2017年12月11日
【ノーベル賞授賞式】文学賞 カズオ・イシグロさんにメダルと賞状 「素晴らしい気持ち」
【ロンドン時事】2017年のノーベル賞の授賞式がスウェーデンの首都ストックホルムで10日午後(日本時間11日未明)開かれ、文学賞の栄冠に輝いた日本生まれの英国人作家カズオ・イシグロ氏(63)は、スウェーデンのカール16世グスタフ国王からメダルと賞状を授与された。
上下黒の礼服に身を包んだイシグロ氏は笑顔で入場。文学賞の選考に当たったスウェーデン・アカデミーのサラ・ダニウス事務局長から「新著のたびに推理小説やSF、神話などの要素を織り交ぜてジャンルの融合に取り組み、小説の幅を広げた」と紹介され、舞台中央に進み出てメダルなどを受け取ると、会場には祝福のファンファーレと拍手が響き渡った。
式典後に放映されたスウェーデンのテレビ番組で、イシグロ氏は受賞に謝意を示した上で「素晴らしい気持ちだ」と心境を語った。
イシグロ氏は長崎市に生まれ、5歳の時に家族と渡英。薄れゆく日本の記憶を書き留めるようにして執筆した1982年の長編デビュー作「遠い山なみの光」が高い評価を受け、89年の「日の名残(なご)り」で英文学界最高の栄誉とされるブッカー賞を受賞した。05年の「わたしを離さないで」は日本でテレビドラマ化された。
7日の記念講演では、経済の格差が拡大し、世界の分断が深まる困難な時代にこそ、文学は重要だと強調。「良い作品を書き、読むことで壁は取り除かれる」と訴え、作家として最善を尽くす決意を述べていた。
配信(2017/12/11-06:56)
時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017121000252&g=soc
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