詩 (84): 曲絵詩

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2018年11月13日

Fancy cat

時間を食べる猫
例えば無我夢中に遊んでいていつの間にか日が暮れてしまった日のこと
醤油にわさびや生姜など
講演会ではしゃぐ小学生
ステージ下に隠れる猫
気がつけば
だがあえて気をつけない
猫に餌を与えているから
はりぼてのような１日
犬や猫じゃあるまいし
しかし面白そうな１日
少しずつわかる
今はなんとなく金色の猫に残り全部あげている

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posted by 柊太郎 at 23:01 | 詩

2018年11月11日

クリムゾンスイカ

マーブル模様
深紅とテーブルの上のワイン
珍しげに緑色のベランダと黒の夜景
深く交わりすぎた
何も意味をもたらさない
浅く全て統一してしまいたい
全てわかったつもりでも
案外そうではないように

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posted by 柊太郎 at 23:04 | 詩

潮風

港で葉巻を吸っている
カーニバルの朝
窓際の雲
潮風に吹かれて
山奥から青い鳥はやってきて
海底からありあまる程の幸せな時間をクジラが運んでくる
この二時間の間
旅をする少年二人

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posted by 柊太郎 at 01:44 | 詩

2018年11月10日

組み立て

ブロックなどの組み立て
それぞれすれ違い様に
手の形が均一なのがいたたまれない所だが
もうまるでそれらがそうなる運命みたいに
部屋の凹凸見つけては興奮して
左手と右手交差させて
左脳と右脳交差した景色
よくわからなくさせて
組み立てた
最後にお礼をいう

posted by 柊太郎 at 00:07 | 詩

2018年11月06日

ヒトデ

人の形をしている
なぜか置物は物置に置き去りにされていて
薄いカーテンを開けるように
青い海で暮らしている住民が
なぜか色褪せたさざ波
こちらへ押し寄せるさざ波について
すぐさま私が物置に泳いでいって
何でもいいから置いてきて
置いてきたら
いつも通りのヒトデや貝殻のある砂浜に戻った

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posted by 柊太郎 at 23:20 | 詩

2018年11月05日

なんにもならない油

本当になんにもならない油
スーパーマンが飛んで助けに来ても
おいしいお肉を炒めても
バターだけを溶かすフライパンやコンロ
古い巻物みたいに倉庫にしまった
口にするより早く
もっと早く
セピア色に懐かしい炎が燃え広がる

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posted by 柊太郎 at 23:44 | 詩

2018年11月03日

change by change

特に変わらない
考えたり思ったりしなければ
そのまま
すごく変わったことを主張したいのだが
何も変わっていない
深く考慮や洗練もされていて名残惜しいのだが
何も変わっていない
ざっくり季節など４等分にするが
特に変わっていない
少なくなるが
たまには何等分かにして配る

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潜水艦でやってきた荒野には鯉が泳いでいて
水草を避けて通るザリガニなどが蛇口をひねる
砂利が溶け込んでいる
荒野にポツンと置き去りにされた水槽
森林浴
水槽をひっくり返しても水滴一つこぼれない
カラカラ

意外と森の途中などに答えが埋まってる時がある
適当に森の豚や牛などを引き連れて勢いそのまま崖などを通り越してしまった時など

金は貯まらない
肯定ばかりしているから
まるでそれがしの仕事みたいに
肯定は止めない
肯定は続く
貧乏も続く

セミのぬけがらをかき集めて屈強な鎧を作ろうとしているやつがいる
夏の終わりに一つ曲をくちずさんで
それ以外の季節は地中で眠っている
とにかくかき集めている
それが強みだと思っている

posted by 柊太郎 at 23:23 | 詩

飛び出すリボン

きちんと包装された配送物にはリボンがかかっていて

　　　　　　　　　～終～

ただ包装された配送物にはリボンはかかっていなかった
もう間に合わない
早かれ遅かれもうリボンはかからない
リボンで贋造された飛び出すリボン

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posted by 柊太郎 at 00:18 | 詩

2018年11月01日

なぞるぞ

積雪をなぞる
または流砂を
時計に触れる
雪を被ったことのない母屋に
聞いたことのない足音
昼寝の途中になぞった
足跡を残して
銀河の砂浜に消えていった
マントをしていた
冬らしく

posted by 柊太郎 at 23:12 | 詩

2018年10月30日

カラスガレイ

コンクリートみたいに凝り固まった世界で
すいすいと水中を遮るように答えを出す
枯葉がひらひらと舞い散る
重い翼は木々にぶつかって
獲物を捕らえるくちばしは雨中の中
それでもまだ
けどそれからのことがよくわからない
誰も教えてくれない
とりあえずテキトーに外中に光を放つ生き物になろうと決めた

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posted by 柊太郎 at 22:55 | 詩

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