LHCでは、ATLAS実験やCMS実験などが行われ、標準模型の検証や新しい粒子の発見を目指しています。特に、ヒッグス粒子の発見はLHCの大きな成果の一つです。LHCは陽子ビームを最大13テラ電子ボルト (TeV) まで加速することができます。
ヒッグス粒子は、1964年にピーター・ヒッグスとフランソワ・アングレールによって提唱された理論に基づいて存在が予測された素粒子で、他の素粒子に質量を与える役割を果たします。2012年にLHCで発見され、2013年にはヒッグスとアングレールがノーベル物理学賞を受賞しました。ヒッグス粒子の質量は約125ギガ電子ボルト (GeV) で、陽子の質量の約133倍に相当します。
ヒッグス粒子はスピン0のボース粒子で、電荷を持たない中性粒子です。他の素粒子と異なり、ヒッグス場の量子であり、他の素粒子に質量を与える役割を果たします。ヒッグス粒子の発見は、標準模型の正しさを強く支持する重要な発見でした。
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