両種とも北スラウェシの同所から得られるわけですが、
ホロタイプ同士で比較すると　前胸の形状や体型などで一応区別はできます。
前胸の形状は　リタは末広がり状で　オクタゴニクスは上縁部が幅広。

大型〜小型の♂や♀でもそれぞれ区別はできますが、
単なる個体変異の可能性も十分あります。
当方は確認していませんが　交尾器の比較などさらなる研究が必要かもしれません。

記載されたタイミングの都合からか　オクタゴニクスの記載では比較はされていません。
同種ならば先に記載された　リタが有効になります。

Aegus ritae Bomans et Ipsen,1993:126-128,figs.1-2
[Type Locality] Indonésie,N.Celebes

ホロタイプ　Bomans & Ipsen,1993
Description d'une nouvelle espèce d'Aegus MacLeay de Sulawesi
: Lambillionea 98(1) :126-128
より

Aegus octagonicus Nagai in Mizunuma et Nagai,1994:33, 283,figs.507(1-5)
[Type Locality] Tondano,near Menado

ホロタイプ　Fijita,2010
The Lucanid Beetles of the World
: Mushi-Sha's Iconographic Series of Insects 6:1-472
より