マレー半島には似たような小型個体が何種かいて、同定がやや難しいです。
そのうち今回は4種についてです。
比較的わかりやすいA.lunatus・A.myrmidonは省きます。
A.ritsemaeはホモニムで無効名ではありますが、
関連記事を参照してください。
A.malaccasはA.lunatusと同種と判断しました。
また、何種類か不明種も目にしています。
Aegus adelphus Thomson,1862:428
[Type Locality] Borneo
Deyrolle,1865より
記載文からの絵ではありませんが、タイプ標本と比較した感じでは正確に書かれているようです。
A.insignisに似ていますが、歯型や前胸側面がややくびれることで区別できます。
Aegus amictus Deyrolle,1865:35-36,fig.7
[Type Locality] Malacca
記載文の絵 Deyrolle,1865より
前胸上縁がくびれるのが特徴的。
スマトラやシベルートにもよく似た種類がいますが、
頭部の形状が異なります。
Aegus insignis Nagel,1941:60-61,fig.5
[Type Locality] Tanah Rata,Cameroon montes,Pahang,Malacca
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