大図鑑に載ってないクワガタたち(主に)


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Velutinodorcusグループ
(tkyk4 at 07/08 22:33)
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Velutinodorcusは要はDorcus属の和名「サビクワガタ」と言われるグループです。
Velutinodorcus Maes,1992は正確には記載としては無効みたいですが、
分類をわかりやすくするために使用してます。

1.jpg
1:D.carinulatus 記載文の絵 Nagel,1941より
2:D.carinulatus
3:D.japonicus Paratype Araya,1999より
4:D.koreanus 飼育品

Dorcus carinulatus Nagel,1941:56-57,fig.3
[Type Locality] Horisha(Insula Formosa)

台湾に分布。
分類に混乱があった種類(D.carinulatus=D.taiwanicusとされたりもした)ですが、
記載文の絵からもそれぞれが別種であることがわかります。
内歯が尖り、前胸上縁部は丸まる(やや角ばる)。


Dorcus japonicus Nakane et S.Makino,1985:19-23,figs.1,5,9(a-b),12
[Type Locality] Gozendo, Isen-cho, Tokunoshima Is.

徳之島に分布し、鹿児島県佐多岬からも数頭記録がある。
D.carinulatusに似るが、
内歯は尖らず、前胸上縁部はあまり丸まらない。


Dorcus koreanus Young-Chul Jang et Shinya Kawai,2008:103-106,figs.1-4,7
[Type Locality] Haenam-gun,Jeollanam-do,Korea

韓国に分布。
内歯の位置は近縁2種に比べて より基部に寄る。
前胸上縁部は丸まり(丸みを帯びる)、後方に行くほどやや幅広になる。

上記3種を亜種とする研究者もいます。
頭楯の形状や上翅の毛の生え方でも区別はつきますが、
個体差
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