心に安定をもたらすのだという。なにか一つにだけ依存しないという考え方は、クララさんの人間関係に対するそれと共通している。
そして心の安定があるから、どの仕事にも全力で取り組むことができて、また、したいチャレンジに怯むことがなく、その結果として幸せな状態を保つことができるという。
最近は日本でも、かつては当たり前だった終身雇用や年功序列という仕組みが崩れ、兼業や副業が珍しくなくなっている。そうした兼業や副業に「生活のために仕方なく」取り組むのか「自分を幸せに保つため積極的」に取り組むのかでは、気持ちの持ちようが異なるはずだ。
近々、第5の仕事にもチャレンジしようとしているクララさん。椅子はますますしっかりと自立する。
文=片瀬京子
タグ:我慢しない
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