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2018年01月22日

「南北対話、金正恩が運転席、文在寅は助手席・トランプは後ろの席」

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 今回の南北対話を主導しているのはトランプ米大統領でも、文在寅(ムン・ジェイン)大統領でもなく、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)氏であるという指摘の声がある。

  米紙ワシントン・ポスト(WP)は20日(現地時間)、「文在寅大統領が『運転者論』を前面に出して韓半島(朝鮮半島)問題を主導している印象を与えているが、実際にハンドルを握っているのは北朝鮮の金正恩のように見える」と報じた。

  同時に、トランプ大統領について「(正恩氏と文大統領の)後ろの席に乗って(金正恩が運転するところに)ついて行く状況だ」と付け加えた。

  WPは「文大統領は就任からずっと北朝鮮に対話メッセージを送り続けていたが、金正恩は新年の挨拶の発表の時まで断り、核プログラムの完成を宣言した後に韓国に向かって『緊張緩和』を要求した」と伝えた。

  続いて「韓国は交渉過程で平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)時期の北朝鮮管弦楽団・応援団の派遣に続いて、女子アイスホッケー種目単一チーム編成も北朝鮮が設定した交渉時間と議題に全面的に同意した印象を与えている」と伝えた。また、WPは韓国内でアイスホッケー単一チームに対する反対世論が高まっているという点も指摘した。

  一方、WPは両首脳の電話会談内容をよく知る消息筋の言葉を引用し、トランプ大統領が今月4日、文大統領との電話会談で「南北対話雰囲気が醸成されたのを私の功労として公開的に認めてほしい」という話をしたと明らかにした。当時、文大統領とトランプ大統領は平昌冬季五輪を契機に実現した南北対話と関連した両側の関心事について話をしていた最中だった。

  WPによると、トランプ大統領はこの会談で「韓国ビジネスエチケットで想像できないほど格式にしばられない(an unimaginable informality in Korean business etiquette)」呼称である「ジェイン」と文大統領を称した。また、文大統領はトランプ大統領を「ミスタープレジデント(Mr.President)」と呼んだとWPは伝えた。

  トランプ大統領は文大統領との会談後、自身のツイッターに「私が確かに、強力に、北朝鮮に対抗し、我々のすべての力を使う意志を見せなかったなら、南北間対話が実現すると信じる人はいるだろうか」と綴った。

  6日後には文大統領が新年記者会見で「南北対話の成功にトランプ米大統領の功労がどの程度だと考えるか」という記者の質問に「トランプ大統領の功績が非常に大きいと考える。謝意を表したい」と答えた。

  WPは「事業家出身のトランプは自身が優れた交渉家(masterful negotiator)という点を誇らしく考えている」とし「平昌冬季五輪に関連し、より活発になった韓国・北朝鮮外交の功労の大部分を『自身のもの』として主張し、また持っていこうとする」と分析した。
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