赤信号を渡らなくてはならない街がある
ヤクザがそこらじゅうにたむろしていて
赤信号の時しか渡るタイミングがない
歩行者も運転手もみんなヤクザになってしまえば
もうあの憂鬱な赤信号を渡らなくて済むんだ・・・
白い教会
聖歌が流れる中一人パンクを歌おうとしているやつがいる
かぜが勝手にとんがって
一辺倒に照らし続けるライト
ギザギザ頭の男は
まだ緑の平原で声高らかに歌っている
金曜日になると大人は何かを隠す
子供も何かを隠す
子供は怯えて大人に差し出す
脅しているつもりはないけれど
黒い原石が日に日に光を集めて
金曜日になると子供に笑って返す
子供も嬉しいから笑って返す
さて偉いのはどちらでしょう
大小関係無しに磨り減らし合っている二つの原石は
金曜日になると
互いに大事なものを隠す
そして互いに大事なものを掲げる
ゾンビが街をさ迷っていた
皮膚が少し硬くなったハイブリッドゾンビだが
言葉はもちろん今まで通り通じない
お化け屋敷でも死んだわけでもないのに
人はゾンビに化けたがる
なぜかやめられないことがある
味のあるゾンビは海岸沿いで夕陽を体育座りで堪能する
天皇陛下万歳!
天皇陛下万歳!
この世で一人として諦めていった男は存在しないが
全てを諦めてしまった男は再び歌い出す!
天皇陛下万歳!
天皇陛下万歳!
山奥の小さな小屋に住む男は身も心も削って天皇陛下にエールを送る!
もうすぐ何もかも諦めて良い時代が来る
そんな時代が来るまで男は必死に歌い続ける
その男はどこかの駅前で叫び続けている
100項目くらい0点の店
考えうること全て暗闇にできたら
人間の全てを理解したとも言える
調子に乗るなよ
数科目でしか点を取れないくずが
人間は冬に死ぬ
お前はそう要ってた
そう伝えて
そう言ってたよな?
めちゃくちゃな理由で出掛ける
前世は魔法使いだったことがバレる
皆来世のために生きているので
今はちゃめちゃな街で暮らしている
魔法が解けない
近くにあるようで遠くにある
それが一番説得力がある
異世界に足場は無い
足の感触など大人になってから思い出す程度だが
その分体全身でわかっていた
グラウンドでサッカー
砂場で走り幅跳び
全て夕陽が指令を出していて
私がつけた足跡など
雨で全部湿気てしまっていた
全部パズルのようにバラバラにする
異世界の住人に一向に足場が無い
隣の惑星で生きる術だけ知っている
一つの夢しか持っていない
話を一つにまとめる気があるなら
素直でちっぽけな人間らしく遠くの空の恒星を見つめるとするよ
そんなの歯がゆくて耐えられないだろう
終いには裁判官が広い空を利用して一人の人間を下す
人が一つになることができない さらに大きな手のひらの上
小さなマシンガン
それを持ったのは仲介人
両軍の兵隊がバタバタ倒れる
大きなマシンガンで戦場は荒れ果てた
だけどミシン音のようにカタカタ聴こえた
大きなマシンガンと小さなマシンガンしかない
ちょうどいい中くらいのマシンガンはない
大きさを誰も比べなくなった
その後無情にも核が落とされた
何度も何度も大きな胸を叩いていた
だけどそれは私も同じだった
小さなマシンガンを手に持って
太陽に背を向けて生きる男がいる
懐かしい日だまりでも
カーテンを開いて優しさに包まれたとしても
黒い炎を太陽に向けて生きる男がいる
誘われている
だがこれは例え話なのだ
太陽は危険な存在だという警鐘なのだ
あなた自体も太陽ならば
地球は所詮太陽と月の間の子供に過ぎず
焼け焦げた背中
痛みは背中にある
それなのに傷痕を太陽から隠す
ダイヤモンドバレーしよう
今のうちに昼間の光を集めとこう
ダイヤモンドバレーにいるよ
昼間はどこか遠く遊びに行く
夜の峡谷
輝く鳥達のファンファーレ
ギラギラしてる
昼間からキラキラしてる
仕事なのに遊びに行った
ギラギラしてるのにキラキラしに行った
火柱が2つクロスしながら天へ昇る
そのたった2つで充分だと思った
私はドラゴンであなたの肉体を焼き尽くす炎を吹き付けたが
あなたがもしドラゴンの体の中に潜む怨恨だとしたら
どちらも身の無い話で特に目的は無くても
その2つの関係性は重要だと思う
カードの裏は黒
何回めくっても黒
もうやり直せないこのゲームを
オーナーは次々とお客を転がして
魔性の月を背にしてカードをめくる
カードの表は明るく
最後の一枚は客がめくる
オーナーは紫色の血を流して死ぬ
なんどでもやり直せるこのゲームに色合いが増えていく
黒い鎌が人々の血をたぎらせる
私が何回めくっても暗い
一度しかない人生に一つの色
それがわかる頃にはもう一つのゲームは終わっている
アプリコットドア開けよう
どんどん指令をくれ
橙色の農園からいっぱいアプリコット もぎ取ってくるからさ
なぜかさ農園の木でできた扉に模様を描いたり桐で彫ったりしている
明日も休みならいい
アプリコットを取り損ねた
扉の前の門番はアプリコットはもう全部腐ってしまって
今からでは間に合わない そんな旨を伝えられた
緑の蔦に覆われている暗がりの扉
アプリコットドア
甘酸っぱい扉
甘い言葉でいっぱい取ってくるって約束したのに
真夏の太鼓
どんどん叩け
隣の家まで届け
温まってきたこのミュージアムで
春より早く涼しい風を吹かせるの
大丈夫
暗闇の中だから
そんな中
涼しい風
一小節だけ切り裂いた
二小節目は祭りの終わった後
台所の母さんがランプを灯して待っていて
よく聞こえるコンサートホールには誰もいなかった
夜店に踊り 歌や灯籠
この部屋はよく聞こえるんだ
今は僕だけいる
誰かが僕に委ねてくれた
たった二小節だけの楽譜を?
二小節もある楽譜に沿って演奏する
上空から眺める空
いきなりヘリコプターから金を撒き散らすカマキリ
マタタビは地上でクリームシチューを煮込んでいる
紙飛行機にジェットエンジン積んだイモムシ
身長三メートルある人間だけが上空から眺めている
さとうきび畑は黄金色のカブトムシならいる
2017年03月22日
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