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　2020年東京五輪のゴルフ会場、霞ケ関カンツリー倶楽部（埼玉県川越市）が、正会員を男性限定とする規則について、国際オリンピック委員会（IOC）が改善を求めている。霞ケ関CCでは会員の意見を集約し、結論を出す。木村希一理事長は「毅然（きぜん）としてわれわれの立場を主張したい。時間はかかるだろう」と解決への長期化を示唆している。

　◇IOC乗りだす
　問題に火が付いたのは1月。東京都の小池百合子知事が「21世紀の時代に女性が正会員になれないのは、非常に違和感がある」と発言した。IOCも五輪憲章が掲げる男女平等の原則に反するとして、大会組織委員会に改善を要望。今月3日に組織委などが倶楽部側へ直接申し入れた。

　霞ケ関CCが国内で会場に選ばれたのは12年。五輪開催の基準を満たしているとして、国際ゴルフ連盟（IGF）に承認された。その際「正会員は男性」とする規則も提出しており、「そのままでいいから貸してほしいということだった。急にこんな事態になり困惑している」（木村理事長）というのが倶楽部側の主張だ。

　霞ケ関CCは90年近い歴史を誇る。木村理事長は「われわれがぜひ（五輪を）やってほしいとは一度も言っていない。規則は男女を問わず、会員のためにある。外からどうこうされる問題ではない」。改正に賛成する意見もある一方で、政治家らから規則変更を求められることに不快感を示す会員は多い。

　◇開放は世界の流れ
　正会員ではないが、女性の会員は認められている。木村理事長は「女性から何の不満も出ず、差別意識はない」と言うが、女性へのゴルフ場開放は世界的な流れだ。マスターズ会場のオーガスタ・ナショナルGC（米ジョージア州）は、12年に女性会員を受け入れ、英国セントアンドルーズにあるゴルフの総本山、ロイヤル・アンド・エンシェント・クラブ（R＆A）も14年に入会を認めた。16年に女性入会の拒否を決めたミュアフィールド・リンクスは、全英オープンの開催コースから外されている。

　霞ケ関CCが規則を変えなければ、会場変更は避けられそうもない。選考段階では横浜カントリークラブが第2候補だった。東京五輪3年前にきて、また難問が浮上した。　

時事通信 2/14(火) 7:03配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170214-00000014-jij-spo

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