大図鑑に載ってないクワガタたち(主に)


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Dorcus & Sinodorcus
(tkyk4 at 10/06 23:24)
[9/10ページ]
京市) [Pékin].

こちらも本来はDorcusに含めて紹介するべき種類ではないのかもしれません。
♀のみで記載されたいまいち正体のはっきりしない種類。サイズは16o。
記載文の上翅の項目に注目すると、D.parallelipipedusとは筋がどことなく違うというようなことが書かれています。
D.parallelipipedusと似たような雰囲気の種類を想像すると、
まずD.rectus・D.davidisが浮かびます。
サイズが16oだとD.davidisでは小さすぎ、D.rectusでも近いサイズは記録にはありませんが、
D.rectusの♂の逆ギネスを見るとありえないサイズとも言い切れないです。
Huang&Chen,2013でD.tenuecostatusと紹介されている種類はD.pieliなどのグループで、
サイズ的には合いますが、上翅は光沢が強くて点刻が少なく、
記載文の特徴と照らし合わせるとかなり違和感があります。
記載文の筋云々の原文には「sculpture」とあり、ということは上翅に隆起する筋があるのかもしれません。
そうなると、D.tenuihirsutusの♀がサイズ的にも特徴的にも一致します。


Dorcus sawaii Tsukawaki,1999:6-7,fig.1
中国(福建省,浙江省) [Kaihua, Zhejiang Prov., China].

かなり特異な種類で、Dorcusから分けられたのも納得できます。
独立させて1属1種にするか、Dorcusの亜属とするかはそれぞれだとは思いますが。

独特の歯型と突出した頭楯が特徴的で多種との区別は容易でしょう。


Dorcus sawaii norikoae Tsukawaki,2011:16-18,figs.16-17
C.Vietnam;Nghe An [Nghe-an Province,central Vietnam].

原名亜種とはかなり離れた中央ベトナム北部から得られます。
顎はやや長くて直線的、内歯や頭楯の形状もやや異なる。
複眼縁はやや角ばり、前胸前方の幅は若干狭い。
胴体先端はややほっそりしていて、上翅・前胸の光
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