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ヤフーニュースより引用

もしもの時の動かぬ証拠！　ドライブレコーダー注目　あおり運転事故、需要急増 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171024-00000532-san-soci

　自動車の「あおり運転」が社会問題となるなか、走行中の様子を録画する「ドライブレコーダー（ＤＲ）」に注目が集まっている。もとはタクシーなどで搭載が始まったが、事故や交通トラブルが起きた際の証拠になるため、自家用車に取り付けるドライバーが急増。画像が鮮明になり、値段が安くなったことも要因とみられ、関係者は「交通トラブルに遭わないよう『お守り』代わりに付ける人が増えている」と指摘している。

　自動車用品店「オートバックス住之江店」（大阪市住之江区）では、ＤＲの販売台数がここ１週間で例年の約３倍に。店長の小北（おぎた）義典さん（４９）によると、「これまでは高齢者や女性など運転に自信のない人が多かったが、最近は若いお客さんも増えている」。併せて、ＤＲを車に装着していることを示すステッカーもよく売れているという。

　ＤＲの製造・販売大手「ユピテル」（東京）によると、ＤＲが普及し始めたのは約１０年前だが、当初はほとんどがタクシーなどの商用車だった。

　転機は平成２４年に京都・祇園地区で軽ワゴン車が暴走し歩行者７人が死亡、１２人が重軽傷を負った事故。猛スピードで暴走する軽ワゴン車が電柱に衝突した映像が公開されて大きな反響を呼び、「大手自動車用品店でも一般向けの取り扱いが本格化した」（同社）という。

　最近では機能も大幅に向上している。ＤＲのカメラには携帯電話のカメラと共通する技術が使われており、以前は２０万画素程度の粗い画像だったが、現行では２００万〜３００万画素が一般的。対向車のナンバープレートなども難なく確認できるレベルだ。

　また、追突や側面からぶつかった場合に備え、車の周囲３６０度全てを撮影できるタイプや、駐車時の車上荒らしやいたずら対策として、エンジンを切っていても衝撃を感知すると録画を開始するものも。価格も従来は標準型で４万円前後だったのが、５千〜１万円程度に下がっている。

　実際、ＤＲの映像が事故の現場で重要な役割を果たすケースも増えている。

　神奈川県の東名高速道路で６月、トラックがワゴン車に追突し夫婦が死亡した事故では、現場付近を通った車両のドライブレコーダーの画像から、ワゴン車の前を走行していた乗用車が執拗（しつよう）に進路妨害を繰り返していたことが判明。神奈川県警は約４カ月後の１０月、自動車運転処罰法違反（過失致死傷）容疑などで、乗用車を運転していた男を逮捕した。

　京都市内の市道で８月にオートバイの男女がひき逃げされた事故では、オートバイの後方から乗用車がしつこくクラクションを鳴らすなどした後、強引に前方に回り込んで接触する様子が、付近を走っていたタクシーのＤＲに写っていた。京都地検は同法違反（過失傷害）などの容疑で逮捕された乗用車の男を、より罰則の重い同法違反（危険運転致傷）などの罪で起訴した。

　業界関係者によると、平成２８年度に国内メーカーが出荷したＤＲの台数は前年度比４割増の約１４０万台。ただ、自家用車での利用は全体の１割程度にとどまっている。

　メーカーの担当者は「路上では事故以外にもさまざまなトラブルに見舞われる可能性があり、ＤＲはいわば『動く防犯カメラ』。お守り代わりに車に取り付ける人がさらに増えるのでは」としている。

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