2017年05月06日
老後に「お金で苦しむ人、苦しまない人」の差 現役時の特徴は?
老後に「お金で苦しむ人、苦しまない人」の差 現役時の特徴は?
「下流老人」や「老後破産」といった言葉を耳にしたことがある人も多いでしょう。老後にお金が足りなくなり、生活がままならなくなることを表しています。そんな状態に陥る人は、現役時代の生活の仕方やマネープランが原因となっているケースがほとんどです。
FPである筆者に相談に来られる人のなかにも現在は普通に生活していても老後を迎えたら貧困に陥る予備軍の人も多いと実感しています。そこで、老後の資産形成に成功する人、失敗する人がどんな人なのか検証してみたいと思います。
「老後破産しそうな人」12の特徴老後破産しそうな人をピックアップしてみました。
(1)老後の事を全く考えていない
老後のイメージや準備をしていないため気づいた時には手遅れになるかもしれません。
(2)貯蓄がない、またはできない
消費や浪費が優先してしまい貯蓄ができない、貯めても使ってしまうと老後資金の準備ができないかもしれません。
(3)勤務している会社に退職金や企業年金がない
退職時にまとまったお金がもらえない、年金の上乗せがないため生活費不足になるかもしれません。
(4)国民年金保険料を払っていない
他に老後の収入がなければ老後の生活費の捻出ができないかもしれません。
(5)定年時に住宅ローンが残る
退職後、ローンの返済に苦しみ残債が払えなくなるかもしれません。
(6)ずっと自営
ずっと働ける環境があっても働けなくなると年金も少ないため、ずっと働けるからと貯蓄がなければ一気に生活費不足に陥るかもしれません。
(7)晩婚で子供ができたのが遅い
退職後も教育費がかかり家計にとって負担になるかもしれません。
(8)教育費にお金をかけすぎ
教育費にお金をかけすぎると老後資金が作れないかもしれません。
(9)共働きで収入の管理がそれぞれ
お互いが貯めていると思いきや貯まってないという事が起きるかもしれません。
(10)親に資産がなく、生活や介護の面倒をみなくてはならない
親の面倒を見るためにお金を使わなくてはならないため老後資金を貯められないかもしれません。
(11)不測の事態に備えた的確な保険に加入していない
健康なうちはいいのですが、健康を害すると収入が減り、治療にお金がかかるため、老後にしわ寄せがきます。
(12)儲け話は好きだがお金の知識がない
儲かると思って投資をしたけどお金が減り、戻ってこないなんてことを繰り返しているうちに財産を失くすかもしれません。
上記の(1)~(12)のうち1つでも当てはまるようであればそれについて対策を考える必要があります。一番危険な人は「どうにかなるさ」精神の人です。健康でどんな仕事でも働けるという時期はどうにかなるかもしれませんが、老後は雇ってくれるところも減るためどうにもならなくなります。
「老後うまくいく人」7の特徴
(1)老後資金のために毎月決まった金額を確保している
預貯金や投資信託、保険などで決まった金額を確保していれば時間をかけて老後資金の準備ができます。
(2)お金の勉強をしている
お金に関して学んでいるため投資に向き合うことができお金をふやせるチャンスを取り入れられます。
(3)節約を楽しんでいる
節約を苦痛に思わず楽しめる人は節約した分を貯蓄や投資に回せます。
(4)身の丈を理解している
自分の身の丈を理解すると無理な支出や投資はしなくてすみます。
(5)加入保険をしっかり把握し不安に対してカバーしている
必要な保険を把握することは不測の事態に備えることができます。
(6)借金が嫌い
借金をしたとしても早く返そうという意識が働くため借金が老後まで残るという事がない人といえます。
(7)親に資産がある
親の生活は心配なく自分の資産形成に励むことができます。時にはまとまった財産を相続できる場合もあり思わぬ資産を作れる可能性もあります。
いかがでしたか? 上記のうち1つでもあてはまれば老後うまくいく可能性があります。ただし、(7)は他力本願のためあまりあてにしてはいけません。
手遅れにならないために
事務員として会社で働く58歳独身女性から老後の不安解消のための相談を受けたことがあります。
65歳で退職予定だが、退職金もなくその時の貯蓄が500万円、年金定期便を見ると年金はひと月で11万円程度との事でした。これまで親と同居で家賃もかからなかったため自分のために贅沢をしてきてしまったとの事でしたが、年齢を考えると急に不安になってきたという事でした。
正直、手遅れに近い老後資金準備でしたので、今後節約を楽しむ工夫をすること、そして長く働くことを提案しました。現在の手取りの半分でも4分の1でもいいから収入をなるべく長く得ることで老後足りないお金をある程度は賄うことができます。ただし、健康が前提のため健康管理にも力を入れてもらうことにもしました。
正直手遅れになってしまったら収入を長く得ることを考えるしか手はありません。手遅れにならず老後を謳歌するためには目標を持って老後資金を形成していかなくてはなりません。
そのためには一般的に言われている老後の必要資金3000万円の到達を60歳と決めたら、50歳で2000万円、40歳で1000万円、30歳で500万円の到達を目標にしたいものです。
何事もお金の知識を身につけることから、お金が身近に
繰り返しますが、「何とかなるさ」精神は危険です。老後をしっかり意識して「何とかしよう」という精神を持っていれば何とかなります。
そのためにもまずはお金の知識を得ることが必須です。具体的には、健康保険、雇用保険などの社会保険、国民年金、厚生年金などの年金、生命保険や損害保険、一般的な金融商品、税金、相続・贈与などについてです。FP技能士検定3級の勉強をしてみると、老後にも役立つ幅広い知識が得られますよ。
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「下流老人」や「老後破産」といった言葉を耳にしたことがある人も多いでしょう。老後にお金が足りなくなり、生活がままならなくなることを表しています。そんな状態に陥る人は、現役時代の生活の仕方やマネープランが原因となっているケースがほとんどです。
FPである筆者に相談に来られる人のなかにも現在は普通に生活していても老後を迎えたら貧困に陥る予備軍の人も多いと実感しています。そこで、老後の資産形成に成功する人、失敗する人がどんな人なのか検証してみたいと思います。
「老後破産しそうな人」12の特徴老後破産しそうな人をピックアップしてみました。
(1)老後の事を全く考えていない
老後のイメージや準備をしていないため気づいた時には手遅れになるかもしれません。
(2)貯蓄がない、またはできない
消費や浪費が優先してしまい貯蓄ができない、貯めても使ってしまうと老後資金の準備ができないかもしれません。
(3)勤務している会社に退職金や企業年金がない
退職時にまとまったお金がもらえない、年金の上乗せがないため生活費不足になるかもしれません。
(4)国民年金保険料を払っていない
他に老後の収入がなければ老後の生活費の捻出ができないかもしれません。
(5)定年時に住宅ローンが残る
退職後、ローンの返済に苦しみ残債が払えなくなるかもしれません。
(6)ずっと自営
ずっと働ける環境があっても働けなくなると年金も少ないため、ずっと働けるからと貯蓄がなければ一気に生活費不足に陥るかもしれません。
(7)晩婚で子供ができたのが遅い
退職後も教育費がかかり家計にとって負担になるかもしれません。
(8)教育費にお金をかけすぎ
教育費にお金をかけすぎると老後資金が作れないかもしれません。
(9)共働きで収入の管理がそれぞれ
お互いが貯めていると思いきや貯まってないという事が起きるかもしれません。
(10)親に資産がなく、生活や介護の面倒をみなくてはならない
親の面倒を見るためにお金を使わなくてはならないため老後資金を貯められないかもしれません。
(11)不測の事態に備えた的確な保険に加入していない
健康なうちはいいのですが、健康を害すると収入が減り、治療にお金がかかるため、老後にしわ寄せがきます。
(12)儲け話は好きだがお金の知識がない
儲かると思って投資をしたけどお金が減り、戻ってこないなんてことを繰り返しているうちに財産を失くすかもしれません。
上記の(1)~(12)のうち1つでも当てはまるようであればそれについて対策を考える必要があります。一番危険な人は「どうにかなるさ」精神の人です。健康でどんな仕事でも働けるという時期はどうにかなるかもしれませんが、老後は雇ってくれるところも減るためどうにもならなくなります。
「老後うまくいく人」7の特徴
(1)老後資金のために毎月決まった金額を確保している
預貯金や投資信託、保険などで決まった金額を確保していれば時間をかけて老後資金の準備ができます。
(2)お金の勉強をしている
お金に関して学んでいるため投資に向き合うことができお金をふやせるチャンスを取り入れられます。
(3)節約を楽しんでいる
節約を苦痛に思わず楽しめる人は節約した分を貯蓄や投資に回せます。
(4)身の丈を理解している
自分の身の丈を理解すると無理な支出や投資はしなくてすみます。
(5)加入保険をしっかり把握し不安に対してカバーしている
必要な保険を把握することは不測の事態に備えることができます。
(6)借金が嫌い
借金をしたとしても早く返そうという意識が働くため借金が老後まで残るという事がない人といえます。
(7)親に資産がある
親の生活は心配なく自分の資産形成に励むことができます。時にはまとまった財産を相続できる場合もあり思わぬ資産を作れる可能性もあります。
いかがでしたか? 上記のうち1つでもあてはまれば老後うまくいく可能性があります。ただし、(7)は他力本願のためあまりあてにしてはいけません。
手遅れにならないために
事務員として会社で働く58歳独身女性から老後の不安解消のための相談を受けたことがあります。
65歳で退職予定だが、退職金もなくその時の貯蓄が500万円、年金定期便を見ると年金はひと月で11万円程度との事でした。これまで親と同居で家賃もかからなかったため自分のために贅沢をしてきてしまったとの事でしたが、年齢を考えると急に不安になってきたという事でした。
正直、手遅れに近い老後資金準備でしたので、今後節約を楽しむ工夫をすること、そして長く働くことを提案しました。現在の手取りの半分でも4分の1でもいいから収入をなるべく長く得ることで老後足りないお金をある程度は賄うことができます。ただし、健康が前提のため健康管理にも力を入れてもらうことにもしました。
正直手遅れになってしまったら収入を長く得ることを考えるしか手はありません。手遅れにならず老後を謳歌するためには目標を持って老後資金を形成していかなくてはなりません。
そのためには一般的に言われている老後の必要資金3000万円の到達を60歳と決めたら、50歳で2000万円、40歳で1000万円、30歳で500万円の到達を目標にしたいものです。
何事もお金の知識を身につけることから、お金が身近に
繰り返しますが、「何とかなるさ」精神は危険です。老後をしっかり意識して「何とかしよう」という精神を持っていれば何とかなります。
そのためにもまずはお金の知識を得ることが必須です。具体的には、健康保険、雇用保険などの社会保険、国民年金、厚生年金などの年金、生命保険や損害保険、一般的な金融商品、税金、相続・贈与などについてです。FP技能士検定3級の勉強をしてみると、老後にも役立つ幅広い知識が得られますよ。
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