その二つを足したり割ったりして変化を嗜んでいる
嗜好品みたいに
塩が熟成して甘くなったりはしない
たった二つだけ用意して深い夜を過ごす
次第に出汁なども加えてスープを作り始める
遊園地などのライトアップの合図を意図も簡単に出す
そんなに甘くは行かない
夜の水槽で泳いでいる金魚
都会の高層ビルの窓際
barの艶に似た濃い紫
そのまま酔いしれて眠る
朝
白衣を来た博士は
ただただシンプルに水と塩水だけを用意して待っている
私は疑う
博士は畏れる
理科の実験室には
私と博士のみ
水と塩水のみ
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