大図鑑に載ってないクワガタたち（主に）

大図鑑に載ってないクワガタたち（主に）

ini　(左)Sumatra・(右)D.minax　Holotypeの模写
5：D.prostoi　Fujita,2010より

1:Dorcus reichei Hope,1842:83
[Type Locality] Sylhet
[sny] Dorcus cognatus Hope,1842:84 [Himalayas].
Dorcus exaratus (Dejean) Thomson,1862:422, 426 [Sylhet, Nepaul, Simla].
Eurytrachelus castelnaudii Deyrolle,1865:31-32,fig.3 [Inde(Bengal)].

分布は北インド・ネパール・ブータン・ミャンマー・チベット・雲南。
Huang&Chen,2013にSyntypeが図示されていて、似たような種類が多い中でどの種が真のD.reicheiか判明しました。
D.cognatusのTypeは未見。
D.exaratusはD.lineatopunctatus（D.tytius）のシノニムとされていますが、
Typeを見るとD.reicheiの小型です。
E.castelnaudiiは歯型が異なりますが、頭楯・前胸・上翅の光沢など大顎以外は違いが感じられません。

4：Dorcus reichei hansteini (Albers,1889):235-236 [Eurytrachelus hansteini]
[Type Locality] Sumatra
[sny ?] Eurytrachelus minax Möllenkamp,1905:2 [Sumatra].

スマトラに分布する亜種。
E.minaxは本亜種のシノニムとされていますが、
顎は短い・端歯は小さい・内歯は小さい・頭楯は幅広・前胸側面の突起は前方など違いが見られる。
後述するD.menciusに似た特徴なので、Ssp.hansteiniとは別種なのかもしれません。

5：Dorcus reichei prosti (Boileau,1901):15-17,fig.4 [Eurytrachelus prosti]
[Type Locality] Bornéo,Kina-Balu
[sny] Eurytrachelus mandibularis Mollenkamp,1907:94 [Nord-Borneo].

ボルネオ・マレーに分布。
Ssp.hansteiniに似るが、大型で上翅の光沢が強いとされています。
E.mandibularisのTypeはSsp.prostiそのもので、記載文ではSsp.prostiには触れられていません。