新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2018年06月22日
仮想通貨が新たなシノギに 溝口敦が斬る「3つの山口組」
ヤフーニュースより引用
仮想通貨が新たなシノギに 溝口敦が斬る「3つの山口組」 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180613-00000006-zdn_mkt-bus_all
神戸山口組の主戦力である山健組の組長が5月16日、それまでの4代目・井上邦雄組長から5代目・中田浩司組長へと代替わりした。井上組長は以降、神戸山口組の組長に専念する。また6代目山口組の高山清司若頭は2019年秋、懲役6年の刑を終え、東京・府中刑務所を出所する。「任侠山口組」代表の織田絆誠(講談社発刊『山口組三国志 織田絆誠という男』より) 現在、山口組は「六代目山口組」(神戸市灘区、司忍組長)、「神戸山口組」(神戸市中央区、前出、井上組長)、「任侠山口組」(尼崎市、織田絆誠代表)の3派に分裂、三つ巴になってそれぞれが臨戦態勢にある。
指定暴力団は全国に24団体あるが、3派の山口組とも組員数は多く、3派を合わせれば全暴力団組員数の4〜5割は占めよう。分裂前と同様、山口組系3派は全国に名の通った暴力団といえる。
●オモテが陰ればウラも陰る
国民の消費が減っている時代、彼らは何を資金源にしているのか。オモテ産業や一般人に寄生する存在だから、オモテが陰ればウラも陰る。3派とも総じてカネに詰まり、単に組長など上層部だけが傘下組員による月会費(上納金)で富裕な生活を送れている。
前々から上層部の周りにはヤクザが「社長」、「ダンベエ」などと呼ぶ中小企業の経営者や、料飲店、風俗店、パチンコホールなどのオーナーが取り巻いている。彼らは芸能人やスポーツ選手の後援者と同様、スポンサーとしてスター・ヤクザを育ててきた。ところが今はヤクザにカネを出したくても、出せない事情がある。
1つは全国で施行されている暴力団排除条例で暴力団への「利益供与が禁止」されたからだ。違反すれば暴力団の名ばかりか、自分の企業名まで公表される。さらに企業に対する税務調査が強化され、「遊び金」が捻出しにくくなった。ヤクザに対して金融機関を利用する振込は成立しない。後に証拠を残すからだ。渡すのは現金と決まっているが、この現金のひねり出しが難しい。税務上、「損金」扱いできれば出しやすいが、現金渡しでは名目が立たず、損金にしにくい。
よってヤクザに流入する資金量が細っている。ただ「伝統的資金源」とされる覚醒剤の密輸入と密売だけは辛うじて利益が見込める。「今、財布に50万円も入れているのは覚醒剤に触っているヤクザだけ」といわれるほどだ。
●「カタギには怖くてカネは貸せない」
日本の覚醒剤の流通はほぼ100%暴力団が仕切っている。彼らは外国人が密輸した覚醒剤でもお構いなく流通を一手に引き受けている。所属団体の枠にとらわれず、「荷」を組織横断的に融通し合って密売のネットワークに乗せているのだ。
もちろん表向きは山口組も組員に対して覚醒剤に触ることを禁じている。だが、近年は「個人使用はダメだが、シノギにする分には目をつぶる」程度に軟化している。背に腹は代えられないからだ。
同じく「伝統的シノギ」とされる賭博では、インターネットカジノや闇カジノがまあまあという。ネットカジノでは従来、代理店の関係で山健組(神戸山口組)と弘道会(六代目山口組)が強いとされている。他の野球賭博や競輪・競馬のノミ行為、賭場の開帳などはほとんど死語に等しくなった。野球賭博などでは携帯電話やスマホで注文を受けるため、賭け金の集金が難しく、取りはぐれが増えている。同じ理由で高利の金貸し(マチ金やヤミ金)も貸し倒れが多く、彼らの間では「ちょっと追い込みをきつくすると、奴らは警察に駆け込む。怖くてカタギにカネは貸せない」といわれる。
建設関係では解体業や人材派遣、前捌きなどにわずかに商機が残るが、下請けや孫請けからは暴排条例の影響でおおよそ排除されている。
10年ほど前から暴力団に入らない犯罪グループ、半グレ集団が増えてきた。彼らはヤクザに近づけば毟られるだけと心得、暴力団と一線を画して来たが、半グレの中には暴力団にケツモチ(後見)を頼むリーダー層もいる。
●「おくりびと」になったヤクザも
総じてITやスマホなどを使った新しいシノギを見つけ出すのは半グレが得意である。例えばオレオレ詐欺や危険ドラッグの製造・販売、金塊の海外買付・密輸入、ビットコインなど仮想通貨の販売などは全て半グレの創建になる。彼らは高齢化が著しい暴力団とちがって年齢も若く、ITに習熟し、海外からの情報、もうけ手法の入手も早い。
近年、暴力団もこれらの新シノギを半グレに習い、あるいは半グレを傘下に加えて参入する例がある。ごく少数だが、ビットコインで「おくりびと」(1億円以上をゲット)になったヤクザもいる。だが、半グレによる新シノギの創出もこのところ頭打ちで、金塊密輸の次に続くシノギが出て来ない。当然、暴力団の側にも率のいい新シノギがなく、総じていいダンベエがいないか、各派とも血まなこで探している。
資金力の差は当然、3派の消長に関わる。一番資金に恵まれているのは六代目山口組、2番目は神戸山口組、末席が任侠山口組、と見るのは衆目が一致していよう。
分裂前、六代目山口組は上納金の高さで知られ、100人前後いる直系組長たちから1人当たり月100万円前後を集金していた。神戸山口組はこれを批判して叛旗を翻し、自派の上納金は月10〜30万円と定めた。が、傘下の山健組だけは別枠で「登録料」を徴収、抱える組員1人当たり月1万円(つまり子分20人を抱えていれば月20万円)を徴収していた。任侠山口組は神戸山口組を旗揚げした大義がなくなると、若手を中心に「神戸」を割って出て「任侠」を創建、月会費は一律5万円と定めた。
●「カネがなくても続けられる」組織目指す任侠
こうした月会費だけを見ても、任侠が低額なのは自明だが、その上に過去の資金蓄積の差、組織についている社長やダンベエの差がある。ひとことでいえば、六代目山口組は金持ちで、任侠は貧しい。あえて任侠の優位点を挙げれば、他の2派より若手が多く、リーダー層で比べれば、20歳は年齢差があることである。10年後を考えれば、六代目、神戸とも80代、任侠はようやく60代だから、将来的に任侠の余命が長くなるのは自明だろう。
任侠は「カネがなくてもヤクザを続けられる」組織を目指し、上が下からのカネで食うことを否定している。織田絆誠は代表であって、他派のように組長ではない。親子盃をせず、組織は横並びを基本とする。経費節減のため、他団体との交際はやりたい者が行い、団体としては交際しない。また半グレ集団が行っているオレオレ詐欺などに対しては、「年寄りをだます行為は男として胸を張れるシノギか」と問い、半グレたちを善導しようとしている。
暴力団が抱える経済苦境を打開する方法の1つとして、半グレの活用があるわけだが、任侠は善導するつもりぐらいだから、金もうけのツールとして半グレを考えていない。ただ半グレたちの人気は高く、「ゲソをつけたい」(入りたい)と訪ねる若者は多いと聞く。任侠はその多くを組員としてではなく、半グレのまま別組織で受け入れる。法律的に暴力団は不利益の固まりなのに対し、半グレはほぼ一般人と同じに扱われる。半グレがその優位さをわざわざ捨て去ることはないとの考えからという。
●「3つの山口組」の帰趨は?
3派の対立は今後どう展開するか。正直なところ判断は難しい。おそらく六代目山口組の高山若頭が来秋出所しても、効果的に他の2派を征圧、あるいは再統合できないのではないか。山口組の分裂は高山若頭が服役してから始まったことであり、服役中に山口組とともに、背景となる時代も動いている。辣腕で鳴った高山若頭だが、おそらく彼にしても変化には対応できまい。山口組3派は等しく沈下していくにしろ、新時代の暴力団を模索していることは間違いないからだ。
(溝口敦)
続きを読む...
高垣麗子男運なし!夫“金塊密輸”容疑で逮捕!
高垣麗子男運なし!夫“金塊密輸”容疑で逮捕!
┏━━━━━━━┓─────────────────────────
★ クラクラミオ ★ 宅配水売上No.1のクリクラの大人気!富士山の天然水
┗━━━━━━━┛─────────────────────────
→ → → 宅配水なら【クリクラミオ】← ← ←
https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2ZH4L1+1YUR62+40Y2+5YZ77続きを読む...