大図鑑に載ってないクワガタたち(主に)


<<[*]前の記事へ  [#]次の記事へ>>

デンティクラトゥスとトンキンエンシス
(tkyk4 at 12/24 15:34)
海外の研究者と日本の研究者で同定が異なっているので
調べてみたことがあります。

タイプ標本を見るのが手っ取り早いですが、
文献を読んでみて 自分なりの結論を考えてみました。

デンティクラトゥスの記載文はラテン語だかなんだかで書かれていて
ほとんど翻訳はできなかったのですが、
キリペスと比較されていて 明るい褐色の体色で顎付け根の内歯はシンプルとありました。
デンティクラトゥス=トンキンエンシスならばキリペスと比較したとき
付け根の内歯がシンプルとは表現できないと思います。

そんな感じで
デンティクラトゥス=日本で言うクレヌリデンスで、 トンキンエンシスは独立種ではないかと当方は考えます。

Prosopocoilus denticulatus (Boileau,1901):284 [Prosopocoelus denticulatus]
[Type Locality] Tonkin,Bao-Lac←北ベトナムの産地で南のBao Locとは別
[sny] Prosopocoilus katsurai Fujita,2010:16,200,figs.609(1-3) [near Dong Van,Ha Tuyen,N.Vietnam].

記載文
Description sommaire de Lucanides nouveaux de l'Annam
: Bulletin de la Société entomologique de France 1901:282-285 より

Prosopocoilus tonkinensis (Pouillaude,1913):335,fig.4 [Prosopocoelus tonkinensis]
[Type Locality] Tonkin
[sny] Prosopocoilus denticulatus (nec Boileau)

記載文
Note sur quelques Lucanidae d'Indo-Chine
: Insecta, revue illustree d'Entomologie, Rennes 3:332-337  より

<<[*]前の記事へ  [#]次の記事へ>>

0目次